誰もが知りたい!記憶力をアップする方法
こんにちは、ときどき夕方に海岸を散歩すると、サンセットビーチのため
夕陽が眩しくて目を開けていられないルーペちゃんです。
かといってサングラスもなんかイヤラシくてねえ。
フルフェイスのヘルメットでもかぶるか。通報されるか。
先日親戚の子が中学受験をすることになったと聞いて、
なぜか我が家が大盛り上がりしてしまいました。
ド素人のくせに付け焼き刃で調べた傾向と対策を書いて送ったり
試験までのスケジューリングや作文のネタ出しを指示したり。
実は千葉はあまり中学受験の風土がないので、めったにないイベントに、
こちらがにわかに興奮してしまいました。
国立・私立中学進学率が高い都道府県ランキングでは、
東京が25.7%と1位なのは予想どおりですが、
なんと2位は19.8%の高知県。
そして3位は13.1%の奈良県。
我が千葉県は6.6%と、全国平均の8.0%を下回っています。
これから寒くなるにつれてますます受験勉強が本格化していきますが、
最近は思考力や発想力が重視されるようになってきたとはいえ、
やはり受験には暗記がつきもの。
いかにたくさんのことを効率よく覚えて脳みその引き出しにしまえるか
学生時代に苦労した思い出をみなさんそれぞれお持ちのことと思います。
ルーペちゃんもなんとか記憶力を高める方法はないかと試行錯誤し
巷間の不確かな情報に振り回され、いくつかの珍・勉強法を試した
経験があります。
たとえば、「寝ると忘れる」と思って、試験時間まで寝ない勉強法を試したときのこと。
帰宅してすぐ、夜中の12時くらいまで寝ます。
で、12時からずっと起きて勉強し、そのまま学校へ行って試験を受けます。
聞くだけで集中力の続かなそうな、効率の悪い勉強法ですが、
この方法には大きな欠点がふたつあって、ひとつは
「真夜中の開放感が半端ないので自由時間と勘違いしてしまう」ことと、
もうひとつは「試験が始まる頃に眠気のピークがやってくる」ことです。
あとは教科書を音読してテープに録音し、眠る前に流すという
「睡眠学習」も試しました。
昔は本当に睡眠学習用の機器を売っていて、雑誌の裏表紙などに
「この人にもこんな効果が!」など大きく宣伝されていたものです。
たぶん今だとバリッバリの景品表示法違反なんでしょうけど。
そんな痛々しくも甘酸っぱい昭和という時代をくぐり抜けてきた
ルーペちゃんにしてみたら、脳の仕組みの研究が進んだ
今の子供たちったら効率が良くて超うらやましい!
2003年に発表された論文によると、語学の勉強をしてからテストを受け
どれだけ点数が上がるか調べたところ、勉強直後のテストよりも、
その日普通に睡眠をとって翌朝受けたテストの方が成績が上がっていたそうです。
寝てよかったんか?。
物事を記憶するには脳の「海馬」という部分がしっかり活動している状態が必要です。
「海馬」とは脳の中でも長期記憶に関わるもので、
・ものすごく興味があること
・生命に関わること
・繰り返し目にするもの
などは海馬が長期記憶すべきと判断して脳にしまいます。
そして海馬から「シータ波」という「記憶力を高める脳波」が出ている状態が
もっとも記憶力がアップする状態と考えられています。
でもシータ波はいつも出ているわけではないのです。
シータ波が出るのは、起きているときであれば、「歩いているとき」。
しかも「歩く」という運動そのものではなく、「場所を移動する」ことが
重要なんだとか。
なので、多くの人が経験から知っていることかもしれませんが、
乗り物に乗っているとき、たとえば電車やバスの中では記憶力が
アップしている状態なのです。
しかしシータ波が最も強く出る時間帯は、夜寝ているときです。
勉強法としていえば、夜寝る直前に記憶すると非常に効率よく記憶できるようです。
新しい情報を身につけたときは、その日6時間以上眠ることが必要と言われています。
眠いのを我慢して夜中勉強するとか、家族が息を殺して静かにした中で長時間
机に向かって勉強するとか、そういう不自然な勉強法は
完全に「昭和の風景」としてそれこそ記憶の彼方に葬ってしまいましょう。
「ムリせず軽やかに効率よく受験勉強」って、ほんとに今のコってうらやましい!
参考文献:「のうだま2」上大岡トメ&池谷裕二著 幻冬舎