【いろんなものを洗ってみよう】(1)ヌメ革財布
こんにちは、先日娘と近所の公園に遊びに行って、久しぶりにシロツメクサの花輪を作ったルーペちゃんです。
シロツメクサは香りや形はとても良いのですが、必ず花の中にいる砂粒くらいの黒い虫がじわじわと出てくるので、花輪を家に持ち帰るのは自己責任で。ちなみに我が家では持ち帰り禁止です。
シロツメクサといえば我々の世代は何と言っても「あらいぐまラスカル」の主題歌が思い出されます。
大杉久美子さんの透き通る声が流れるとウキウキと心が踊りました。
(歌詞を引用するとJASRACがやってくるのでご存じない方は各自でお調べください。)
アライグマの愛らしさを我々に徹底的に刷り込んだ作品でしたね。
本当のアライグマは非常に獰猛で病気を媒介することもある面倒なヤツらしいですが。
2本の手で器用に食べ物を洗う人間らしいしぐさにやられちゃうんですよね。
ん?洗う?・・・洗う・・・洗う・・・
よーし、いい季節だし、いろんなものを洗ってみよう!!!
●というわけで第一弾はヌメ皮の財布
今回も強引な導入にお付き合いいただきありがとうございます。
いろんなものを洗ってみようシリーズ第一弾は、ヌメ革財布でいきたいと思います。
わたくしが普段愛用しているのは無印良品のヌメ革長財布です。
40過ぎてこんな素朴過ぎる財布を使うのはちょっと恥ずかしいときもあるのですが、ゴテゴテした重い財布を好まないのと、なんといってもこの財布が使いやすすぎるので手放せません。
軽くてポケットがたくさんあって開きやすくて見やすく整理しやすい。
小銭入れが大きいところも主婦には嬉しい。
ヌメ革といえば経年変化を楽しむ製品。
わたくしの財布もツヤっと琥珀のような輝きが出てきたのは良いのですが、やはり長年の使用に伴ってシミや手アカ的なものが目立ってきました。
ヌメ革は水に濡れるとイッパツでシミになってしまうんですよね。
経年変化がカッコイイという域を超えて、なんとなくビンボ臭い感じに。
内側の布の部分も硬貨のせいで黒く汚れてきて薄汚い。
最初はこんな真っ白だったのにねえ。(無印良品のサイトより)
高いものではないので買い替えればいいのですが、せっかくここまで育てたのにという気持ちもなくもない。
買い替え前のひとあがき、いっぱつ洗ってみようと思い立ちました。
●靴の修理屋さんで見つけたサドルソープ
サドルソープとは皮革専用洗剤のこと。
サドルはもともと鞍という意味なので、鞍用ソープってことですね。
そういえばサドルソープの製品パッケージにも馬の絵が描かれています。
靴の修理屋さんでサドルソープを探していたら二種類ありました。
ひとつが上の写真の固形のもの。おフランス製。
オシャレだしこっちにしようと思っていたら、お店の人が
「うちの店はこっちを使っているんですよ!」と強力プッシュしてきて、結局断りきれずに選んだのがこちらの国産の液体ソープ。
まあ自分は皮洗い初めての素人だし、最初はプロの言うことを聞いておこうと。
でも念のため小さいお試し用の方にしました。
買ってから気づいたのですが、これ洗濯2回分しか入ってないんです。
1000円で2回しか洗えないって結構なコスト。
固形は1200円だったから確実に固形の方がお得だった~。
●洗ってみた
説明書どおりに洗剤液を作り、ブラシで泡だててから財布にべちょっと塗布。
水分を吸ってみるみる色が変わってきます。
「ヌメ革は濡らしてはいけない」という固定観念に縛られた私は罪悪感とも戦っていました。
こんなことをしていいんだろうか、と思いつつもブラシでゴシゴシこすると洗剤液がだんだん汚い色に変わってきます。
汚れが落ちているらしい兆候に気を強くし、3分ほどあちこちをこすりました。
最後はもみ洗いしてすすぎ、タオルで水気を拭きました。
重くしっとりした財布を洗濯ロープにひっかけて干します。
このとき、直射日光に当てるのはNGです。
乾きかたにムラがあるとそのままシミになったり反ったりしてしまうので、必ず陰干しです。
さすがにしっとり濡れた財布は夕方までには乾かなかったので、一晩家の中で立てておいたら朝には乾いていました。
●成功か、失敗か・・・?
朝、どんな様子になっているか楽しみに財布を見てみると。。。
ごわついとるでごわす!
すっかり水分が抜けてガサガサの皮に!
波打ってるし・・・
そして黒ずんでいた布の部分は、洗う前よりよけい汚くなった!
ガーン、やっちまったよ大失敗~。。。
しかしここで気を取り直して、ガサついた布に水分と油分を与えてみることに。
そう、ヌメ革もお肌とおなじ。カサついたお肌には化粧水と乳液です。
まずは靴のお手入れに使っているミンクオイルを塗ってみます。
が、ミンクオイルには水分が少ないのかあまりよくなじまないのと、匂いが強烈なので財布にはあまり向かないことが判明。
次に家にあるアボカドオイルを塗ってみました。
最初は布に付けてひたすらこすっていたのですが、皮がいくらでも油を吸うのでらちがあかず、もう手に直接とって擦り込む作戦に変更。
シミになるのではと思いましたが、油が皮に均一に馴染んでいくのでまったくシミになることはありません。
とにかく皮が欲しがるだけ、せっせと油を与えました。
そして一日置いて。。。
復活!!
しなやかな皮が戻ってきました。
色は洗う前のまま、テカッとしたツヤだけが失われた感じ。
まあ使っていればそのうちまたツヤも出てくるでしょう。
気になっていたシミはキレイになりました。
特に後ろ側にあった大きな雨のシミは跡形もなくすっかりキレイ。
一方でもともとの皮のシワが一本ピーッと目立つようになってしまったのでプラマイゼロ。
ワタシ的結論は、
「洗っても洗わなくてもよかったかもしれない」
ということで。
●反省点(後から知ったことが多すぎるヨ☆)
・やっぱりフランス製のサドルソープを使ってみたかった。
・サドルソープの成分は全部洗い流してはいけないらしい(保湿成分が含まれているので)。ワタシは溜めすすぎでじゃぶじゃぶと完全に石鹸成分を落としてしまったので、皮がバリバリになったのはそれが原因かも。
・乾くのに時間がかかりすぎたのもいけないのかも。形を崩さないようネットに入れ、洗濯機で脱水してもよかったかも。
・ブラシでゴシゴシするのもダメらしい。スポンジで優しく撫でるように洗うらしい。
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