Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

それってホントに風邪?溶連菌感染症じゃない?

こんにちは、1学期に子供が学校から次々にもらってくる朝顔の

種や苗を植えてベランダが朝顔だらけになったのに、

さらに学校で育てていた鉢を夏休みに持って帰ってきて

家が朝顔屋敷になってしまっているルーペちゃんです。

これもひとつの「夏休みあるある」。

1粒の種も捨ててはならないようで、前年度から引き継いだ種やら

間引きした苗やら、全部育てなくてはなりません。

それは何のために育てるかというと、来年の1年生に渡す種を作るため。

伝統という名の暴力。わかったようなわからないような。

さて子供が夏休みに入って、ルーペちゃんのブログ更新も一気に

不定期に成り下がりました。

朝から晩まで「ママーママー」とうるさいなあ、いっそのこと

風邪でもひいてくれたらおとなしくなるのに、と思っていたら

おとといからホントに39度の熱を出して、

今これを書いている横でぐったり寝ています。

実は空気を読んで風邪をひいてたりして。んなわけない。

今までの経験上むしろ高熱の方が一晩くらいでケロッと治ることが多いので

医者にも連れて行かず様子を見ていたのですが、

翌日になっても高熱は引かず、しまいにはとうとう本人が

「おいしゃさんいきたい」と言い出したので連れて行きました。

7歳の子供に「医者につれてってくれ」と言わせる鬼ハハ。。。どんだけ~。

病院の扉を開いたとたん、流れ出す負のオーラ。

おいおいどうした?まるで1月2月のように待合室が満杯ではありませんか。

下は赤ちゃんから上は中学生まで、体を起こすのも辛そうにどよーんとしています。

夏の4大子供がかかるとめんどくさい疾病

(手足口病、溶連菌感染症、プール熱、ヘルパンギーナ)を代表格に、

夏も細菌やウイルスたちは大活躍しているようです。

さてうちの娘は「溶連菌感染症」の疑いありとのことで検査を受けました。

のどの奥を大きな綿棒でぐりぐりとこすって、どんな細菌やウイルスがいるか調べるのです。

幸い反応は出ず、「単なる夏風邪」との診断でした。

いやーほっとしましたよ。

溶連菌感染症って、長く薬を飲む必要があったりして、結構大変な病気なんですよね。

あ、そうだ!反応はマイナスでしたが、せっかくなのでネタにしましょう!

●溶連菌感染症の特徴

主に5歳から15歳くらいの子供に起こります。

発熱と喉の痛みが初期症状で、風邪と区別がつきません。

発熱から少したってから、首・脇の下・足の付け根あたりに赤い細かい発疹が出始め

全身に広がります。

顔が赤くなるのも特徴です。

舌が赤くプツプツと腫れ(いちご舌)、口角も荒れることがあります。

●合併症

急性糸球体腎炎が有名です。治ったと安心している頃に血尿がでたり顔や足が

むくんだりします。

また、リウマチ熱が起こると心臓に後遺症が残ることがあります。

●発見・治療

簡単な検査で診断することができますが、

1日でも薬を飲むと溶連菌の反応が出なくなります。

遊び仲間に溶連菌感染症が出た場合など、溶連菌が疑われる場合は

くれぐれも自己判断で薬を飲まないように

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また、溶連菌感染症と診断されたら2週間抗生物質を飲みきることが必要です。

症状がでなくなったからといってやめてしまうと菌が体内に残って

再度症状が出ることがあります。

これは細菌性の病気なので自然に治ることはありません。

●治療後

抗生物質を2週間飲みきった後は尿検査をして腎炎がないか確認します。

ただ、それで安心というわけではなく、それ以降に合併症をおこすことも

稀にはみられますので、様子を見て気になることがあれば受診してください。

というわけで、よく聞く病気だからといって決して安心できないことが分かりますね。

完全に防ぐことは難しい病気なので、様子がおかしかったら即受診、

を心がけましょう。

夏休みのお母さんたち、お互いの健闘を祈ります!

(円陣を組んで)がんばろうぜ!オー!