Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

11歳の孫と73歳の祖母だけでアメリカに行くための(超面倒な)手続き一覧

こんにちは、ルーペちゃんです。
ルーペちゃんの娘が通う小学校は3学期制ではなく、前期と後期の2期制をとっています。
なので夏休み前の通知表がなかったり、10月に「秋休み」なる1週間ほどの休みがあったりします。
夏休みは夏期講習のため、ほぼ無いも同然だったので( *´Д⊂
頑張ったごほうびとして秋休みにアメリカの姉の家に遊びに行かせることにしました。

ルーペちゃんの姉一家の様子については、昨年の春に書いた以下の記事をご参照ください。

・ニューヨークレポート・その1「生活環境編」
・ニューヨークレポート・その2「観光編」
・ニューヨークレポート・その3「外食編」
・ニューヨークレポート・その4「続・観光編」
・ニューヨークレポート・その5「おみやげ編」

●未成年者の旅は準備が大変


当初は娘ひとりだけで行かせるつもりでしたが、どうせならルーペちゃんの母も連れて行こうということになりました。
しかし母に「連れて行ってもらう」ではなく「(母を)連れていく」と表現するところが、
私の、母に対する評価を物語っています。
ワタシの感覚では「73歳」よりも「11歳」の方が圧倒的に役に立つのです。※1
※1  個人の感想であり、個人差があります。

母が自分だけでニューヨークまで行くことはほぼないであろうと思われますし、
誰かに連れて行ってもらったとしても「この歳でニューヨークまで行ってきた!」
という事実は母に少なからぬ自信を与えるのではないかと。
もう何年かは元気でいてほしいですからね。いやまじで。

実際には11歳が73歳を引率することになるとはいえ、法律的には11歳は未成年者。
未成年者は2000年に民法が改正されるまでは「無能力者」呼ばわりされていたくらい、
法律的には赤ん坊も高校生も何もできない無力な子供です。(どうだオマエらわかったか!)
保護者なしの旅行を手配するにあたり、保護者が同行するときには考えもしなかった
さまざまな作業や手続きが必要になり、大変驚きました。

●航空券を手配する


いつもどおり、チマチマと溜め込んだマイルで特典航空券を取ろうとJALのサイトを開きました。
便を指定して「次へ」をクリックすると、見慣れない画面に。
小児(2歳以上12歳未満)のみのご予約は承れません。※2」とのこと。
JALのカスタマーに電話して予約する必要があるそうです。
※2  特典航空券に限らず、国際線予約全般での対応です。

但し、同じ便に大人の同行者が同乗することが確認できる場合※3 は、ネットで予約ができます。
なので今回は、母の航空券をネットで買った後に、娘の特典航空券を予約しました。
※3 確認といっても入力するのは同行者の名前だけです。


ところで、帰りの便が混んでいて娘の特典航空券が「空席待ち」となってしまいました。
これ最終的に取れなかったら大ごとだなぁとヒヤヒヤしていたのですが、
空席待ちリクエストを入れてから4日後に席確保の連絡が来ました。
この混雑する便でかなりラッキーなことだったと思います。
おそらく「73歳の祖母+11歳の孫=ニューヨーク行けなかったら超かわいそう!」という忖度が発生したのではないか。。。と思っています。

●海外旅行保険を申し込む

ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで入院する
ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで手術する(2)
などの記事でご紹介しましたが、姪が入院手術したときのアメリカの
医療費の高さ(入院一泊400万)ったら驚きましたね。
今まで「クレジットカードの付帯保険で充分」くらいの認識でしたが、改めました。
クレジットカードの保険は、とにかく治療費用が低いんです。
私のメインカードはJALカードですが、旅行に特化したこのカードであっても、
傷害疾病治療は150万円まで。
ちょっとちょっと、入院一泊400万なんだってば。
150万じゃ仮眠もできないっつの。

