じんましんを発症した娘のおかげで面白い本を見つけた
こんにちは、朝ドラ「半分、青い。」が好きすぎて、BSで7時半から観て15分後に総合の8時からも観てしまうルーペちゃんです。
先日の、佐藤健君と中村倫也君が絵のモデルになって様々な萌ポーズを決めるという眼福回。永久保存版にしました。
究極の癒やし映像。。。もう一回見よっと。
ちなみに私は主人公と同じ1971年生まれなので、服装や髪型、音楽に会話のニュアンスなど懐かしくて仕方ありません。
主人公の友人の髪型である「ポニーテールに幅広リボンを結び、もみあげに後れ毛を垂らす」スタイルは全女子高校生がやっていました。
●突然のミミズ腫れ
小6になるうちの娘はやや皮膚が弱くて、乾燥しちゃあかゆい、日に焼けちゃあかゆい、と年がら年中皮膚がかゆいかゆいと言っています。
アトピーではないのですが、特に冬の間は風呂上がりのスキンケアが欠かせません。
なので、ある日娘がいつものように「皮膚がかゆい」と言ってきたとき、「メンソレータム塗っとけ~」で済ませた私を責めることができたでしょうか。
さらに数週間後、「ママ見て!」と素っ裸でかけこんできた娘の尻や背中が、ムチで叩かれたようなミミズ腫れになっていたことでやっと事の重大さを知りました。
翌朝は嘘のようにキレイになくなっていたミミズ腫れですが、すぐにかかりつけの皮膚科を受診すると、先生は話を聞くなり「それね、じんましん」とひとこと。
先生によるとじんましんの症状は
・数分から数時間で消える
・毎日出るわけではない、時間帯も違う
・症状が出現する部位もそのときによって違う
・皮膚が斑点状か地図上に赤くぷっくり盛り上がっている
うわぁぜんぶ当てはまる。
ていうか、出たり出なかったり、部位が毎日変わったり、何その気まぐれ具合。
だいたい怪我や病気って、痛いときはずっと痛いじゃないですか。
手を骨折した人が次の日足が痛くなってることってないじゃないですか。
なんだか釈然としない気持ちで、先生から処方された抗ヒスタミン剤(花粉症と同じ)をもらって帰りました。
●『なぜ皮膚はかゆくなるのか』という名著に出会う
このもやもや感をどうにかしたい。
自分で調べてみようと本屋に行き、そこでフト目についた新書の題名。
『なぜ皮膚はかゆくなるのか(PHP新書)』
うんうん、なんででしょうねえ。
著者は医学博士で臨床皮膚科医の菊池新氏。
パラパラ読んでみると、冒頭から興味をひかれっぱなしでやめられなくなってしまいました。
ええ~そうなのお~と驚きつつ、明快な説明に納得しまくり。
誰もが疑問に思うかゆみの現象・メカニズムについて、簡潔でわかりやすい文章でまとめられており、かつ医学的な説明は詳細です。
なぜ皮膚がかゆくなるのか、かゆいと人はなぜ掻くのか、なぜ内臓はかゆくならないのか。。。理由を知りたいですよね。
書いてあります、どうぞ読んでみてください。
●「かゆみは軽い痛み」という説は完全な誤解
↑これ違うんですってよ。
私が子供の頃、学研の学習まんがに確かにそう書いてありました。
この年までずっとそう信じてきました。
そもそも「痛い」と「かゆい」は神経線維が異なるそうです。
また、原因物質も違っていて、かゆみの原因物質はほぼヒスタミン。
痛みの原因物質はブラジキニンやプロスタグランジン、アセチルコリンなど多数。
「痛がゆい」という現象は「痛い←→かゆい」と変化したものではなく、それぞれ痛いとかゆいが別々に存在しているからです。
「蚊に刺されたところを爪で傷つけるとかゆみが止まる」という現象は、痛みがかゆみを抑制するだけで、痛みがなくなればかゆみが復活するのです。
人がかゆみを掻き壊すまで掻いてしまうのも、痛みが痒みを抑制することを本能的に知っているためです。
●かゆみのメカニズム
かゆみのメカニズムはごくごく簡単に言うと、皮膚中や血液中に存在するマスト細胞という細胞がかゆみの原因物質ヒスタミンを撒き散らすことによります。
マスト細胞は本来は白血球として体を防御するものですが、アレルゲンによって暴走してしまうのです。
私が毎年花粉症で目や鼻がかゆくなるのは、花粉というアレルゲンによってマスト細胞が暴走しヒスタミンを目や鼻の粘膜に撒き散らすからです。
毎年「くっそー花粉め」と言っていましたが、来年からは「くっそーマスト細胞め」と言うとなんだか通っぽいかも。
かゆみへの最も効果的な対策は冷やすこと。
冷やすことでかゆみ信号の伝達を抑制できます。
●じんましんのメカニズム
この本のおかげで娘のじんましんについて
・なぜ花粉症の薬が処方されたのか?
・なぜ塗り薬を処方されなかったのか?
・なぜ毎日違う時間違う場所に発生するのか?
がスッキリ納得できました。
じんましんは皮膚が炎症を起こして赤く盛り上がりかゆみをともなうもの。
数十分から数時間で消えるのは前述のとおりですが、じんましんの特徴は炎症が起こるのが表皮ではなく真皮である点です。
そしてその原因の多くは、ストレスや、体力が落ちたときにヒスタミンを多く含む食品を食べたこと。
Σ( ̄□ ̄; ) ガーン
最後に記載しますが、ヒスタミンを多く含む食品リストを見て納得しました。
娘が好きなものばっかり!
マグロを始めとする魚介類はよーく食べてますし、トマトはほぼ毎日、豚肉は週3で食べます。
どうしよう、これらを食べられないとなったらメニューが組み立てられない・・・
これらのものを食べて血中ヒスタミン濃度が上昇し、アレルギー反応とヒスタミンの過剰摂取のふたつが相まってじんましんを発症します。
血中から発生して、表皮でなく真皮に起こっているわけですから、当然じんましんにステロイドを塗ったりすることはありません。
娘のように、抗ヒスタミン剤を服用します。
●ヒスタミンを多く含む食品類
チョコ・ココア・コーヒー・もち・ほうれん草・なす・サバ・マグロ・いわし・サケ・タラ・サンマ・魚の缶詰・アサリ・カニ・エビ・たこ・豚肉・サラミ・そば・サトイモ・タケノコ・トマト・ワイン・ビール・卵白・アンチョビ・イカ
●まとめ
娘のじんましんはだいぶ発生間隔が開いてきました。
ですが、しばらく発症しなくても、予兆もなく学校や塾の授業中に突然かゆくなることがあるそうです。
当分は薬を飲み続けて炎症を抑えることを続けるしかないようです。
あとはヒスタミンを多く含む食品をなるべく避ける・・・難しいー!けどがんばります。
参考資料:「なぜ皮膚はかゆくなるのか」菊池新 著 PHP新書
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