北風と太陽の話は本当だった、という話
こんにちは、人の神経を逆なですることが上手い「クロワッサン」の見出しを見て
「私のつぶやきどこかで聞いてた?」と思うくらい、見透かされた気がする
ルーペちゃんです。
ちなみにこれが今号の表紙。
この時期のクロワッサンのダイエット特集は毎年恒例ですが、
糖質オフの潮流に真っ向勝負を挑む今年は、ずいぶん攻めてますね。
ホントかどうか試してみようかしら。(←挑発に乗って…向こうの思うツボ)
1月も下旬となると、いよいよ中学受験シーズン到来。
駅などでよく「これから受験に行ってきます」という様子の
緊張した子どもたちの顔を見かけるようになりました。
実はルーペちゃんの姪っ子も最近中学受験をして、無事合格しました。
どこのうちもそうでしょうけれども、そこまでの道のりは決して平坦ではなく、
本が一冊書けそうなほどの紆余曲折を経ての合格でした。
そもそも姪っ子の受験をなぜ私が訳知り顔に語るかというと、
受験前の数ヶ月間、毎晩我が家で勉強をみていたからです。
毎晩1本小論文を書かせて、添削して、面接の練習をして、の末の合格でした。
(太宰府天満宮に絵馬も奉納しました)
もちろん勉強そのものも大変でしたが、もっと言うと、
そもそも受験する気がなかった子をその気にさせることからミッションは始まったのです。
小学校の仲良しと別れたくない姪は、地元の公立校に通うと言い張りました。
そこを、受験先の学校の素晴らしさやメリットを言い聞かせ、なんとか
受験させようとするも、「受験をするとこの先ツライことばかり」
と警戒する姪は頑として聞きません。
「やっぱり受験させるのはムリかなあ」と思い始めた頃、仲良しのママ友に
ちらっとそのことを話す機会がありました。
すると彼女はひとことだけ、こう言いました。
「『お友達を大事にするあなたはとっても優しい子ね。』って言ってごらん」
受験をさせることとその言葉との間には何の関係もないように思えましたが、
意思決定をするにはもう最後だという話し合いのとき、
私は姪っ子にそう言ってみました。
もしかしたらそう言わなくても自分ですでに決心していたのかもしれません。
でもその言葉がきっかけになったかのように、姪っ子は
一転して「受験する」と宣言したのでした。
友達と離れる不安、新しい環境への不安、受験勉強への不安、
落ちた時の周囲の落胆への不安、様々な不安を払拭してくれるのは
根拠の無いその場しのぎの気休めの言葉ではなくて、
「自分はどんなことがあっても大丈夫だ」という自信です。
そのためにはどうしたらいいか一瞬で言葉を選び、教えてくれた
ママ友の手腕には驚くばかり。
ちなみに彼女は元CAさん。
さぞかし数々の通らぬ無理を笑顔で解決してきたのだろうなあと推察します。
このことは日々、自分が人を動かすために発している言葉が
果たして適切なのかどうか、考えなおすきっかけにもなりました。
子供に対してはつい「~しなさい」と命令形で言ってしまいがち。
夫に対してはつい「なんであなたは~なの」と批難から入りがち。
人間は、命令や批難には本能的に反抗したくなるものです。
これで人を動かせると思うほうがおかしいのです。
そして「~だと嬉しいな」「~してくれると助かるな」という言葉の
なんというあたたかさ!
日々是反省!