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ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

胃部X線検査を乗り切るコツをお伝えします!

こんにちは、ペコちゃんです。
弊社の夏期休業についてこちらでお知らせをしています、宜しくお願い申し上げます。

●検査で一番憂鬱だったのは・・・

久しぶりに諸々の健康診断を受けた話の続きです。12種の検査を受ける上で最も不安だったものが、胃部X線でした。何をするか知らない不安ではなく、知っている不安、検査がどのように進んでいくかを知っているからこその不安・・・

もう20年ほど前ですが、胃の痛みが続き内科を受診した際に胃部X線を受けることになりました。のめどものめどもなくならない(と錯覚してしまうほど)多量のバリウムが苦しかった記憶が残り、憂鬱だったのです。

こちらをご覧の方の中にも、バリウムや機械の問題で受診を躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。久しぶりの検査はどう進んだのか、そして乗り切るコツをお伝えします!

●胃部X線検査とは

バリウム(造影剤)と発泡剤(胃を膨らます)をのんで、X線をあてて撮影します。映し出された形状を見て、胃、食道、十二指腸に炎症、腫瘍、変形などの異常がないかを調べる検査です。各所のポリープやがんなどを発見できます。

●検査の流れと気をつけること

検査順番は事前に知らされずにひとつの検査が終わると次の検査を受ける場所を教えてもらうシステムでした。心の準備をする間もなく、検査が始まりました。次のような流れで検査は進みます。

注射:医療機関によってはされないところもありますが、私の受診した病院ではまず注射を受けました。痛みはあるのですが、その後のバリウムを思うとまだ気持ちは楽。一時的に、喉が渇く、ぼんやりとするなどの症状があらわれるかもとお話がありました。

※胃は入ってきた食物を腸に送り出すための運動をしています。せっかくバリウムをのんでもこの動きがあるとバリウムがそのまま腸に流れてしまい胃の様子を知ることができません。筋肉を収縮させこの動きを一時的に止めるために注射をします

ここまでは検査室となりにある着替え室にて。次からが検査台に寄りかかりながらでした。

発泡剤をのむ注射から5分ほど待ってから検査室へ移動し、水と一緒に発泡剤をのみます。顆粒で、小さじ1杯ほど、ラムネのよう。水分と混ざると即発泡するので、一気にのみます。のみ込んだ瞬間から胃が膨らむ・・・コーラやビールをのんだときと同じ感覚です。

口の中で溶けてしまわないように、唾液になるべく触れないよう舌の上へ置いてから水で流し込みことがポイント

※発泡剤によって胃を膨らませ、中のひだを伸ばして病変を発見しやすくします。

バリウムをのむ:来ました、最後にバリウムです。白くドロドロとしたバリウム。20年ほど前は記憶が曖昧ながら400ccほどのんだ記憶があるのですが、今回は何と120cc。想像すらしていない少量だったので、小分けにしてのむのかと技師さんに尋ねましたがこれだけでよいとのこと。ずいぶん減りましたね~ ちなみにオロナミンC1本と同量。

量を知り気持ちが軽くなりましたが、味も心配していました。前回はコンクリートのようだったので、またまた警戒しながら匂いをかぎますが、気後れする匂いはなく。バスケ部時代トレーニング時にのんでいたプロテインをイメージしてグイッとのみました。もったりとしたヨーグルトのようで、以前と比べ俄然のみやすかったです。時代は変わるものですね。

げっぷをしてはいけません!!発泡剤による胃の中のガスは、げっぷをすると外に出ていってしまい、せっかく膨らんでいた胃が縮んでしまいます。我慢がまん。技師さんにばれないようにこっそりとしてもダメですよ、画像で胃が縮むのですぐ分かります。もしげっぷをしてしまったら、追加の発泡剤をのむ必要があります。なるべく1回で終えたいものです。

検査開始:検査台が動き、背中にある台が段々水平になっていきます。支えているのは、足置き場と左右にある手すりのみ。技師さんの指示に従って、次々に体勢を変えていきます。

まずは、右回りに3回転しうつぶせになってから逆回りで3回転。その後左右に回転、うつぶせ、横向き、仰向け、逆さづり・・・ 段々方向感覚がなくなります。ここでぼーっとしてきたのは、注射の影響もあるかもしれませんが乗物酔いのしやすい私はやや気持ちが悪くなってきました。。ううう。。

最後に検査台の横にある圧迫筒でお腹をぐっと抑えられます。胃の動きを見るためなのですが、げっぷを我慢しながら散々動いた後に加え抑える力が強く、ウッと声が出ました。かなり長い時間がかかったように感じましたが、検査台に乗ってからは5分ほど


下剤:終了後下剤を2錠のみました。バリウムは胃や腸に残ると固まってしまい排泄できなくなるので、大量の水と一緒に下剤をのんで早く外に出します。その後も水分を多く取るようにと話がありました。便意を感じたら我慢してはいけません、すぐトイレに駆け込みましょう!便が白くて驚きますが、バリウムがちゃんと排出されたということなのでご安心を。夕方までに便が出なければ、処方された下剤をのみます。

●げっぷを我慢するコツ

実は私、前回胃部X線を受けた際にげっぷをしてしまい、発泡剤をのみなおしたのです・・・ バリウムとともに苦い経験。友人に検査技師さんがいるので、同じ過ちは繰り返すまい、げっぷを我慢するコツを聞きました。簡単なことですが、試してみて効果抜群だったのでご紹介します。

・鼻で呼吸をする。
・あごをひいて、視線を下へ。
・げっぷが出そうになったら、ツバをのみこむ。

前回も聞いておけばよかったと後悔しましたね・・・ これから受ける方はぜひ覚えて行かれることをおすすめします。

●検査を受けて分かったこと

胃部X線を苦痛に感じる方が多いのでしょう。技師さんが丁寧に対応してくださりながらも、早く検査が終わるよう配慮してくださっていることを感じました。テキパキと指示を出してくれるので、従っていくとあっという間に検査が終わります。検査の順番を知らされないことも、身構えることなく検査に入れるようにという優しさなのかな。

若い女性の技師さんでしたが、指示された体勢を取るたびに、「そういう感じです!」「上手です!」と褒めてくださったので、うれしくてどんどん動けました。普段褒められることがないので、もっと褒められたくなるのです。

普段のむことのないバリウムへの違和感と、げっぷを出さないようにするために、技師さんの指示をしっかり聞きつつも意識は遠くへおくことも乗り切るポイントです。

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