出勤前に「ペリカンのパン」を買うために寄り道
こんにちは、ルーペちゃんです。
今って梅雨でしたよね?と思うほど暑いですね。
電車に乗ってもしばらく汗がひかず、隣の人に気を使いながらハンカチでフキフキし続け、汗がひいたあとは臭わないかしらと心配して。
そんな人には2年前の梅雨どきに書いたバックナンバーをぜひ読んでいただきたい。
「消臭&ほのかな香り、ミョウバン水を作ってみる」
●浅草の超有名パン屋「ペリカン」
もう今回の内容は題名ですべてです。
ペリカンのパンを買いましたよっていう、いわゆるかるーい自慢?みたいな?
まあそんなこと言ったら、だいたい98%のインスタと、87%のFacebookと、65%のブログの内容は自慢なんですけど。(ルーペ調べ)
さてペリカンの話。
パン好きな人だったら、食べたことはなくても名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
パン屋と言ってもあなたの街のパン屋さんとはかなり趣が異なります。
昭和17年創業、主に業務用のパンを作ってきた老舗パン屋さん。
惣菜パンもサンドイッチもスイーツパンもなし、パンの種類は食パンとロールパンのみ!潔い。
そのパン屋さん、連日行列で、ヘタをするとお昼には売り切れちゃったりするんです。
仕事終わりに思いついて、何度か電話をかけてみたことがあります。
あるときは「午前中に売り切れました」との答えでしたが、あるときは残っているというので、
ペコちゃんと入谷からバスに乗って買いに行ったこともありました。
その後も行きたいなぁと思ってはいるものの、田原町というのがルーペちゃんの家からは
微妙に行きづらい場所で、行きに寄るのも帰りに寄るのも面倒。。。
今回はアキコ先生に差し入れするため、重い腰を上げて出勤前に寄ってみることにしました。
海浜幕張から西船橋まで行き、総武線に乗り換えて浅草橋まで、浅草橋で都営浅草線に乗り換えて蔵前で降り、徒歩10分。
・・・もう大変!!!
暑い中息も絶え絶えにお店の前にたどり着くとひと気なし。
浅草の国際通りというメインストリート沿いではありますが、周囲に商店がひしめいているわけではないので、唐突にという感じでお店が表れます。
以前午後に行ったときは入り口に数人並んでいたのですが、さすがにこんな早い時間は人が少ないのかな?
引き戸を開けるとすぐ目の前にカウンター。
そしてカウンターの奥はぜーんぶ作業場。
要は作業場の玄関で商品の受け渡しだけしますよ、というつくりなのです。
なので引き戸を開ける前に何を買うか決めていないとまごまごしてしまい、後ろに並んでいる人たちの熱い視線を感じることになるのでご注意を。
入って右手の壁一面に背の高い木の棚があり、焼きあがってお客さんの手に渡るのを待つパンたちが棚の隙間を埋めるように、ズラッと並んでいます。
この様子がなんとも美しくて神々しいほど。
人の命を支える「主食」の名にふさわしいパンたちです。
ああ、ここはお米屋さんが米を売るようにパンを売る店なのだなあと。
アキコ先生、ペコちゃん、ルーペちゃんの分のパンを買い、事務所に向かいます。
事務所へはお店のすぐそばから出ている草41系統のバスに乗って10分で鶯谷駅前。楽だ・・・
しかしそこから事務所までがツラかった。
だって2斤が2本、3斤が1本ですし。
どういう量かといえばこういう量です。
(左から、2斤・2斤・3斤)
小麦粉のカタマリ運んでるようなものですもの、それは重かったですよ。
でもペコちゃんがすごく喜んでくれたので報われました。
●さーてどうやって食べようか
2斤の場合、普通に売っている食パンのサイズよりはちょっと小さめです。
測ってみたところ、正方形の一辺が9センチ、長さが33センチでした。
ただこのサイズが、厚切りトーストにしたとき絶妙なのです。
ペリカンのパンはかなりみっちり中身が詰まったパンなだけに、普通サイズの食パンだと厚切りにするとややヘビー。
小さめサイズのこちらなら、厚切りにしても量的にちょうどよく、”厚みのあるトーストの幸せ”を存分に堪能できます。
買って帰ってすぐに食べたい、すなわち夕飯にパンを食べるとなるとどうしたらいいか。
うーんうーんと唸った末、あるメニューを思い出しました。
千葉市の「呂久呂」という喫茶店で食べた、カレートーストです。
いいじゃないこれ!やってみよう。
パンの端から大胆に10センチほどカットし、耳の周囲に切り込みをいれます。
そして手で白い部分をぎゅぎゅっと押し付けると、パンの器が出来上がり。
そこにレトルトカレーをとろとろっと注ぎ、余ってたとうもろこし、チーズをかけてトースターで焼きます。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
これはいかん。うまいに決まってる。
これはいかんだろ。。。逮捕されるわ。
ペリカンのパンはなんといっても耳が美味しいです。
薄くてパリッとしてて、耳単品で何か商品ができそうなくらい存在感があります。
そして白い中身の部分はもーっちりしーっとりとして、これまた単品で何かできそうです。
もう「ペリカンの耳」「ペリカンの中身」って別々に売ってもいいよ!というくらい、それぞれ美味しいです。
なのでそれぞれにカレーをつけて食べると、それぞれ全く別の楽しみ方ができるのです。
なんという贅沢食べ!
翌朝はスタンダードにバタートーストを。
幸せの黄色いトースト。。。
●もっと気軽に買えたらいいのに。。。ええっそこで?!
パン好きのルーペちゃんは、これまで数多くのパンを食べ歩いてきました。
その中でもこれは唯一無二!と記憶に残ったパン屋さんがいくつかあります。
九十九里のnaya、神戸のフロイン堂、コム・シノワ、ameen’s oven、松戸のツォップ、世田谷のシニフィアン・シニフィエ、吉祥寺のダンディゾン、福岡の即興詩人、三田の谷口パン、代々木のルヴァン。。。
何も見ずに記憶だけでこれだけのお店を並べることができます。
それだけパンとパンにまつわる幸せな記憶は人生に深く影響しているのかもしれません。
こちらのペリカンさんもそのひとつとなりました。
このお店をこの形で続けてくださっていることが何より尊いです。ありがとう!
ペリカンさんのドキュメンタリー映画が今年の10月に渋谷のユーロスペースで公開されるそうです。
パン屋さん、しかもこれだけ歴史も名もあるパン屋さんの仕事場を伺い知ることができる機会は貴重ですね。
公式ツイッター
公式Instagram
最後、この記事を書いての大きな収穫が。
今回の記事を書くためにペリカンさんのことを検索していたら、入谷の地区情報サイトが引っかかりました。
なんで入谷が。。と思って読んでみると、びっくりするような内容が。
「浅草 ペリカンのパンを近所で買う方法。」
内容はサイトに移動して読んでいただくとして、それはそれはびっくりしましたよ。
マジか!そこ事務所のめちゃめちゃ近所!
家から乗り換え乗り換えして買いに行ったのに。。。うぅぅ、悲しいけど嬉しい。