Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

実際に作っているから知っている、陳皮茶の作り方のコツ

こんにちは、冬になるといつもこたつが欲しいなぁと思いつつなかなか踏み出せないルーペちゃんです。
こたつを導入するとなると、何かを得る代わりに何かを失いますよね。
無印良品で狙っていたこたつがほぼ半額になっていたので、一晩考えた末、勇気を振り絞って買うぞ!とサイトを見たら売り切れになっていました。ちょっとホッとしている自分がいます。

●二年前の予言が当たるかも

さて2年前の3月、ルーペちゃんが「FOODEX JAPAN」という国際食品見本市に行った時の記事を覚えていらっしゃる方、いませんか?いませんね。はいわかりました、ではこちらの記事をご覧ください。

この中でルーペちゃんは韓国の「橘皮茶(きっぴちゃ)が来るんじゃないか?!」と予言したのですが、その年も次の年も流行する気配はチラともなかったものの、ようやく今年かすかな風を感じ始めました。

何しろ年明けから数えて5~6回は「陳皮茶」に関する記事をネットで目にしているんですよ。
(「陳皮」は柑橘の皮を乾燥させた生薬のことで、陳皮の中でオレンジ色に熟れた皮を乾燥させたものを「橘皮」と呼びます。)
誰かが書くと芋づる式に次々と類似記事が書かれるネットニュースならではの現象かもしれませんが、実はルーペちゃんはもうひとつ、陳皮茶が流行る要因を見つけました。

それはこちらの記事にある、透明ボトルのブーム。
おしゃれ女子の間でブームな”マイボトル”が気になる?
自由が丘にある雑貨屋さんのオリジナルタンブラーが大変な人気で、特に韓国では人気爆発で、ネットショップでは売り切れでリアル店舗では買い占めが起こっているそう。
フンフン、透明ってところが新しいわけですね。
ボトルの中身も含めてファッションってことですね。

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韓国の女子がこの透明ボトルに何を入れるか。
変色しちゃう緑茶とか、持ち運ぶと泡だって美しくない珈琲とかじゃあないと思うんですよ。
となるとやっぱり色が美しい「橘皮茶」じゃないの~?
そうすると日本の女子も「何あのボトルに入ってるカワイイ色の飲み物は?」となって、いよいよ「陳皮茶キタコレ」になるんじゃないでしょうか?!

家で自家製陳皮茶を飲みながらつらつらとそんなことを考えておりました。

●柑橘ループ

漢方的には、陳皮にはメタボ改善、血流改善、美肌効果、咳痰除去、健胃効果、などの様々な良い効果があるそうです。お茶としても私は好きな味なので、最近好んでよく飲んでいます。
といっても買うとティーバッグ100個で約8000円しますので、陳皮茶は家で作ることにしています。

幸いなことに、我が家は愛媛から2~3ヶ月に一度の割合で季節ごとの柑橘類が届きます。
私の姉の夫の実家が愛媛の宇和島にあり、義兄のご両親が地元の珍しい柑橘をこまめに送ってくださるのです。
息子の嫁の妹ですよ?しかも息子の結婚式で一回会ったきり、言ってみればほぼ他人の私になんと親切にしてくださることか。

そんな善意の塊の柑橘がダンボールでドンと届くと、3人家族の我が家では食べきるのも大変なのです。だいたい毎回食べ終わったと思うと次のダンボールが届く感じで、柑橘ループが続きます。
果実を食べきることに精一杯で、皮を利用するなんて考えもしませんでしたが、陳皮茶を知ってからは皮はすべて大事に取っておいてお茶にするようになりました。

●陳皮茶の作り方、コツはひとつだけ

乾燥させるだけだからコツも何も存在しないだろうと思われがちですが、実際作ってみると分かる、あるポイントがあるのです。

まず食べ終わった柑橘の皮をザルや新聞紙に並べて乾燥させます。

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干ししいたけも自家製。。。

1日たつとシナっとします。2日たつともっとシナっとします。3日たつと皮の内側の白い部分の水分がだいぶ抜けてきます。
ハイここポイント!
この時点で刻んでしまいましょう。

私が目にしたネットニュースの陳皮茶の作り方はどれももれなく「よく乾かしてからプロセッサやミキサーで細かく砕く」と書いてありましたが、それじゃダメ
干ししいたけをフードプロセッサで細かくすることを想像してください。難しいでしょ?
乾かしすぎると手でも機械でも、刻めなくなるのですよ。

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これは乾かし過ぎたもの。ピースが不揃いで粉だらけ。

固く乾いた柑橘の皮をプロセッサで細かく砕くことは非常に困難。何度も刃に引っかかって止まって戻して止まって、の繰り返し。大きさも不揃いで粉ばかりになってしまって、全くうまくありません。
「水分は抜けたけれども手で曲げられるくらいの固さ」のときに、プロセッサにかけると楽に上手にできます。また細かくした方が乾燥も早いので一石二鳥です。

●どの柑橘でもいいかというとそうでもない

効能的にはそれほど変わりないような気がしますが、味はだいぶ違います。
ルーペちゃんの経験によると、いよかん、ポンカン、温州みかんなど果肉が甘いものはその反動なのか皮がエグく嫌味な甘さがあってあまりオススメしません。
一方、夏みかんや日向夏など酸っぱい系のものは苦味も甘みも爽やかでお茶として飲みやすいです。
初夏に、果実として私が一番大好きな「河内晩柑」が来たらぜひ試してみようと今から楽しみです。
実は今まで試した中では清見オレンジが一番美味でした。「甘い果実の皮はまずい」の法則に当てはまらないのが不思議。

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夜寝る前など、珈琲や紅茶ではちょっとキツイ、でも何か温かいものを飲みたい、というときにも陳皮茶は良い飲み物です。陳皮に含まれるリモネンという成分はリラックス効果もあるので、就寝前には特に効果を発揮してくれるでしょう。

では、ルーペちゃんでした。

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