アメリカ行くなら無制限!」を合言葉に様々な海外旅行保険を探しました。
しかし、これがかなり難しかった!
・被保険者が未成年者や高齢者の場合ネットで手続ができない。
・70歳以上は引き受けない保険会社が多い。
・店頭で手続きすると店頭用価格になり同じプランでも高くなる。
・治療費無制限プランの設定がない場合が多い。

この困難な条件の中、あちこち電話をしまくって問い合わせした結果、
旅行会社のエイチ・アイ・エスのグループ会社である「エイチ・エス損害保険」で
条件に合う保険があることが分かりました。
近所に店舗があったので早速説明を聞きに行き、パンフレットをもらってきました。

ちゃんと子供とお年寄りの絵が描いてある!なんて親切な!
パンフレットによると、9日間・治療費無制限で一番安いプランは8280円でした。
お年寄り向けの場合は9210円で1000円ほど高くなります。
他の会社では1万円を切るものを見つけられなかったので、安いプランであるとは思いますが、
この会社で同じプランをネットで契約すると4800円。。。
プラス4000円は人件費ですかね。

●旅行同意書を書く

息切れしそうですが手続きはまだまだあります。
次は同意書です。
未成年者が単独または片方の親と共に無査証で渡航する場合、英文同意書の携行を要する国があります。
アメリカは義務ではないようですが、「強く推奨する」という書き方をしているので、持っていた方が安心です。
出入国のときだけではなく、病院で治療を要する事態になった場合にも必要ですからね。

JALのサイトに「未成年の単独・または片親のみ同行の渡航に条件のある国」というページがありますのでぜひそちらを参考に。

同意書フォーマットと記入例を用意してくれています。
母の分と姉の分、2枚用意しました。

●ESTAを申請する


ESTAとは、アメリカにビザなしで入国するための申請で、ネットでのみ申請可能です。
聞かれることはアメリカでの滞在先や、過去の犯罪歴などで、全部自己申告です。
もちろん日本語にも対応しているので質問はわかりますが、記入はすべて英語で行います。

今回母の申請を代理で行いましたが、「出生地」や「両親の名前」など記入する欄があり、まごつきました。
母の母(私の祖母)は、母がまだ小学生のときに亡くなったので、当然私は会ったこともなく、
名前も知らなかったのです。
今回申請することで初めて祖母の名前を知りました。ごめんね、みつさん!


娘の申請のための記入もひととおり終え、申請ボタンをポチッとなしたところ、
あなたの申請はまだ有効期限が残っているけど新しく申請していいの?」との画面が。
ESTAの有効期限は2年間で、昨年の申請がまだ期限内だったのでした。
1申請につき$14かかるのです。教えてくれてラッキー、ありがとー。


申請すると「審査プロセスに入りました」的な表示が出ますが、1時間もしないで承認されます。
ちなみに入力したメールアドレスに「審査が終わりました」などのお知らせは入らないので、自分でサイトに見に行く必要があります。
(じゃあなんで入力させたんだよ〜と思うけど)

●税関申告書


11歳と73歳が初見でこの書類を書けるはずがないので、事前に書いておきましょうね。
別居別生計なので、それぞれの分必要です。┐(´-`)┌ ハイハイ

「私が一緒に行ったほうが面倒がなかったんじゃないか」とすら思うくらい
めんどくさい作業ばかりでしたが、ようやくこれで一段落。
ホテルや交通手段の手配がないだけまだラクですよ。心からそう思います。
あ、これもまたまたJALのサイトに記入例があるのでありがたく利用しよっと。

●気をつけなはれや!

とりあえず一通りの手続き的なことが終わってまるで旅行が終わったかのようにホッとしましたが、実際はこれから行くんでした。
JFK空港で姉に無事拾ってもらえれば私のミッションはクリアです。
何事もなく無事に到着することを祈っています。
アメリカに着くまで、こっちも14時間ドキドキだわー。

母は連日電話をかけてきては「荷物はどこで受け取ったらいいか」「飛行機のトイレは内開きか外開きか」などの聞かなきゃ良かったと思うような質問をしてきます。
娘、スマン。ガンバってくれ!

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