Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

マンモグラフィー検診(3)ホントに「痛イ」?

こんにちは、米はミネラルウォーターで炊き、カップ麺は浄水器の水で作るルーペちゃんです。

さて男性おいてけぼり企画(ついてきて~)、マンモグラフィ検診特集第3弾は、
「マンモ検診は痛イのか?」を検証します。

まずはどうやって検査するのかをご説明しますね。

これがマンモグラフィー用の検査機械です。

s-IMG_8922.jpg

挟む部分はこんな感じ。

s-IMG_8921.jpg

この灰色のテーブルの上に乳房を置くと、透明な板がググっと降りてきて
乳房をガッチリ挟みます。
そこをすかさずパシャっとX線で撮影するわけです。

私も検診未体験の頃はそれだけの認識でしたが、実際やってみると
「えっそうだったんだ!」と思うことがいくつかありました。

その1)縦方向と横方向、両方撮る

このマンモグラフィの機械の、挟むテーブル部分はぐるりと回転するようになっています。
上下で挟んで撮影すると「次は縦に撮影しますね」と言われ、
テーブルをくるっと回転させて左右から挟まれます(腕と並行ってことですね)。
カタチチ2回、両胸で4回挟まれるので、「まだやるの~」とウンザリしないために
その点は心の準備をしておいた方がいいと思います。

その2)わき肉も挟む

マンモって乳房だけをギューっと引っ張って挟むイメージがありますが、
実際は背中から肉を持ってきて脇も一緒に挟んで撮影します。
女性ならこの行為、どこかでやった覚えがあるのでは。
そう、「寄せて・上げて・ブラジャーに収納する」行為です。
脇にあるリンパにもがんがないか、一緒に撮影するためだそうです。

その3)痛い時間は実は短い

「ハイ撮りますね」ってなったときは痛みのピークです。
ですが、そこにたどり着くまでの間、
脇肉を挟んだり体勢を整えたりがほぼ全ての仕事で、
痛い時間は実はそんなに長くありません。一瞬です。

なので、ルーペちゃんが体験しての感想は
「痛いけど思ってたほどじゃない」でした。

ただ、個人差が大きいというのもよく言われることです。
その差というのは
・太っているか痩せているか
・若いか年をとっているか
・授乳経験があるかどうか

などによって違うのですが、その大きな要因は
「乳腺が発達しているかどうか」なんです。

若くて授乳経験がないと、おっぱいはパーンと張りがあって固いですよね。
それは乳腺が発達しているからで、そういうおっぱいの人には
マンモ検査は痛いです。

ルーペちゃんのように年をとっていて、授乳もしていると
乳腺はしぼんでおっぱいは脂肪だけになり(いわゆる「垂乳根」)、
しかもぜい肉もたくさんついているので、マンモ検査はあまり痛くないのです。
(全国のみなさん、わたくし最大限に自虐しています)

マンモ検査では乳腺とがんは白く、脂肪は黒く映ります。
乳腺が発達していると痛い上にがんを見つけにくいということになりますので、

・乳腺が張る生理前のマンモ検査を避ける
・乳腺が発達している20代のうちはエコーを利用する

など、お医者さんと相談しながら、上手にマンモ検査を受けるといいと思いますよ。

ルーペちゃんでした。