Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ペコちゃん 円盤状半月板だった!

こんにちは、ペコちゃんです。ルーペちゃんのレポートを読みながら、17年ほど前(もうそんなに経つのか・・)に幼なじみとニューヨークに行ったことを思いだしていました。

某旅行会社H○Sさんの個人ツアーでしたが、チェックインチェックアウトは自分たちで。夕方に到着する便、ホテルに着いたのはすでに夜でした。長時間のフライトに疲れ切りいざ受付に行けば予約されていないとのこと。H○Sさんに電話しても繋がらず困り果てていると、受付のお姉さんがバウチャーを確認させて欲しいと言いました。バウチャー(Voucher)ってホテルの予約確認券のことなんですね、でもそんなこと知らなかった私たちは「バッチのことかな?」「きっとそうだね!」と旅行案内セットの中に入っていたH○Sさんのバッチを堂々と見せたのでした。

あのときのお姉さんの表情を未だに忘れられません・・・その後無言でカードキーを渡してくれました。そんな珍道中も楽しかったですけど、ルーペちゃんの地元大満喫のニューヨーク旅行いいなぁ!

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●お久し振りの間に・・・

お久し振りの登場ですが、その間何をしていたかというと膝を怪我していました。
あちこち病院を周り検査を受け分かったことは、ペコちゃん膝に先天性の疾患があったのでした。痛みの出る人出ない人がいるそうですが、4人にひとりは持っているといわれているこの疾患について今日はお話したいと思います。

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●円盤状半月板でした

先にお伝えしてしまうと、ペコちゃん円盤状半月板でした。半月板は膝関節の大腿骨(ふとももの骨)と脛骨(けいこつ:すねの骨)の間にあり、膝関節を安定させ、衝撃を和らげるクッションの役割を持っています。半月板と呼ばれますが、実際は半月ではなく三日月状、Cのような形。内側にある内側半月板と外側にある外側半月板2枚で膝関節を支えているのです

●なぜ症状が出たのか・・・

それは家庭訪問の時でした・・・時系列でお伝えします。

息子の学校では玄関先でお話するようになっています。普段はしない正座を20分ほどし、先生が帰られる際に立とうとすると膝にビキっという音が鳴り立ち上がれませんでした。膝が曲がったまま固定されて伸びない、強い痛みもありしばらくその場で横になるしかない状況。。

小一時間ほど横になっていたでしょうか。痛みがやや和らいできたので(でも膝は伸びない)、お尻をついたまま手で冷蔵庫まで移動し、氷を袋に入れ膝をアイシング。

タクシーを頼み近くの整骨院へ行き、包帯で固定してもらう。痛みは続いていて、膝も曲げられず、祖母の歩行器を借りていました苦笑 でも固定のおかげで少し楽になりました。(この時はそんなに大げさなことではないだろうと思っていましたが、レントゲンで診てもらった方がいいとのこと)

翌日整形外科に行きレントゲンを。膝の外側(大腿骨と頸骨の間)が大きく開いているので、半月板が原因ではないかとの診断。

後日総合病院でMRIを受け、円盤状半月板との診断を受けました。

症状は、膝関節の痛み、腫脹、引っかかり感、膝が動かない、など。特に膝を深く曲げると(正座やあぐらなど)膝関節の痛みが出ることが多いそうです。損傷された半月板が膝関節の中で引っかかると、膝が動かなくなる症状(ロッキング)も出、ペコちゃんはまさしくそう、伸ばそうとした際に強い痛みがありロックされました・・・

●原因は??

慣れない正座をしていた上、その数日前から横座り(お姉さん座り)を頻繁にしていました。捻ることが多くなり膝に負担をかけていたことが考えられます。捻った際に半月板の余計な部分が関節入り込むのです。半月板の成分は70%以上が水分(残りは主にコラーゲン)で構成されています。加齢とともに水分は減少しクッション性が弱まることも原因と考えられるとのことでした。。

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●治療法は??

保存療法としては、膝周りの筋力トレーニングが有効です(特にふとももの大腿四頭筋)。しかし、症状が強い場合(強い痛みがある、何度も繰り返す)は、手術を受けた方がいいそう。漫然と保存療法を続けていくと、引っかかった半月板により膝の他の部分が損傷されるからです。(半月板には血流があまりないので、損傷したら自然に治癒に近づくことはないためでもあります)

以前は半月板の全切除がされていましたが、半月板を切除することで将来変形性膝関節症のリスクが高まることが分かってきたため、現在ではできるかぎり半月板を残す部分切除術がされます。まず、関節鏡にて半月板の損傷の程度を確認し、縫合できる状態であれば縫合。できない場合には、傷んだ部分のみを切除する部分切除を行います。関節鏡を用いるため、手術のキズは小さく1cm程度のものが2、3箇所できるのみです。

ペコちゃんも今回のような症状が何回も出るようであれば手術が必要だそうです。最低3日間の入院になるので、なるべく受けたくはないのですが・・・トレーニングトレーニング!

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●最後に・・・

疾患と言いましたが、病気ではなくひとりひとり身体の特徴だそうです。4人にひとりは持っているといわれていますが、生涯症状の出ない人も。ペコちゃんも今回初めて分かったことでした。皆さまの中にもいらっしゃるかもしれません。あの痛みはもう経験したくない!動きに気をつけつつトレーニングに励みたいと思います!

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