アントキノジブンと正常性バイアス
こんにちは、毎年この時期は
「今年こそ体質が変わって花粉症が治ってるかも」と淡い期待を抱き
それが打ち砕かれるルーペちゃんです。
だいたい知り合いに2,3人いるもんですよね。
「花粉症になったことあるけど、気づいたら治ってた」って人。
そういう人の話を聞くと、もしかして私も。。。と期待しがちですが、
年齢と経験を重ねた今ならこう言えます。
「そりゃ風邪だよ!」
年齢と経験を重ねた今の自分が好き!なんてクロワッサンの特集
みたいなことを言うわけではありませんが、
ただ、「自分が年をとった」ことは日々意識すべきだと考えています。
一般に女性はわりと自分の年齢と体に向き合って生きていくのが
得意なんではないでしょうかネ~。
たとえば、髪の毛がぱさついてきたから髪型や整髪料変えよう、とか
目がたるんできたから化粧品や化粧方法を変えよう、とか。
さらに生理が終わることで、否が応にも「老齢期」の始まりを
意識せざるを得ないという事情もあります。
折れ線グラフで言えば、女性がガクンガクンと階段状に老化して
くるのに比べて、男性はなだらかな下降線で落ちていきます。
年をとったと思いはするものの、「あのときの自分」からどれくらい
衰えているのか分からず、「あのときの自分」のつもりで
運動や飲食をしてしまうと、体がエンストを起こすのです。
人間の心には「そうそう大変な事態は起きないから心配しなくても大丈夫」
と平静を保とうとする「正常性バイアス」という働きがあります。
日々のちょっとした異常に振り回されず、日常生活を平穏に送るためには必要な働きですが、
これを過信し過ぎると、重大な事態の兆候を見落とすことになる危険もはらんでいます。
季節柄、これから運動を始めよう!という方も多いと思います。
あのときの自分が10キロ走れたからといって、
あのときの自分が10キロ持ち上げられたからといって、
今の自分にそれができるかどうか。
筋肉は衰えていない、食欲も昔と同じくらいある、健康には自信がある。
ではあなたは自分の心臓がどういう状態か知っていますか?
血管の中がどうなっているか知っていますか?
自分の体にも自分が知らないことはたくさんあるものです。
謙虚すぎるほどに体の声に耳を澄ませて
ムリせず、すこーしずつ、物足りないなーと思う程度から運動を始めましょう。
そしてちょっとでも異常を感じたら休憩しましょう。
みなさま元気でよい春をお迎えください!
では、ルーペちゃんでした。
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