Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

マインドフルネス基本編

こんにちは、ルーペちゃんです。

●夏が終わったその後は


年々、季節の変わり目が辛くなっています。
特に更年期を自覚してからは、冬→春、春→夏・・・と季節の変わり目ごとに「体が辛くてどうにもならない」時期を経験してきました。
もうすぐ秋→冬の山場もやってきますね。やだなあ。
更年期は自律神経の働きが鈍くなり、環境の変化に対応しづらくなるのです。
若い頃は前日どんなに疲れても、一晩寝ればスッキリ爽やかな朝を迎えられたものですが、
今は朝起きたときが一番辛いです。
できるなら一日何もしないでこのまま寝ていたい。
でも子供を学校に行かせなければ。
仲間のみなさん、頑張りましょうねー。

●更年期の先輩からアドバイス

そんな日々を送っていることを、ニューヨーク在住の2つ上の姉にメールしたことがあります。
「私こんな感じなんだけど、おねえちゃんはどうお?」
と書いたところ、姉は私よりもっと重症そうでした。
比較的若い時期から更年期らしい症状が始まり、何日も寝たきりになるほど苦しいときもあったとか。
同じ血をひく姉だけに、自分もかと恐れおののいていたのですが、続く文章を見てあれっと思いました。

「私はヨガとマインドフルネスでずいぶん症状が良くなったよ、ルーペもやってみたら?」


姉がヨガをずいぶん前から続けていることは知っていたのですが、「マインドフルネス」という言葉をそのとき初めて目にしました。
聞くとニューヨークではマインドフルネスがとても盛んで日常的なものになっており、関連本も多く、ワークショップもあちこちで開かれているとか。
多くの人々がそれだけ夢中になるということは、かなり効果があるということでは?!
よし、それいただくわ、ひとつ包んでちょうだい!

●瞑想=マインドフルネス?

マインドフルネス、日本語では「瞑想」と言われることもありますが、
たぶん私たちが想像する「瞑想」とはすこーし違うような。
多くの方が「瞑想」から連想するのは禅宗の座禅の場面や、めっちゃ修行を積んだヨガの導師が地面に埋まるところとか、さらに言えばオウム真理教で行われていた、ヘッドギアを装着しながらのカプセルホテルみたいな狭い空間に何日も籠もるアレとか。
ストイックに自分を見つめ直し、雑念を払い、身を清め、選ばれし者のみが行うことができる。。。的な目に見えない高いハードルを感じざるを得ない。

このように、私などは「瞑想」と言われるとどうしても宗教色を感じてしりごみしてしまうんです。
しかし、アメリカからやってきた「マインドフルネス」は宗教とは一切関係ありません。
まあ日本の禅宗で行っていた座禅から派生したものなので、一切関係ないとは言い切れないかもしれませんが、いわば逆輸入されたことで宗教的なものをとっぱらって、よりカジュアルに日常的に行うことができるようになったのです。

私がマインドフルネスを知るために読んだのは「世界のエリートがやっている 最高の休息法」。
作者はイェール大学で学び、アメリカで精神医学の臨床医として従事した医学博士の久賀谷亮先生。
主に脳科学的アプローチからマインドフルネスについて詳しく分かりやすく教えてくれます。

●脳の中で起こっていること


ぼーっとしているとき、あなたは何を考えていますか?
何も考えていないように見えて、実はずっと気になっていることや直前まで目にしていたことなどをフル回転で考えていたりしませんか。
脳には「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼ばれる、意識的な活動をしていないときに働く脳のベースライン活動があります。
簡単にいえば脳のアイドリング状態で、物理的には脳の内側前頭前野と後帯状皮質でその働きが起こっています。

DMNのエネルギー消費量は脳の全エネルギー消費の実に60〜80%を占めます
車で言ったら、走っていないのにアイドリング状態だけでガソリンの60〜80%を使ってしまうということです。
駐停車中にどれだけ空ぶかししているのかっていう話ですが、
実はここに脳の疲れの正体があるのです。

マインドフルネスは雑念が脳のエネルギーの無駄遣いをするのを防ぐものです。
無意識に行う考え事を全部捨てて、心をからっぽにして脳がエンジンの空ぶかしをするのを防ぐのです。
本書の中でマインドフルネスの定義はこう述べられています。
評価や判断を加えずにいまここの経験に対して能動的に注意を向ける
過去や未来からくるストレスから解放されることがマインドフルネスの目的なのです。

↑このフリー素材の写真に書かれていた説明文、「座禅をすることで色々な思考が頭を駆け巡る」とありました・・・ほらね、あなたも考えちゃうんでしょ。無にしないと。

●マインドフルネスの効果


私自身、就寝前のマインドフルネスを続けてみて、まず感じたのは寝付きのよさと深い呼吸。
私のように一時的に落ち着く、スッキリするというだけでなく、脳の構造そのものを変えるがマインドフルネスなのだそうです。
アメリカで、マインドフルネスをある期間続けていた人を調査した研究では、大脳皮質の厚さが増したほか、老化による脳の萎縮にも効果があったとの結果が報告されています。
記憶に関連する脳部位が強化され、疲れにくい脳を自分で作ることも可能。
また、マインドフルネスによって以下の効果も期待できると作者は述べています。
・集中力の向上
・感情調整力の向上
・自己認識への変化
・免疫機能の改善

●マインドフルネスを実践してみたくなった?


こんなにいいことづくめで、どこでもできる、道具はいらない、しかもお金は一銭もかからない。
ここまで読んでくださったあなたも「やるやる!」と思われたことでしょう。
。。。ですが、長くなったので実践編は次回をお楽しみに!

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