捨てないという選択もある 段ボールでお財布を作ってみた
こんにちは、ペコちゃんです。
突然ですが、島津冬樹さんをご存じですか?いろいろなメディアに出られていて、昨年12月には島津さんを追った映画『旅するダンボール』も公開されたのでご存じの方も多いかと思います。
島津冬木さん著書:段ボールはたからもの
段ボールに注目したアーティストで、段ボールの持つ独特の温かさ、地域や国、品物によって異なる個性を愛し、お財布などを作っていらっしゃいます。(HPはこちら。HP、国立新美術館などでもお財布か購入できます)
島津さんの作られているお財布を見て、作ってみたい気持ちがムクムク。器用な友人が作り方を教えてくれたのでご紹介します^^ 家にあるもので、こどもでも簡単に作ることができる、世界にひとつだけの自分のお財布です。
●段ボール財布の作り方 用意するものは?
・段ボール
ぜひ自分の好きなものを探してみてください。私チョイスはこちらの野菜ジュースが入っていたもの。私の体調を心配した伯母が送ってくれ、見るたびに伯母の優しさに心がじんわりします。
・カッターマット、カッター、はさみ、クリップ、木工用ボンド、えんぴつ、定規、霧吹き。どうしてもボンドはベタベタするので、代わりに両面テープでもよいです。
●作り方
1)21cm×20cmに切ります。段々の方向をお間違えなく。ぼこぼこしている方が20cmです。
2)このままでは厚いので、表面(ライナーといいます)を剥がし薄くします。
まず裏面に霧吹きで水をかけます。なくても、キッチンペーパーなどを水で濡らし軽くしぼった状態でこすりながら濡らしていっても大丈夫。
3)濡れたままで、指や手のひらでグッグッと押し、なじませます。段ボールはけっこう丈夫なので、濡れた状態で強い力で押しても平気。
4)一番上の紙(ライナー)をはがします。
段々について残ってしまう部分もありますが、後から剥がせるので、気にせずに。
5)乾かします。陽にあてても、今ならストーブで乾かしても。近づけすぎないようにご注意くださいね。段々を乾かしたものがこちら。左側を1cm下側に折り、右側を2.5cm上側に折ります。折ることによって、はじの部分の劣化を防ぎます。ケガも心配ですしね。段々と平行に折りますよ~
6)そのままの状態で縦方向に折ります。中心を1cmほど左へ。このずれでお札が出しやすくなります。そして上下1cmずつ内側へ折ります。
7)オレンジの部分を切ります。はさみが切りやすい。
8)切るとこうなります。
9)ボンドで止め、クリップではさみしばらく固定。1cmに折った下の部分もボンドで止めました。
10)半分に折り、サイドをボンドで止め、またまたしばらく固定。
11)しっかり乾いたら完成!カードを入れられるポケットもつけました。途中で切れていますが、書いてある文字は健康直送。我々も同じ気持ちであります。
お札も見やすい。
内側も段々がステキ。
後ろはこんな感じ。
小銭入れもつけたいとこですが、簡単にすぐできるところが気に入りました(トータル40分ほど)。普段すぐ捨ててしまう段ボールですが、作業の過程でどんどん愛着が増してきました。かわいい。
島津さんは著書の中で、リサイクルや新しいものにシフトするのでもなく、「捨てない」という選択肢をもっと選べたらいいな、捨てる前に次のその使い方を考えてみたら、捨てようと思ったものがたからものに見えてくるかもしれない、と話されています。
実家を絶賛片付け中の私。不要なものをどんどん捨てて、自分の欲しいものを揃えたいと思っていたのですが、一歩立ち止まって、今あるものをじっくり見て大切にしたいと考え始めています。
島津さんの段ボールをお財布にする活動は、アップサイクルのひとつ。アップサイクルとは、元の製品よりも、次元・価値の高い製品へ作り変えることです。そんな高尚なことはできないけれど、自分のまわりのものは大切にしたいと思うペコちゃんでした。
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