コーヒーの日に思うこと
こんにちは、週末から娘が高熱を出して、今日で3日も外に出ていないルーペちゃんです。
別に一人でこもるのは全然問題ないんですけどね。
娘と隔離っていうのがね、もう限界っていうかね。
「ママはさーマイケルとプチバンピ※どっちが好きー?」
「もしママがのび太だったらどうするー?」
みたいなしょーもないことを一日中話しかけてくるので、
それにいちいち答えるのがめんどくてめんどくて。
※プチバンピとは吸血鬼の少年が主人公のフランスのアニメ。
さて話はガラッと変わって、今日10月1日から下半期が始まりましたね。
年金の減額や小麦・乳製品・油など食品の値上げ、消費税8%に
アップの正式表明など、私達の日常生活周辺がザワザワと落ち着かない
感じですが、そんなときこそ、コーヒーでも飲んで落ち着きましょうよ。
エッ、今日って「コーヒーの日」なんですか!ぐうぜーん。
(白々しい)
国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、この日がコーヒーの年度始めとなります。さらに、日本では、秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983年に、社団法人 全日本コーヒー協会によって、10月1日が「コーヒーの日」と定められました。
(全日本コーヒー協会サイトより)
そういえば80年代までは、発がん性があるとかカフェインの刺激とか、
悪者扱いされることが多かったコーヒーが、最近は
「コーヒーにこんな健康効果が!」「コーヒーは◯◯を防止する!」
というような、健康効果についての研究結果が発表されることが
多いように思います。
汚名がはれて市井のいちコーヒー好きとして喜ばしく思う反面、
健康効果だけがクローズアップされることには複雑な思いを抱いています。
ルーペちゃんの個人的な話になりますが、
2000年頃からカフェ好きの人同士での交流に混ぜていただくようになり、
その縁でコーヒーの専門家、焙煎家、カフェ経営者などのプロの
方々から薫陶を受ける機会に恵まれました。
そのプロたちの中でも特に私が「コーヒーの師匠」と仰ぐ人がいまして、
人生の全てをコーヒーに捧げたかのようなストイックな生活をしている
彼を私は心のなかで「コーヒー仙人」と呼んでいます。
知識・経験・情熱を併せ持ちながら、人に対して極めて寛容で親切。
自分の持つ知識と技術を惜しむことなく与えてくれるので、何かと
頼りにされることが多いのです。
ある日私も彼に何気なく尋ねてみたことがありました。
妊娠初期の頃、初めての身体の変化に色々と戸惑う時期です。
「やっぱりしばらくはコーヒーをやめないといけないですよね。」
胎児へのカフェインの影響を心配して何気なく放った言葉に、
彼は一瞬びっくりしたような顔をして、しばらく経ったあと
「まあそんなことを言われたりしているようですけどね。。。」
とだけポツリと言って、それきりその話はおしまいになりました。
今考えると、人生の全てをコーヒーに捧げているような彼にとって、
カフェインというコーヒーの一面だけをピックアップして
論じることはあまりにナンセンスだと思ったのでしょう。
「コーヒー仙人」以外にも、秒単位で焙煎時間を変えて研究する人、
毎日様々なコーヒー豆をひたすらカッピングする人、
200万円のコーヒーミル(!)を買うためにコツコツ貯金している人、
などなど、この業界の方々のコーヒーにかける情熱を知れば知るほど、
「健康効果」だけについて言及することがためらわれるのです。
効果効能ばかりがクローズアップされると、そのためだけに
摂取しているかのような気になってしまいます。
そもそも「好きで」「美味しい」から飲んでいる、という気持ちを
忘れないでいたいと思っています。