石垣島でマングローブに親しむ
以前ご紹介した、ちば醤油の「下総醤油」をテレビ番組の中で明石家さんまさんが紹介したことにより、現在注文が殺到し入手困難になっているとのニュースを見て、「ほらぁ!」と鼻の穴をふくらませているルーペちゃんです。
→「自転車に乗って無料で高速道路のパーキングエリアに千葉の物産を買いに行く(後編)」
この醤油で磯辺焼きを作るともりもり食べ過ぎてしまって本当に困るのです。
以前、2週間くらい連続でお昼は「磯辺焼き2個」を食べ続けていたなんてこともありました。
もし幸運にもどこかで見かけたらぜひお買い求めください。
(穴場は、ルーペちゃんが紹介した「PASAR幕張」か、「成田ゆめ牧場」あたりかな。)
●石垣島に行って来ました
家族でちょっと早いバカンスに行って来ました。
一昨年はサイパンで去年はマレーシア、今年は石垣島でした。
(なぜ毎年学校を休ませてまでこの時期に出かけるかといえば、旅行代金が安いから。)
南の島が好きな夫と娘は朝から晩まで水に浸かって楽しそうですが、さすがにルーペちゃんはもう一緒に遊ぶこともないので、プールサイドやホテルのラウンジで本を読むか、ネットをするか。。。
せっかく来たのに普段とおんなじ!と、我に返ったわたくしは、珍しくアクティビティを家族に提案したのでした。
それはシーカヤック。
水着にならなくても海からの景色を眺められてさらに運動ができる、一石二鳥のアクティビティです。
●潮の満引き間一髪
アクティビティのフリーペーパーを見て、「みやら川観光エコステーション」さんに電話をしました。
今日どこか空いている時間でお願いしたい旨を伝えると、何やらお困りの様子。
聞くと、今日はあと1時間半ほどで潮が引いてきてしまい帰ってこれなくなるとのこと。
「30分以内に伺いますから!」と強引にお願いし、速攻で支度をして宮良川河口に向かいました。
ホテルから10分ほどの距離だったので何とか間に合いました。
●いよいよ船出する
強引にお願いしたにもかかわらず、オーナーさんは大変感じ良く迎えてくださいました。
私と娘は初めてなので、2:2に分かれて私はオーナーさんと二人乗りのカヤックに乗ることに。
浜辺から船に乗り込み出発です。
海では多少波が高く、ざっぱんざっぱんと水をかぶることもありました。
河口から川に入るととたんに静かになり、ほとんど流れも感じないほどぬったりとした川面でした。
ネが真面目なので何でもつい一生懸命やってしまうルーペちゃんは、全力で漕ぎすぎてしまい「もっとゆったりこいでね~疲れちゃうからね~」と注意される始末。
反対に娘は「筋がいい!」と褒められまくっていました。
「こういうのは子供の方がうまいんだ。無心でやるから」と。
邪念だらけのルーペちゃんに、痛いひとことです。
●マングローブを同じ目線から見る
いよいよマングローブに近づいてきました。
道路から眺めたことはあっても、川面に降りて同じ目線で眺めるのは初めて。
中はどんなふうになっているのか、興味津々です。
小雨が降っているかのように川面がパチパチと小さく弾けているところがありました。
なんと大量のアメンボ。
(写真ではムリ。。。)
本州でよく見るものより一回り小さいものでした。
ちなみに「甘い匂いのフェロモンを出す」ことから「飴ん坊→アメンボ」という名前なんですよ。
雨上がりの水たまりにいるから「雨ん坊」だとばっかり思ってました。
こうやって漕いでいるうちにもどんどん潮が引いているのがわかります。
木の根っこがずいぶん顔を出してきました。
このうねうねとした根っこは「気根」といい、根が呼吸をするためにこんな形なんだそうです。
「もっと木に近づいてよく見てご覧なさい」と言われて見ていると、なにやらモゾモゾと怪しくうごめくものが。
見えますか?
コメツキガニが木の皮を食べていました。
これ、実際はもっとぶわーっとたくさんいて、ちょっとぞっとします。
カニの動きって見慣れないからか、なんだか不気味。
ところで「マングローブ」という名前の木は存在しないってご存知でした?
水辺に群生する木の総称がマングローブなんですって。
この辺りに生えているのは主にヒルギという木。
オーナーさんが一生懸命「こっちがメヒルギでこっちがオヒルギ」と説明してくれたのですが、言われてもなお違いが分かりませんでした。
なお、宮良川のヒルギ林は天然記念物に指定されています。
●できることからコツコツと、を実践
カヤックが座礁しそうになるほど潮が引いてくる中、なんとか無事に帰ってきました。
浜辺に上がってやれやれとあたりをふと見渡すと、浜辺がぞわぞわと動いているような気が。。。
こいつら。
浜辺いっぱいにヤドカリが歩いています。
こうみえてこいつらも天然記念物なんだそう。
そしてオーナーさんが「ちょっといたずらしてるんだけどね。。。」と見せてくれたのが、ヒルギの植林。
ヒルギは木に種をつけたまま発芽し、細長くなった芽をボタッと落として土に刺さりやすくするテクを持っているのです。
ヒルギ、賢いなあ!
オーナーさんは土に刺さらずに川に流れてしまった芽を拾い集め、浜辺に植えているのだそうです。
「砂がどんどん沖に流されていってるでしょう?これを植えたらそれが防げるんじゃないかと・・・」
娘にも植林させていただきました。
今度来るときは少し大きくなっているといいなぁ。
そして事務所に帰るとき、最後に見せてくれたのがこの山。
オーナーさんが拾い集めた、この浜辺に流れ着いたゴミたち。
これはほんの一部。
それでも「1ヶ月半くらいの分」だそうですから、流れ着くゴミの量がどれほどすさまじいか想像できます。
場所柄、ほとんどが中国や韓国から流れ着くゴミだそうですが、私たち日本が海にゴミを捨てていないというわけでもありませんものね。
海に捨てられたゴミはどこかで誰かの浜辺にたどり着く、ということを忘れてはいけませんね。
カヤックの上で聞いたオーナーさんのお話は全てが興味深く含蓄のある、忘れられないお話でした。
今回は潮の都合で1時間しかいられなかったのが残念でした。
次回来るときはぜひ半日コースで!
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