焼肉の名脇役・サンチュのトリビア
こんにちは、東京農工大が開発した「玄関の靴を自動で片付けてくれるロボット」
が今すぐほしいルーペちゃんです。
3日もほおっておくと、ホームパーティを開いている家みたいな玄関になります。
朝出かけるときに前日の靴を仕舞う、というルーチンを決めればいいのでしょうが。
しかし、このロボットの商品化を待つよりも、ルンバを導入する方が
我が家にとっては優先順位が高い話かな。
掃除機いつかけたっけ。。。
さて最近ちょっと暑さも一段落しているとはいえ、それでも体力を消耗する夏、
みなさん食欲は落ちていませんか?
夏のスタミナメシの代表格と言えば?はい、せーの、
「焼肉!」ですよね~。
我が家もなんだかんだで毎週1回は焼肉を食べています。
ただ、フツーに行ってフツーに頼んでフツーに食べると
お財布に優しくないのが焼肉。
我が家はとにかく「肉」を目的として限りなく出費をミニマムにすることを
第一義に掲げています。
たとえば、
・飲み物は「水」だけ
・ご飯や汁物は大盛りを1つ頼んで、取り皿で分ける
・カルビではなくハラミを頼む(だいたいカルビより安いことが多い)
・行くのは基本ランチタイム
どうです、このアベノミクスの恩恵ゼロの涙ぐましい努力。
そんなわけで焼肉屋のサイドメニューを頼むことなどほとんどない
我が家なので、先日観ていた「帰れま10」の結果は意外でした。
タレント10人ほどのグループで、ひとりずつ順番に人気のありそうなメニューを
注文し、その店の人気トップ10のメニューをすべて当てるまで食べ続ける&帰れない
という過酷なコーナーなのですが、先日は有名焼肉店「叙々苑」での帰れま10でした。
カルビやタン塩などベーシックなメニューがランクインしていたのは当然ながら、
なんと1位がサラダ、10位がサンチュ。
みなさん焼肉屋でちゃんと野菜も食べてるのね~・・・
「肉以外に用はねえ!」ってウチみたいな清々しい態度の客はあまりいないのね~・・・
ちなみにこの日はゲストの松岡修造さんが綿密な下調べをしていた結果、
史上2回目のパーフェクト(一度も間違えずにトップテンを当てること)を達成した
のですが、何と言ってもサンチュを当てたのがエラかった!
ところでこのサンチュ、もともとはご飯を包むものだったというのはご存知ですか?
ご飯などを包んで食べることを「サム」(本来は「小さいム」で表記)といい、
生野菜でご飯を包み、コチュジャンなどで味付けして食べていたようです。
たまたま野菜の名前「サンチュ」と「サム」という言葉が似ていたことから
混同が生じ、「肉を包む野菜は全部サンチュと呼ぶ」と思う人もいるようで、
たまに「サンチュ」と書いてあってもサラダ菜やエゴマが出てくる
焼肉屋もありますが、「サンチュ」はそういう名前の野菜です。
サンチュはキク科のレタスの仲間です。
レタスの仲間は和名で「チシャ」と呼ばれますが、その由来は、切り口から
白い乳白色の液が出ることから「乳草」がなまって「チシャ」と呼ばれたそうです。
たとえば葉チシャ(リーフレタス)、玉チシャ(レタス)、
立ちジシャ(ロメインレタス)、掻きジシャ(サンチュ)などの呼び方があります。
名前の由来である乳白色の液体、これをぺろっとなめてみるとかなり苦いです。
そのため虫の害に遭うことが少なく、「レタスは農薬いらず」と言われます。
この液体の中に含まれる「ラクツカリウム」という成分には
神経の鎮静作用、催眠作用、鎮咳作用があります。
西洋でも「レタスを食べると眠くなる」という言い伝えがあり、有名な
「ピーターラビットの絵本」でも、レタスを食べ過ぎて眠り込んでしまった
子ウサギがいました。
朝鮮半島では、「チシャのサムでご飯を食べると眠くなる」と言われており、
ドライバーが仕事前に食べてはいけないとされているそうです。
ただ実際にはかなり大量に食べなければそれほどの効果はないそうで、
大量に食べればそれだけお腹がいっぱいになっていやでも眠くなりますよね。
肉と野菜を一緒に食べることは口直しには最適ですし、口がさっぱりして
肉をたくさん食べられるという面もあります。
焼肉を人におごってもらうときはサンチュを頼むことを忘れずに!
参考:「焼肉は好きですか?」鄭 大声 著 新潮選書