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ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ケータイメールもできない親にタブレットを渡すためのAtoZ

こんにちは、氷室京介さんが引退を表明した理由は、最近「SIMロック」の方が話題になりすぎたからではないかと思うルーペちゃんです。80年代に青春を過ごした人は「SIMロック」と聞くたびに絶対頭のなかで変換しているはずですがどうでしょう。

●そんなこんなで面倒なSIMロック

よくよく考えるとおかしなことではありませんか?自分がお金を出して買った機械が、他の通信会社では使えないというのは。通信規格が違うからもともと無理なんですよーというわけではなくて、「SIMロックというものをかけて他の通信会社では使えないように意地悪をしている」のですから。寅さんが聞いたら「ッカー、おめえたち、そんなあこぎな商売やってるなんざあ、里のおっかさんが聞いたらどう思うかねえ」とでも言いそうです。
ようやく国も本腰を入れてSIMロック解除を促進させる方向に乗り出しましたが、いちユーザーとして行き先を注視していきたいと思います。

●親にタブレットをプレゼントしようと思い立つ

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なぜこんなに冒頭からSIMロックについて熱く語っているかというと、母親に「携帯がもう一台ほしい」と言われたからなんです。父と別行動をしていて連絡を取りたいときにケータイがなくて困る、ということでした。父とだけ連絡が取れればいいなら、キッズケータイでも渡しておくかな~と思ったところでちょっと考えなおしました。

私の両親はふたりとも70を過ぎ、千葉の郊外の住宅地に二人暮らしです。姉も私も、いずれも車で40分以上かかる場所に住んでいるので気軽に会いにいける距離ではありません。また、歩いていける近所に買い物ができる店はなく、駅からも徒歩20分、バスは1日数本。日常生活は車が不可欠です。

歳とともにそのうち車が運転できなくなることは目に見えています。今のうちにネットであれこれできることを学んでもらい、孤立老人となることは防ぎたい、せめてイオンのネットスーパーで注文できるようになってくれないと(私が)困る!と思ったのでした。

●必要な機能は何か?機種選びのポイント

そもそもケータイが欲しいと言っていたのですから(忘れるところだった!)通話ができなくては文字通り話になりません。とすると、老婆が持ち運べる大きさということで「スマホ~7インチタブレット」までが候補になります。両親とも小さいものを見るのはだいぶ厳しいので、7インチタブレットの大きさが最適と思われました。
私は念のため、ドコモショップに母を連れて行き、7インチタブレットの実物を見せて「これなら見えるし、持った感じも大丈夫」と確認させました。

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うちの母ではありません?写真素材 足成より?

また、外出先でも使うためにはSIMフリーのものでなければなりません。7インチタブレットでSIMフリーと言ったらもうだいぶ絞れてきましたよ。
そして最後の決め手は、「使ってる人が多いから、ガイド本も関連商品もたくさんある」ということで、Googleの「Nexus7」を購入しました。

●SIM選びのポイント

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そもそもなぜSIMフリーにこだわったかというと、ケータイ会社でタブレットを買うと「2年縛り」があるからです。親がどうしても使えない、いらない、となったとき、すぐにやめられることや高値で転売できることも考慮しなければならなかったのです。

調べてみると今はSIMカードもものすごく安くなっていて、最低だと月700円代からなんてのもありました。ですが、私が考えたSIM選びのポイントは
・田舎でも通じるところ(→そこそこ大きい会社でないとダメ)
・SMSは不必要
・データ容量は一番少なくてOK
でした。

というわけで、マツコ・デラックスさんがCMキャラクターの「OCNモバイル」のSIMカード、月々980円コースを選びました。ちなみに、NTTグループの「NTT-Xストア」でNexus7を購入すると、SIMカードや電源タップが無料でついてきて、SIMカードの契約もワンストップでできました。通常はSIMカードだけでも定価3000円なのでまとめて買うならお得です。

●アプリをダウンロード、見やすく配置

さあいよいよ届いたタブレットを開封し、SIMカードを入れて設定します。実は私iPhone・iPad・MacBookユーザーというバリバリの「りんご派」なので、アンドロイドは最初勝手がわかりませんでした。が、やはりそこはGoogle様、何のガイドを読まなくても2,3時間いじっていたらスイスイ使えるようになりました。

この使いやすさをケータイメールも打てないうちの両親がどうとらえるか・・・祈るような気持ちで、親しみやすいゲームアプリや本のアプリ、天気や乗り換え、その他必要と思われるアプリをダウンロードし、わかりやすいように配置しました。配置が非常にフレキシブルなのもNexus7のいいところですね。

そもそもの依頼であった「通話」をするためには、「SMARTalk」というアプリを入れました。アプリ同士の通話は無料なので、私との通話も無料になります。多少のノイズや遅れはありますが、黎明期のケータイの通話品質ってこんなもんでしたから、昭和の女は気にしません~♪

●何はともあれ、これからがスタート

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使い方についてひと通り説明し、ガイドブックを渡し、無事Nexus7は両親のものとなりました。私が言ったのは「理屈じゃない。触って覚えるものなんだ」ということ。また、よっぽどおかしなことをしない限り、秘密が漏れたりどこかからお金を請求されたりはしないから安心していじるように、と。

なんとパソコンにもケータイにも挫折した両親が、どうやらタブレットは喜んで使っているようです。目標となるネットスーパーでの買い物はまだ無理ですが、テレビで出てきた分からない言葉を検索したりはしているようです。先日会ったとき父は「詰め碁アプリにはまっていて、毎日新しい問題が更新されるのがスゴイ」と喜んでいました。

私はケータイやネットがある生活が人生のほぼ半分です。こういうものがないままで70年過ごしてきた人たちの生活にどれだけネットが寄り添うことができるか見守りつつ、タブレットを自分の免罪符としないように、ヘルプの電話にはにこやかに対応してやらなければ、と思っています。

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