都庁に胡蝶蘭が届いているワケ
こんにちは、今年の流行語大賞が「今でしょ!」を抜いて「倍返しだ」に
なりそうだったところを「O・MO・TE・NA・SHI」がゴボウ抜きで
最有力候補になったなあと感じているルーペちゃんです。
おそらく今後数カ月間は、日本中の合コン現場で何らかの形で
「O・MO・TE・NA・SHI」ネタが展開されると予想します。
さて東京オリンピック開催が決定しましたね。
ルーペちゃんのような文弱の徒はどんなに大規模で華々しいものであっても
スポーツイベントというだけでほぼ興味ゼロです。うっゲホゲホ。
世界規模の大きなイベントが東京で開催されるという、
純粋な歓喜に湧く人々が大勢いる一方で、
あのヤマこのヤマ当てたるで~と一攫千金を狙う
大人たちのドロッとした情念も東京の上空に渦巻いて
いるようで、ニュース番組の街頭インタビューを見ると
複雑な気持ちにさせられます。
おじさんたち欲望ダダ漏れで話すんだもん・・・。
という自分も、決定した瞬間、真っ先に「東京の持ち家の値段上がるんじゃね?!」
と考えて頬が緩んでしまったのですが。
まあ世の中そんなに甘かねえよ(・∀・)オチツケ、ですね。
都庁には各方面からたくさんのお祝いの花が届いているそうです。
いつの頃からか、「贈答花には胡蝶蘭」というのが定番になりましたが、
上の画像を見ても映っているのは全部胡蝶蘭です。
ただ、胡蝶蘭を贈るべきだというしきたり的な意味合いはなく、
胡蝶蘭が選ばれるのは実用的な理由、特に以下のような理由によるようです。
・花粉がとばない、匂いがない→飲食店にも安心、香りの好みも問わない
・長持ちする、管理が楽→忙しい会社にピッタリ
・高級感があり華やか→開店祝いなどのにぎやかしになる
・花言葉がいい(幸福が飛んできます)、鉢植えは「根を下ろす」に通じる
→縁起がいい
・鉢植えに立て札を立てられる→花が咲いている間中、会社名を宣伝できる
・場所を取らない→狭い日本の会社・店舗向き
どこをとっても納得ですね!
むしろ胡蝶蘭を贈らない理由が見つかりません!
「いや、俺は自分セレクトでこだわりの品を贈るよ。
日本で3本しか育っていない希少な観葉植物なんだ。喜んでもらえるだろう。
ちなみに薄暗い場所において3日に1回有機肥料をやって1日1回1時間
陽に当ててやらないといけないんだけどね。病気になりやすいから気をつけてね。」
なーんちゃって┐(´-`)┌ ハイハイ
贈られた方の身になって考えてみましょうよ。
そんな複雑な育て方の希少品種が届いちゃって、誰が世話するんですって。
まして「ものすごいお得意様」からもらったものだったりしたら、担当者の
責任問題ですよ。
なので、ルーペちゃんは「胡蝶蘭が選ばれる理由」にコレを追加したいと思います。
・管理ノウハウが蓄積されている
ポピュラーな花だけに、管理経験のある社員も多いでしょうし、
ちょっとネットで調べればすぐ栽培方法も出てきます。
さらに花が咲き終わったあと、会社で管理するのか誰かが持って帰るのかも
すでに手順として決まっている場合もあるでしょう。
各社の総務担当者の「あ、こりゃ楽だ」が積み重なって今日、
胡蝶蘭が贈答花として圧倒的な地位を築いているのかもしれません。
最後に豆知識をひとつ。
鉢ものの洋ランの出荷量は愛知県がダントツトップです。
約391万鉢で、2位の福岡県の180万鉢の二倍以上。
ちなみに3位は熊本県の175万鉢。
もしネットショッピングで胡蝶蘭を探そうと思ったら、
これら3県にある直売業者から探すと、安く買えるかもしれません。