Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

オレが語った禁煙成功体験・その解説

こんにちは、ラジオ体操に行くために早起きしたら、朝ご飯を

食べてすぐまた寝てしまった娘を見て

「子供ってフリーダムだな」と思うルーペちゃんです。

昨夜も8時には寝ていたはずなのに。。。育てよ。

さて禁煙特集第3回は、前回のJ氏インタビューの内容を解説していきます。

そのまま今回の本文を読んでいただいても大丈夫ですが、

前回のインタビュー本文に※印をつけておいたので、

パソコンで二画面にして読むとさらに分かりやすいですよ。

※1「喫煙への世間の目が厳しくなってきたこと」

2003年に健康増進法が施行されました。

この法律には25条で受動喫煙の防止が定められています。

罰則はなかったものの、飲食店をはじめ多数の人々が集う場所での

受動喫煙を防ぐ義務を管理者が負うことになったため、

世界的動向と併せて分煙・禁煙化が一層進むことになりました。

※2「体の中は劇的に浄化されている」

ニコチンは煙を吸って脳に到達するまで10秒かからない、

非常に効き目の早い薬物です。

一方で代謝も早く、血中濃度が半分になるまで40分から1時間、

また禁煙してニコチンの離脱症状で苦しむのはだいたい

1週間ほどだそうです。

※3「空腹感を抑えるためや眠いとき、ストレスを感じたときに吸いたくなる」

これらは、「そういうときに吸いたくなる」のではなく、

「それがニコチンの離脱症状だから」です。

ニコチンは交感神経を刺激するので眠気や食欲を抑える

働きがありますが、ニコチンの離脱症状の中には

・不快、抑うつ気分

・不眠、不安

・集中困難

・落ち着きのなさ

といったものがあります。

そういうときにニコチンを摂取すると「不快感がなくなった」

という印象になるのです。

そもそもの原因はニコチンが作り出していたのです。

※4「やめてすぐは暴飲暴食に走る」

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禁煙すると太る、とはよく言われることですが、

慢性的な水分欠乏、酸素欠乏が改善され、胃腸の働きが良くなり、

つまりは健康になったから太るのです。

誰だって「不健康だけど痩せている」状態は好ましくないですよね。

肥満の割合でいうとむしろ喫煙者の方が非喫煙者よりも高い

というデータもあります。

口寂しくてついつい間食するという場面もありますので、

禁煙期間中はシュガーレスガムや運動を上手に取り入れる

のが得策です。

※5「今すぐ・キッパリと・一生吸わない覚悟でやめる」

(1)節煙について

禁煙をするのにまずは「軽いタバコに変える」「本数を減らす」という

方もいるかもしれませんが、はっきり言ってそれは何の意味もありません。

ニコチンタールが軽いタバコというのは、国際的な基準にのっとって

機械が測った値です。軽いタバコと言われているものは、フィルターの

横に小さな穴が空いていて、それでニコチン量を調整します。

しかしその横穴を塞ぐようにタバコを持って吸ったらおしまいです。

(しかもどういう意図か、それらの穴は持ったときに指で塞ぐような

位置に空けられています。)

またニコチン依存症患者はニコチン量が足りないと思うと自然とタバコを

深く吸うので、ニコチン摂取量は変わらず、喫煙習慣を断つことも

できません。

「節煙に意味なし」は多くの専門家が口を揃えて言っています。

(2)やめやすい人とそうでない人

最近の研究によって、遺伝子の種類により生まれつきタバコで

快感を得やすい人とそうでない人がいることがわかってきたそうです。

J氏のように自分だけでスパッとやめられる人は幸いですが、

何度も禁煙に失敗しているという自覚のある人は、ひょっとすると

体質的に禁煙しづらいのかもしれません。

自分は意志が弱くて禁煙なんかできっこないとあきらめる前に、

禁煙外来を活用してみてはどうでしょうか。

現在は健康保険も使えるようになり、ますます受診しやすくなりました。

8~12週間の治療で12,000円~19,000の自己負担額で済みます。

ニコチンパッチやニコチンガムのほか、最近ではニコチンの離脱症状を

緩和する経口薬も利用できるようになりました。

【まとめ】

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喫煙所でちょっと一服と言って30分帰って来ない同僚。

その人が喫煙後すぐに自分の顔のそばでしゃべり始める。

そしてタバコの臭いをプンプンさせながら同じ部屋で過ごす。

ましてや車に同乗するとなったら吐き気と酸欠でこっちが病気になりそう。

ルーペちゃんが会社員時代、幾度となく経験したことです。

はっきり言ってソイツの健康がどうなろうと知ったこっちゃありませんが

「お願いだからその吐いた息、そのまま吸い込んで!」と思っていました。

喫煙文化とか一服の良さとか、個人の主義の話なので

否定するつもりはありませんが理解も擁護もするつもりはありません。

J氏こと夫が若い頃、海外でタバコを吸っていたら3歳くらいの男の子が

夫を指差して「ユー・マスト・ダイ!(おまえしぬぞ)」と叫んだそうです。

それでもいいと思っているならもう何も言うことはありません。

さあ、あなたもこっち側に来てみませんか。

参考:「やめる禁煙、治す禁煙」薗(石川)はじめ 大月書店

すぐ禁煙 ファイザー株式会社