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ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017観に行って来ました!

こんにちは、ペコちゃんです。小学校が始まり、災害時を想定した学校でのこどもたち引き取り訓練がありました。いつ何が起こるか分からない・・・いざというときに備えて、ルーペちゃんの紹介してくれた防災ポーチを用意しています。出番のないことを祈るばかりではありますが。

●三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017行ってきました!

前回お話しした三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017観に行ってきました!!!まず驚いたことは大勢の方が観にいらしていたこと。会場はJR千駄ヶ谷駅目の前にある東京体育館でしたが、駅から続々と人が体育館に流れていく様子は車いすバスケファンとしてとっても嬉しい光景でした。そして皆さんこれから始まる試合にワクワクしている様子が、表情から聞こえる会話から感じられます。ペコ家の面々もワクワクドキドキ。

それにしても東京体育館ってかっこいい。東京オリンピック・パラリンピックでは卓球が開催される予定です(車いすバスケは有明アリーナ)。多くの方が楽しみや期待を胸にこの入口を通っていくのだろうな。

●これで安心ルールが分かる

予備知識がなくとも楽しめる車いすバスケですが、ルールや「車いす」ならではの戦い方を知るともっと楽しくなります。入場者にガイドをプレゼントしてくださいました。戦術なども簡単に分かりやすく説明されていました。いいものもらった!

●車いすバスケを体験する

会場には、日常なかなかできない車いすバスケの体験コーナーがありました。先日開催された世界車椅子バスケットボール選手権大会で4位となったU23の日本代表選手と実際に車いすバスケをプレイできるコーナー、そしてこちらはバーチャルリアリティでの体験。

実際の競技用の車いすに座って・・・

ゴーグルをつけます。

約3分間、実際の試合を体験できます。まずはベンチでのスタンバイから、選手交代の声が掛けられ、コートに出て・・・ドリブルやパス、シュートなど実際に自分がプレイしているよう。360℃いつどちらの方向を見ても、コートの上。素人ですみません、すんごいシステムですね。臨場感溢れるとはまさにこのこと。出演は日本代表の選手の皆さんなので、自分も代表の一員になった気分です。

ゴールデンウィークに毎年開催される日本選手権でも体験コーナーがありました。動画を見られるサイトがありますので(こちらのページ真ん中あたりに「車いすバスケットボール180°VR動画」とあります)、ご興味のあるかたはぜひぜひご覧ください!(車酔いされやすい方などはご注意を)

●記念写真も撮れます

こちらでは、ユニフォームを着て、競技用車いすに乗って写真撮影ができます。

陸上の大会を観に行った際にも、ユニフォームを着て撮影できるコーナーがありました。小さいお子さんでも気軽にできますし、ブログやインスタグラムに投稿できて多くの方にその競技を知ってもらえるのでいいですねぇ。

車いすを持たせていただきましたが、10年以上前にペコちゃんがプレイしていたときよりも軽い。日々進化している競技用車いすは、軽くて丈夫なチタンやアルミなどを素材として、軽くかつ激しい動きへの耐久性を持っています。トップ選手たちが使用しているものは、それぞれの体格に合わせられたオーダーメイド。調整は何とミリ単位という繊細なもの、試合を観て分かります、まるで身体の一部のようで動きが一体化していました。

●アリーナで観戦しました!!

有料席のアリーナ、コートの間近で観戦しました!日本チームのベンチ裏だったので、ベンチの選手や監督、コーチの皆さんの様子も見られましたよ。試合を全体的に観たいときは、2階や3階席から。迫力あるプレイを間近で観たいときはアリーナ席がおすすめです。

試合前アップ中の皆さん。

スターティングメンバーの5人。車いすの背についているゼッケンには、その選手の持ち点(障がいに応じる)が丸で表示されています。コート上5人の選手の持ち点が合計14点以内というルールがありますが、このゼッケンがあると分かりやすい。

正面の背番号55番香西宏昭選手は、ペコちゃんが車いすバスケを見始めたとき中学生プレーヤーでした。高校卒業後アメリカに渡って英語を学びイリノイ大学へ。そして全米大学選手権優勝。その後2012年、2013年と全米大学リーグのシーズンMVPを2年連続で受賞されました(キャプテンにも就任)。卒業後はドイツ・ブンデスリーガ(サッカーのリーグ戦でもこう呼ばれますが、ドイツではどのスポーツでも全国リーグ戦のことをさします)のチームとプロ契約を結び、活躍。今期からまたドイツにあります欧州トップチームへ移籍されます。

中学生のときベテラン選手の中でまっすぐな目でボールを追っていた香西選手も今や日本のエース。堂々としたプレイや立ち振る舞いに、挑戦し続ける力と大きな経験を通して得た自信を感じます。

選手の皆さん、スペアのタイヤをそれぞれ持参。競技中にタイヤがパンクすることがあるので、着脱が簡単にできる構造

一般のバスケットボールと、コートの大きさ、ゴールの高さは同じ。時間も同じ、10分間を1ピリオドとしてハーフタイムを挟んで4ピリオド行われます。ぶつかり合いやスピード溢れるプレイに夢中になっていると、あっという間に時間がたってしまいます。

後ろの席に座っていた数人のグループは、お一人が以前観戦したことがあって面白いからとお友達を誘っていらっしゃったそうです。試合中「すっごい迫力!!」「速くて目が追いつかない」「選手みんなかっこいい・・・」と大興奮でした。「来る前は全然乗り気じゃなかったけど、観たらおもしろくてはまった!また絶対観に来る!」。私も始めは同じ気持ちでした。実際に観たらはまる車いすバスケ、おそるべし。

多くのメディアの方が取材に来ていました。

ゴール裏では、中学校バスケ部の男の子たちが目をキラキラさせながら観戦していました。ひとつひとのプレイに歓声をあげ、ゴールが決まればハイタッチの大喜び。車いすバスケの好きなところを聞いてみると「速いし、すっげーーかっこいいから!!」と教えてくれました。車いすを使っているなど関係なくて、ひとつのスポーツとして素直に観ることを楽しんでいる。何度も試合を観ている彼らにはそれぞれ憧れの選手がいて、試合後にハイタッチをしてもらっていました。

この試合は惜しくも65-72でイギリスに負けてしまい、試合後のインタビューで香西選手は開口一番に悔しいですとひと言。たしかに途中までどちらが勝つかわからない接戦だったのです。翌日の3位決定戦ではトルコに75-39で勝利。優勝を目指していた日本ですが惜しくも3位。でも試合後の選手皆さんの悔しさ溢れる雰囲気や僭越ながら試合を拝見して、2020年への期待がぐっと高まったペコちゃんです。

●これから・・・

東京オリンピック・パラリンピックを前に来年には世界選手権があり、予選会が来月北京で開催されます。今大会にてくしくも1点差で敗退したオーストラリアとの対戦が予想されます。どのような結果になるのか、嬉しいお知らせを待ちたいです。

そして11月10日~12日には北九州チャンピオンズカップ国際車椅子バスケットボール大会が開催されます!場所は福岡県北九州市立総合体育館。8日~は、全日本ブロック選抜車椅子バスケットボール選手権大会と北九州市小学生車椅子バスケットボール大会も同時開催です。お近くの方、もちろんお近くでない方もぜひ。

今回試合観戦も楽しかったけれど、観客の皆さんが試合にぐっと引き込まれていく様子を実際に感じられたことが車いすバスケファンとして嬉しかったことです。多くの人が手軽に目にすることが出来るテレビ放送ももっとあったらいいなと思うペコちゃんなのでした。

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