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ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

受験生の母が選ぶ、勉強に役立つ見どころスポット@上野

こんにちは、ルーペちゃんです。

●受験生はただでは遊びに行かない

前回、上野の科学博物館で行われている「昆虫展」の様子をお届けしましたが、上野といえばドクタールーペのある鶯谷のお隣の街。
上野から北に向かう線路は左に90度に曲がっているので、上野ー鶯谷間は直線距離で1キロありません。
科学博物館ー鶯谷駅なら500メートル弱です。
お隣というか、もうほぼ同じ町内って言ってもいいんじゃない?!(そうかなぁ・・・)。
歴史の古い街だけあって、教科書頻出の人物・事柄にまつわる見どころがたくさんあります。
今回は昆虫展におでかけのついでに見て回りたい、受験生の母が選ぶ上野公園の勉強に役立つ見どころスポットをご紹介します。

●西郷隆盛像


高村光雲の作です。

上野といえば西郷さんの銅像。
これ以上はない有名スポットです。
が、上野公園のどこにあるか知ってますか〜?
地図で見ると駅の目の前の、人がバンバン通る場所にあるように見えますが、その場所に行ってみるとかなり寂しい感じがするのは(・∀・)ナゼ?
周りになんにもない上に、微妙に人の通り道から離れているせいかもしれません。
あと、「UENO3153」「さくらテラス」という商業施設に挟まれていながら、それらは上野の山の斜面に建っていて、西郷さんのいるところはどちらも屋上扱い、というのもあります。
詳しくはGoogleストリートビューでご確認ください。

この像、調べれば調べるほどいろんなトリビアが出てきます。
なぜ軍服じゃなくて普段着姿なのか、なぜ似ていないと言われるのか、なぜ犬は後からつけくわえられたのか、なぜ朝廷に反逆した西郷が銅像になったのか。。。
西郷隆盛が明治政府と袂をわかって、西南戦争を起こすまでの事情に理由があるようですが、そもそも幕末から明治にかけての敵・味方(幕府側・新政府側)の分け方ってすごく難しいんですよね。
たとえば長州藩などは、最初は天皇と仲良かったのにいつの間にか朝敵にされちゃって、薩長同盟を経てまた新政府側に戻ってるし。
誰がどっち側でどんな主義を持っているかバラバラだし、同じ藩でも違う考えの人がいますしね。
あーややこしい。
(その辺をドラマで上手に説明してくれたらよかったのになぁ。。。)

今年は明治維新から150年の記念の年。
受験でも出題はテッパンと言われておりますが、複雑さゆえうちの受験生も苦労している単元です。

●彰義隊の墓

明治維新に関係するもうひとつの史跡、彰義隊のお墓です。
旧幕府軍と新政府が戦った戊辰戦争の戦いのひとつ、上野戦争で亡くなった彰義隊の人々を祀っています。
「西郷隆盛像と距離近すぎない?」といつも気になります。
だって敵同士だったやん?
彰義隊にしてみたらずっと敵にお尻向けられてる状態だし、西郷さんにしてみたらずっと敵に背中狙われてる状態だし。
ま、長年これでやってらっしゃるので、お互いもう慣れたよってことでしょうか。

新政府側で上野戦争を指揮したのは長州藩の医師・西洋学者・兵学者である大村益次郎
この人の肖像画がウソでしょ?みたいな絵で。
死後に関係者の話を聞いて、お雇い外国人が描いたそうなので、もしかして想像や誇張が入っているのかもしれません。

たぶん「ものすごく頭が良かった」という話を直接的に表現しようとしたのでは。

私達がこのお墓の前で拝んでいたら、外国人観光客が「これって何なのかしら、有名なの?」みたいな感じで大勢寄ってきました。
徳川幕府、開国、明治維新、新体制と旧体制の対立、そして戦い。。。
英語でこれらのことを説明できる自信がさらさらなかったので、逃げるようにその場をあとにしました。
今から思えば「モニュメント オブ ラスト・サムライ」とでも言っておけばよかったかな。

●上野公園桜開花基準木

上野公園といえば花見。
上野公園の開花基準木がこちらです。

5〜6輪以上の花が咲いたら「開花」で、8割以上の花が咲いたら「満開」だそう。

サクラといえば受験頻出の植物。
中学受験生たるもの、「サクラ」と言われたら
被子植物・双子葉類・離弁花・虫媒花・バラ科・花びら5枚・がく5枚・おしべ多数・めしべ1本・胚珠1個
とすらすら出てこないといけません。
大人の( ・_・)σアナタ、意味分かりますか?
あの人(中学受験生)たち、これをいろんな植物ごとに一覧で全部暗記してるんですよ。
こわいでしょー。

●国立西洋美術館

東京都には世界遺産がふたつあります。
ひとつは上野の国立西洋美術館です。
世界遺産の正式名称は、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献」。

ドイツやフランス・ベルギー・アルゼンチンなど世界各国に残るル・コルビュジエの建築作品群を対象とした、大陸をまたいだ初の世界遺産です。

開館時間内であれば外観や庭は無料で観ることができます。
庭には、ロダンの「考える人」や「地獄の門」があるので、こちらもおすすめです。

ちなみに東京都にあるもうひとつの世界遺産、分かりますか?
小笠原諸島」です。
世界自然遺産であることと、小笠原が東京都ということを忘れがちなので、結構狙われるところです。

●科博常設展示


今更言うまでもありませんが、
恐竜、動物の剥製、地学、化学、科学などなどありとあらゆる理系の興味を満たしてくれます。
娘の年齢が上がるごとに興味の対象が変わっていく、という話を以前ここで書きましたが、今回食いついたのは宇宙の展示。
というのも、娘は天体の分野を苦手としており、「意味わからない〜!」と机の前で爆発することもしばしば。
ところがこちらの常設展示には、太陽や月と地球の関係を立体的に把握できる装置があり、自分で好きなように動かせるのです。

日食月食冬至夏至、思いのまま。
なるほど〜と強くうなずきながら、ずっとかぶりつきで動かしていました。

「スーパーカミオカンデ」の模型や実際の部品も展示してあります。
教科書で見たものを実際に見たときの驚きやインパクトがそのまま記憶につながってくれることを期待します。(強く期待しすぎないように。。。)


帰りは不忍池でひといき。
ちょうど蓮が見頃でした。
勉強関係なく、単純に楽しめるときが早く来るといいなあ!

みなさんもお子さんと一緒に遊び&勉強ができる上野周辺にお越しの際は、ぜひ鶯谷まで足を伸ばして、根岸通信でご紹介したお店にも行ってみてくださいね。

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