Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

今だから笑って話せる。。。壮絶!つわり生活

こんにちは。
先日の『ペコちゃん南魚沼市で田植えをしてきた』を読んで、先月、学校の宿泊学習にてやはり田植え体験をしてきた息子の話と重なるものがあり、梨子ちゃんも田植えやってみたい。。。と、思うのですが。
梨子ちゃんには一生無理、なんです。
田植えの前に克服しなければならないことが。
そう、梨子ちゃんの天敵『カエル』さん。
この世で一番苦手な『カエル』さんが怖いので
田植えはペコちゃんのお話でシュミレーションのみしようと思います。。。
しかも、息子の担任の先生から頂いた宿泊学習の通信の反省点に『バスまでカエルを持って帰った生徒がいた。』と。
誰じゃい!そんなことするのは~!と思っていたら!
ルーペちゃん、父の畑を満喫する~後編~』に噂の『カエル』さん登場!
ちょうど。。。
電車の中でこのブログをチェックしてしまった梨子ちゃん。
『ぎゃ!』と思わず声が出てしまい隣のお兄さんに『なんだこいつ?』という目で見られたのは内緒です(苦笑)

●思い出した思い出した

先日のルーペちゃんの『大変な目に遭った』ブログをひとりじっと読んでいました。
あ~、辛かったろうな、ルーペちゃん、それはそれは辛かったろうな、と。
そして、思い出してしまいました。
このような壮絶なる具合の悪さを、梨子ちゃんも体験したよ、と。
なんだか読んで爽やかになるような内容でないのが申し訳ないですが。
今回は書かせて頂きます、もうかれこれ16年、そして14年ほど前に体験した梨子ちゃんの壮絶つわり生活についてを。

●憧れの『ロッキングチェアでマタニティ雑誌』←幻に終わる

よくあるじゃないですか。
ゆらゆら揺れる椅子に座り木漏れ日あふれる中マタニティ雑誌を読みながら、大きくなっているお腹をさすりながらにっこりと微笑み、いずれ誕生する我が子に思いを馳せる。。。
みたいなやつが。

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梨子ちゃん、も、もれなくこういう幸せな感じが体験できるものだと思っていたのですが。
一人目、娘の妊娠が発覚。

『と、いうかそれどころではない!』その①
発覚も何も、ある日突然具合が悪くなりまして何もしなくても『妊娠した』という感覚が分かりました。
初めての妊娠だったので戸惑うことわからないことばかり。

『と、いうかそれどころではない!』その②
戸惑いも何もそんなこと考えられないくらいある日を境にものすごい吐き気に襲われるようになります。
食べづわり(何かおなかに入れておかないと気持ちが悪いのでちょこちょこつまんで空腹にならないようにする)とか食べるものによって気持ち悪さが増したりするのでさっぱりとしたフルーツやゼリーを食べてみるとか。。。

『と、いうかそれどころではない!』その③
食べづわりもなにも、何にも食べられませんのです。
その日から梨子ちゃんの中から『食べる』という概念が消えていきました。

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娘の妊娠の時は、4ヶ月ほどだらだらとひどい吐き気が続きました
その後はレベル10のうちレベル3くらいの吐き気続行。
なかなか水分もとれないので通院して点滴の日々。
少し食べられるようになったので素麺なら食べられたので素麺ばかり食べていました。
でも。
う、うぅぅぅぅぅぅ!気持ち悪い!
とトイレに駆け込むこと数え切れず。
その後、何年も素麺が食べられなくなったのはきっとご理解頂けるかと。。。

二人目、息子の妊娠が『何もしなくても』発覚。
もう体が変わる感覚が分かるのでしばらく放置。
二人目なこともあり、節約?のために病院にもしばらく経ってから行こうと決めていました。
が。
とんでもなかった、甘かった。
気持ちが悪すぎる、具合が悪すぎる。
水分摂らなきゃとお水を飲んでみる。
ごくり。
1、2、3、・・・5秒と体に留めていられずトイレへ。
(お食事中の方すみません)
その後、一日1㎏のペースで体重が落ちていきます。
さすがに限界、と病院に向かいました。
診察も、こんな具合の悪さですから『早く終われ~、早く~』と心の中で叫びつつ。
先生の診断。
『即、入院の手続きをとって下さい。』
。。。。。
はい?
『血液中に、出てはいけない物質が出ています。即、治療が必要です。』と。
即、入院となりました。

