Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

「うるさいですよ!」と怒られる前にできること

こんにちは、ガーデニングに飽きたのでベランダが放置気味なルーペちゃんです。

風薫る五月、爽やかな風が吹き抜けるさらっとした空気を感じられる季節です。
一日中窓を開けて家の中に風を通すことも多くなりました。
ただし窓を開けていると入ってくるのは風ばかりではありません。
よそのお宅から聞こえる大きな声、道を走る車の音、広場で遊ぶ子供たちの声、道路工事の音。
これらのどれが騒音でどれがそうじゃないかは、受け取る側の捉え方ひとつです。

●自分に関係するかそうじゃないかで

先日のブログでレッドブル・エアレースの音が耳障りだけど音楽フェスの音はそうでもなかった、と書きました。
その後、土日に開催されたエアレース本番を海岸までちょっと覗きに行ったんです。
いつもランニングをする海岸の道は今まで見たことがないくらいの人波で、お祭りのよう。

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土手から向こうが有料のエリアで、こちらからはどうなっているか見えなかったのですが、後からテレビで見たらそこもものすごい人でいっぱいでした。
歩道からでもかなりの近さで障害物をくるくるとすり抜ける飛行機を見ることができ、そのテクニックを楽しめました。

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不思議なことに、こうやって見物した後に聞くと飛行機の騒音はそれほど不快ではなくなっているのです。
飛行機の音が聞こえても意識の外で、いちいち気になりませんでした。
我ながら人間の気持ちってゲンキンなものだなあと苦笑しました。

●関係意識が大事

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騒音に代表される生活環境の問題を考えるとき、「自分に関係するかそうでないか」というのが結構大きなポイントとなります
わかりやすい例を挙げると、子供の下手なピアノの音を、親は上手になったなぁと好ましく聞き、近所の人はイライラしてたまらない思いをする、というやつ。
あとは去年話題になった逗子市内の海岸の音楽規制問題
海にいる人にとってはゴキゲンなBGMでも、家でゆっくりしている人には騒音となります。

そういえば、と考えてみると「関係意識」を生じさせようとしている事例がいくつか思い浮かびます。
大掛かりなイベントを開催する前に、地元のお祭りに出展する企業というのは、地元にイベントの周知を図るだけでなく、関係意識を生じさせる目的が大きいと見ることができます。
また、開発ディベロッパーが工事前に地域ぐるみのイベントを企画して地元の方に大盤振る舞いする、なんて話も聞いたことがあります。
関係意識とまではいかなくても、少しでも親しんでもらい敵対視されることを防ぎたいという目的なのでしょう。

●子供の騒音問題は大人の問題

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保育園建設の反対運動が起こっているというニュースを聞くたびに心寒い気持ちになりますが、やはりそれぞれの年代や環境によって子供の声の受け止め方が異なるのは仕方ないのかもしれません。
ただ、幼稚園保育園で過ごす子供に口をつぐめというのはムリですから、周囲の大人が問題意識を持って対応を考えるしかありません。

電車の中で騒ぐ子供に対して「親がすまなそうにしていないから余計腹が立つ」という意見を目にします。
「子供だからしかたないじゃない」と開き直るのではなく、「うるさくして迷惑をかけていることを自覚しています」という態度がやはり必要なのです。
申し訳ない善処しますという態度をしている人に、それ以上文句を言う人はあまりいませんから。

保育園・幼稚園のお迎えのときに我が物顔で道を塞いで大声でおしゃべりするお母さん、車を停めちゃダメと言われているのに堂々と横付けするお母さんなど、娘の幼稚園でも見かけたものです。
近所の人と目があったときに「関係ないわ」とそっぽを向くよりも、「こんにちは、いつもうるさくてすみません」と一声かけるだけでだいぶ相手の受け止め方も変わると思うのです。

●それでも苦情を言われたら

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これまでの話はまとめると、「いつも挨拶したり何らかの交流がある相手だと思うと、騒音もそれほど気にならないことがある」という話です。

が、コミュニケーションを心がけていても苦情を言われることはあります。
長時間継続的に騒音が起こっている場合、たとえばマンションの上下階の間などで起こる話です。
ある日下の階の住人がピンポーンとやってきて、おたくの音がうるさいですよ」と言われたらどうすればよいでしょう。

そんなときはクッション話法でまず相手の意見を受け止めます

「そうですか、やっぱりまだうるさいんですね~」

「まだ」というのがポイントで、ここに「音が生じていることは認識していてそれへの対策を施している」というニュアンスを含めます。
その後、イエスアンド話法でやんわりと意見を述べます。

「実は床にクッション材を敷いて音を吸収するようにしているんです。子どもたちにもいつも注意しているんです、音を立てると下に住んでいる方がビックリしちゃうからねって。」

相手に自分が申し訳なく思っていることを分かってもらった上で、事情と今後の話を。

「ときどき興奮すると忘れて足音をさせてしまうときがあるんです、ごめんなさい。これからも気をつけます。」
「よろしくお願いしますね」

現実はこのようにキレイに収まるかは分かりませんが、少なくとも敵を作らないことを心がけて穏当に話をすることが重要。
敵と戦うと、勝ったとしても必ずこちらにもダメージがあるものです。
戦うのではなく、周囲を味方にしてしまう方が断然ラクですものね。

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