私が自炊をはじめたワケ
こんにちは、Gunosyを始めたら3日でIT系の話題しか配信されなくなったルーペちゃんです。
Gunosyというのはネット上の記事配信サービスなのですが、
使う人が興味をもった記事を解析し、使い込むほど自分好みの記事しか配信されなくなるというサービスです。
人の趣味嗜好は隠そうと思っても隠しきれないものですね。
そんな、アルゴリズム認定デジ子のルーペちゃんにも、まだ
果たせていない任務があります。
「蔵書の電子化」いわゆる「自炊」です。
「自炊」という言葉がこんなに広まるずっと前から、やりたくてやりたくて
仕方がありませんでした。
ですが当時は高性能スキャナが5万円以上、裁断機も3万円ほど、さらには
吸い取ったデータを保存するためのハードディスクも高価で
電子化した本を読むためのビューワーなど10万円近くしていました。
「そんなにお金があるなら本棚買ったら?!」と本末転倒な
逆切れをしたくなるほどの「一部マニアの道楽」だったのです。
そして時は流れ、デフレと円高の恩恵に預かったルーペちゃんは
ようやくこれらの必要機材を購入することができました。
会計報告をすると、
スキャナ:30,000円
裁断機:10,000円
ハードディスク:8,000円
ビューワー:24,800円(iPadmini)
合計62,800円でした。
この費用をどうとらえるか、高いか安いかは人によると思います。
ルーペちゃんがなぜこんなに自炊をしたかったのかというと、
ひとえに「物を捨てられない夫」のせいです。
本に限らずあらゆる物を捨てられないので、夫の愚痴を書くと一年間余裕で
ブログが書ける位ですが、スペースの関係上残念ですが本に限った話を。
一生開かないに違いない大学の教科書とか、10年以上前のビジネス書や
ガイドブック(鮮度が命なのに!)、そして毎日のように買ってくる各種週刊誌。
買ってくる週刊誌を読むだけでもいっぱいいっぱいのはずですが、
ときにブックオフなどで古本の大量買いをしてくるなど、つける薬のないためこみ癖。
ある日キャビネットの扉からはみ出した(読むつもりで取ってあるという)
大量の古新聞が崩れ落ちてきたときは、へなへなと膝から崩れ落ちました。
古新聞すら捨てられない人が、服や本を捨てられるわけがない!とそのとき
すべてを悟ったのでした。
さていよいよ実際の自炊作業を見ていきましょう。
本棚の中で抜群の存在感を放っていたのは、やはりコレ。
ハリーポッターシリーズ!重い!厚い!数が多い!(11冊!)
これがなくなったらさぞ気持ちいいだろうな~。
早速表紙部分と本体部分を引きはがします。
次は裁断機に入る大きさまで分割します。
やっちゃうよ~
びびびび。。。
何回やってもこの作業は心が痛みます。
自炊作業の最大の敵は、「本に対する敬意」ではないかとすら思います。
私の持っている裁断機はローラーカッターをスライドさせて切る方式なので、
一度に裁断できる厚みが1センチもありません。
こういうとき、上からバッサリ刃が下りてきて裁断するやつがよかったかなとも
思いますが、重いのと子供がまだ小さくて危険なことを考えると、
やはり我が家はローラーが向いているのでしょう。
分割した本の耳を切っていきます。
はい、裁断完了。こういう状態になると本というより書類ですね。
これをスキャナでパソコンに取り込みます。
イヤー早い早い。両面を1秒で取り込んでいきます。
まだまだ長い道のりではありますが、こうやって本棚から本が一冊ずつ消えていくことに
えも言われぬ快感を覚えます。
半分くらいスキャンしないで捨てちゃっても気づかれないとは思いますが。。。
ルーペちゃんちはわりと引っ越しの多い家でして、
結婚して10年で4回引っ越ししています。
確実にまだあと何回か引っ越しをしなければならないので
本が少なくなるだけでとっても助かります。
捨てたい私と捨てたくない夫の妥協点が「自炊」だったわけです。
よーし、これからもがんばるぞーと前向きに作業していたところに、
自炊業界を揺るがす衝撃的なニュースが飛び込んできました。
自炊の歴史が変わった!?断裁せずにデータ化できるドキュメントスキャナー「ScanSnap SV600」
世の中的にはもう切らなくてよくなってるよ。。。ヒドい!