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この時血液検査で分かったのが『ケトン体』と呼ばれる物質。
人は食事から栄養を摂ってそれをエネルギーに変えますが、当時の梨子ちゃんのように全くものが食べられない状態だと肝臓で蓄えているエネルギーを半ば無理やり分解して体内に出す、という働きが生じて
『体が飢餓状態』となってしまったのです。
この時に出たのがこの『ケトン体』でした。

息子の妊娠の時は3ヶ月ほど一気に集中したひどい吐き気が続きました。
一人目で経験しているひどいつわり。
それよりもまださらにひどい状況になるとは。まさにとほほ、な妊娠生活でした。

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●経験は財産

二人の妊娠を通じての経験
そして思うこと

・妊娠発覚から産まれるまでただただ唾液が大量に出て止まらない
こんな状況ですから
近くに洗面器を置きひたすら吐き出すことを繰り返します。

・生活の上で行う全ての行為が一切出来なくなる
食べる、飲む、話す、寝る、見る、読む、その他。
布団に横になるかトイレの便器を抱えているかのどちらかしか出来ない。
今となってはよく耐えたと自分を褒めてあげたい。。。

・遺伝がないとは言えない、気がする。
医学的に説明はつかないようですが、つわりも遺伝するのではないか、と。
梨子ちゃんの母も、梨子ちゃんを妊娠中
つわりのひどさから産まれるまで入院していたとのこと。
きっと何か因果関係があるはず→本格的に調査したい(本気)

・周囲のサポート必須
梨子ちゃんの周りは
ひどいつわりを経験した人達が皆無に等しく
なんでそんなに具合が悪いの?という
半ばあきれ顔でその様子を見る人も少なくありませんでした。
思い出したくもない当時のパートナーは
ノンキにテレビを観ながらスナック菓子をぼりぼり食している有様。
特に二人目妊娠の時はあの『伝説の少女梨娘』がいましたから
もう少し理解と協力があって然りかなと。
今考えると
一人でゲーゲーしながら梨娘のお世話。。。
どうやっていたのか思い出せない(泣)

・唯一の励み
やはり梨子ちゃんの心の支えとなったのは
梨子ちゃん母の存在でした。
周囲がつわりへの理解が薄かった一方で
大変なつわりを経験した母は、本当に心配してくれ
梨娘の面倒も見てくれました。
こんな大変な思いをして
それをちゃんと乗り越えて元気な赤ちゃんが産めるのだろうかと
不安になることが多々ありましたが
そんな大変な思いをして梨子ちゃんを産んでくれた母がここにいる
そして産まれてきた梨子ちゃんもここにいる
お母さんてすごい、と。
誰のどんな言葉よりも母の存在が
梨子ちゃんに勇気と気力を与えてくれました。

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●最後に

人それぞれいろいろなケースがあります。
梨子ちゃんは本当に思い出すだけでも泣けてきそうな壮絶な体験ですが
こんな体験を出来たことが自分にとっての財産なのかなと。
と、今となってはさらっと言えますが。
いやいや、ほんと~~~~~につらいので
もし皆さんの周りに
つわりがひどくお仕事をお休みする妊婦さんがいたら
家のことが出来なくて寝込んでいる妊婦さんがいたら
どうかどうか、大変さを理解してあげて下さい。
そして何かできることがあったら協力してあげて下さい。
壮絶なつわり体験をした梨子ちゃんからのお願いでした。

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先日、ふとテレビからある曲が流れてきました。
昔、梨娘がよく観ていたテレビ番組の曲。
梨子ちゃんが布団と便器を行き来していた頃に梨娘が歌っていた曲でした。
その曲、聴いただけで。。。
あの頃の具合の悪さを思い出し、本当に気持ちが悪くなってきました。
香りは記憶に連動しているなんて言われますが、歌も確実に記憶に連動しています、きっと、きっと!

以上、山梨から梨子ちゃんでした。

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