Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

水いぼかあさん奮戦記(前編)

こんにちは、100均で買ったサボテンが育ちすぎて子供がイボのように表面を覆い、
観葉植物なのに見ていると気持ち悪くなってしまうルーペちゃんです。

実は元々ツブツブしているものが苦手なので、
昆虫の卵とか、シダ植物の裏側の胞子のうとか、もーゾワゾワします。
うっかりリンクをクリックして一緒にゾワゾワしてしまった皆さん、すみません。

今日はそのツブツブの話、「水いぼ」です。

お子さんをお持ちだとご存知の方が多いかと思います。
白ニキビのような小さいプチっとしたイボが体のいろいろな場所にできる、
正式名称「伝染性軟属腫」という感染症です。画像はこちら

特に深刻な症状はないのですが、増える・治らない・うつる、の3拍子揃った
うっとうしく厄介なイボで、
「水いぼについて語らせると長いよ!」という「水いぼかあさん」は多いのです。

実はルーペちゃんもそのひとり。
うちの娘は2年ほど前にかかって、ずいぶん色々な治療法を試しましたが
ようやく「最近見なくなったな」と感じるようになりました。
今回はそんな苦労の足跡をご紹介しましょう。

(1)最初の皮膚科では治療せず

5、6個できた段階で近所の皮膚科を訪れました。
するとその病院の先生はうんざりした顔で
「これねー、ほっておくしかないんですよ。大きくなって免疫ができたら治りますから。」
と言いました。
先生がそう言うならそういうもんか、とその場はすんなり帰宅しました。

(2)ほっておくと増える

最初5~6個だった水いぼが気づくとみるみる増殖し、
1ヶ月経った頃には10倍に増えていました。
お腹まわりだけだったのが、下半身や腕にも増えていきました。
これだけ増えると、娘も「痒い痒い」と言い始め、
掻いては増えるの悪循環。
こりゃイカンと、ネットで情報を探し始めたのもこの頃。

(3)民間療法にすがる

病院で「治療方法はない」と言われたので、ネットに出ている民間療法を色々試しました。
たとえば
・ハトムギ茶を飲む
・イソジンで消毒する
・紫雲膏を塗る
・紫根の煮出し汁を塗る

紫根というのは生薬で、殺菌・消炎作用や皮膚再生効果があると
言われることから水いぼにも効く、とのことでした。
「紫雲膏」は紫根を配合した軟膏で、普通に薬局で手に入ります。

紫根という名の通り毒々しい紫色をしており、染料としても使われているため服につくと落ちません(泣)。
また、生ゴミのような臭いがして、塗る方も塗られる方も、たまらんかったとです。

こうして半年ほど民間療法を続けましたが、目に見える効果はないまま、
相変わらず水いぼは出続けていました。

(4)幼稚園のプールは参加禁止

子供を預かり管理する側としてはそうせざるを得ないのかもしれませんが、
娘の通っている幼稚園では水いぼの子供はプールに参加できない決まりでした。
娘の疎外感を思うとかわいそうで、早く治してやりたいと焦りました。

「プールでうつる」と言われているのは、皮膚同士の接触というよりは、
ビート板やタオルなどを介在してうつることが多いからだそうです。
実際にはプール参加を禁止したところで実効性については疑問視する
声も上がっており、水いぼがうつることとプールを禁止することの
バランスを考え、参加禁止措置を取りやめる施設も徐々に増えているようです。

なお、新潟県小児科医会では「水いぼがあってもプールに入れて下さい」
という内容の提言を出しています。

水いぼかあさんの話が長くなりましたので、続きは後編で!
困り果てたルーペちゃんに手を差し伸べてくれたのは?!

■水いぼかあさん奮戦記(後編)