Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

メジロのひなをみつけたら

こんにちは、ペコちゃんです。3年生の息子は学校から帰ってくると玄関にランドセルを置いてすぐ外を走り回る日々を過ごしています(自宅でゲームもします)。そんな毎日の中、自宅近くで弱っている鳥を見つけました。

●弱っているひな鳥をみつける

自宅にいると、「うぐいすの赤ちゃんが大変なんだ!!!」と息子とその仲間たちが慌てふためいて走ってきました。ひとりの子の手の中には黄緑色をしたひな鳥が。

怖がる様子もなく、目を開けたり閉じたりしながら大人しくしています。こどもたちいわく、
・マンションの中庭で遊んでいたら、ひながよろよろと弱々しく歩いていた。
・時々とまって休んでいた。
・近くに猫がいて、ひなをじーーーっと見ていた。
ということから、猫と、ケガをしているのでは?と心配してして連れてきたとのこと。

●動物病院へ

ペコちゃん、以前犬は飼っていたことがあるのですが、鳥はさっぱり分かりません・・・ ケガも心配ですが、最初に思ったことは「触って大丈夫?人間の匂いがうつって、仲間のところへ戻れなくなるのでは?」ということでした。急いで空き箱にタオルを敷き(これも人間の匂いが・・)ベッドを作りました。そちらへ移しても飛ぶことなく、鳴かずに大人しくしています。

診ていただけたらと近くの動物病院へ行ったのですが、休診でした。ネット検索をして、こちらのページ(「けがや病気の野生鳥獣を見つけたら・・・」)を住んでいる神奈川県庁のサイト内で発見。神奈川県には、けがや病気の野生動物を保護する公立施設が4カ所あります。そのひとつの横浜市立野毛動物園電話を掛けて聞いていることにしました。ケガをした野生動物は、公立施設に連れて行くと必要な治療をして、快復後に自然に帰してくれます

●動物園の鳥担当の方に相談する

電話をし事情を説明すると、すぐ鳥担当の方へ繋いでくださいました。お話しして分かったことはこちら。

・ウグイスではなくメジロ(目の回りが白いのでメジロ。ひななのでまだうっすらとですが、確かに目の回りが白い)であろう。
・きっとケガはしていない。野鳥のひなは巣から出たあとすぐには上手に飛べない
・巣の近くで親からエサをもらって飛ぶ練習をしていたのであろう。練習中には地面におりてしまうこともあるけれど、普通のことなので心配はない。(巣立ちひなという)
・親が心配して探しているだろうから、元いた場所に戻す

心配で箱の周りから離れないこどもたちに伝えて、見つけた場所へ猛ダッシュ。やはり、上の方をパタパタと飛ぶ黄緑色をした鳥がいます。地面に置くと、「キュルキュルキュルキュル・・」と親が鳴きました。急いで離れますが、ひなは気づかないのかふらふら歩き始めます。親も私たちを警戒してか、近づいてきません。

もっと離れて様子を見ていると親鳥が降りてきて、エサを口移しでひなにあげさっと飛んでいってしまいました。そしてまたしばらくすると、少し大きいひなが降りてきて横にぴったりと寄り添す姿が。上の方では「キュルキュル」と鳴く声が聞こえます。

兄弟が迎えに来てくれたのでしょうか。一緒に飛び立っていきました。これで一安心。

●メジロのひなをみつけたら

初夏から8月頃にかけて、鳥の多くが繁殖期を迎えひなを育てます。鳥たちはふ化してから約10日から2週間で巣立っていきます。けれどもすぐに自立できることはなく、しばらくは親と一緒に過ごし、生きていくために必要にたくさんのことを学びます

もしひなを道端でみつけてとまっていたとしても、鳴いたり、動いたりして元気なようであればそのままにしておいてください。息子たちはケガをしていると勘違いしてしまったのですが、そう思って心配する問い合わせが多いそうで。同じような場面に会う方もいらっしゃるかもとお伝えしました^^教えていただいたように、自然のことで心配はいらないのでそのまま温かく見守っていただけたらと思います。

ちなみに、野鳥を許可なく捕獲したり飼育することは原則としてできません!!詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

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