Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

頭痛は病院で治そう

こんにちは、暑くても寒くても降っても晴れても、

どんな天気のときでもいつもネガティブに天気を伝える

お天気キャスターに朝からイラっとするルーペちゃんです。

暑い寒いは当然として、晴れたら「紫外線が・・・」

降ったら「洗濯物が・・・」で、気候がいい時期でも

「朝晩は寒い」とか「日中は暑い」とか、もう

言いがかりとしか思えません。

何してもケチつけられて、なんだかお空がかわいそう!プン!

まあそんなルーペちゃんもときにはなんだかんだを

お空のせいにすることもありますけどね。

「低気圧が来てるから眠い」とか「寒いから眠い」とか「ぽかぽかして眠い」とか。

結局いつも眠いっていう結論で。

低気圧や湿気、雨による冷えなどのせいで、体調に様々なトラブルを

起こすことも少なくない季節、特に「頭痛」に悩まされる方は

多いのではないでしょうか。

かくいうルーペちゃんも殿堂入り(註:CTスキャンのこと)の経験を持つ

頭痛持ちであります。

日本にはおよそ3000万人の慢性頭痛に悩む患者がいると言われています。

それらの頭痛は、特に病気がないけれども痛みがある「一次性頭痛」と、

病気や怪我が原因で起こる「二次性頭痛」に分類され、

患者の9割が「一次性頭痛」にあてはまります。

慢性頭痛がある人の多くは「私、片頭痛持ちで」と簡単に判断しますが、

実は片頭痛というのは「一次性頭痛」のうちの一つにしかすぎません。

「一次性頭痛」には「片頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」「その他の頭痛」

があり、それぞれ頭痛が起こるメカニズムも対処方法も異なります。

片頭痛は血管が拡張し、炎症をおこすことによって生じるので、

対処方法は

・安静にすること

・冷やすこと

です。

一方、緊張性頭痛はストレスや姿勢、運動不足などが原因で

血流が悪くなることによって生じるので、

対処方法は

・マッサージやストレッチなどの軽い運動

・温めること

となり、全く正反対なのです。

自分の頭痛の種類を見誤って対処すると、治るどころかよけい痛みがひどくなってしまいます。

なので、頭痛治療の第一歩は、自分の頭痛の種類を明らかにすることです。

たとえば片頭痛の特徴としては、次のような症状が挙げられます。

・動いたり温めるとひどくなる

・匂いや光が気になる

・吐き気を伴うことがある

・脈を打つようにズキンズキンと痛む

ですが、様々な頭痛の混合型や、その他の原因による頭痛の場合もありますし、

ときに重篤な病気が隠れていることもあります。

専門のお医者さんでも診断は難しいそうですから、

自己判断は目安にすぎないと思っていた方がよいでしょう。

これまで「鎮痛剤で痛みを抑える」からなかなか前進しなかった頭痛治療は、

2000年にトリプタン製剤という片頭痛の特異的治療薬が認可されてから

飛躍的に進歩しました。

現在の頭痛治療ではその人の頭痛の種類を明らかにし、それに合った薬を処方し、

さらには薬を飲むタイミングまで指定され、頭痛を起こしやすい食物の

特定・除去まで行われます。

痛みの軽減だけでなく、頭痛の予防まで可能になってきているのです。

頭痛によって自分の生活リズムが損なわれていると感じている方は、

お近くの頭痛外来、または神経内科や脳神経外科を受診してみてはいかがでしょうか。

参考サイト:スッきりんのバイバイ頭痛講座

  ファイザー(株)による頭痛情報サイト。

  頭痛の基礎知識が学べるほか、「MY頭痛チェッカー」では質問に答えていくことで

  片頭痛の可能性をチェックできる。

  頭痛が相談できる医療機関の検索も。

参考文献:「頭痛解消パーフェクトガイド」竹島多賀夫 著 東京書店

     「もう悩まない、つらい頭痛」西村 謙一 著 小学館

     「頭痛外来へようこそ」清水 俊彦 著 保健同人社