Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ドクタールーペスタッフよりご挨拶

ドクタールーペ年末年始休業のお知らせはこちら

みなさんこんにちは、ルーペちゃんです。
早いもので今年もあと3日となりました。

今年もたくさんの方々にブログを読んでいただきました。
ありがとうございました。
会社としては、札幌でドクタールーペカップを開催、そしてそれに関連してのアイスホッケージャージプレゼント企画、9月には読影をテーマにした講演会を開催、などなどこれまでにない動きのあった一年でした。
社長のアイディアは尽きることなく湧いてくるので、来年もさまざまな企画があると思います。
その節はみなさんもお気軽にご参加をお願い致します。


仕事納めの今日、出勤途中に電車の窓からきれいな富士山が見えました。
ずいぶん久しぶりに見たような気がします。
秋から10回以上は海岸に出かけて、富士山が見えないかと期待していたのですが一回も見えなかったのに、今日は電車からひょっこり。
なんだか来年もいいことがありそうです。

来年もみなさまとご家族が健康で笑顔で暮らせる一年になりますようお祈り申し上げます。

ルーペ
****************************************************************************
ドクタールーペをご利用いただいている皆さま、ブログをご覧いただいている皆さま
今年1年ありがとうございました。

先日息子のいる時に記事を書いていると、「すごいねぇ。こんなに沢山の人が読んでくれているんだねぇ」と感激しきりでした。
たしかに、本当に沢山の方に読んでいただいています、いつもありがとうございます。

皆さまそれぞれの日々を過ごされる中に、ドクタールーペブログを読む楽しみを届けられたら幸せです。

来年、そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

ペコ
***************************************************************************
いつもブログをご覧頂いている皆様。
本当にありがとうございます。

年末のご挨拶をさせて頂くのが今回で2回目となった梨子ちゃんです。

普段はドクタールーペのスタッフとは離れた場所にいるため
実は寂しい孤独感を味わっているのですが。。。
ブログを書くことで皆様に反応して頂いたり
またブログをきっかけにスタッフと話をしたりと
楽しい思いが出来ていることに喜びを感じています。

今年も振り返るといろんなことがありました。
大変なこともありますが、やはり自分は周りに支えられて生きている
ということをあらためて実感出来た年だったように思います。

これからもそんな方達に感謝し恩返し出来るような一年にしたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いします。
皆様、よいお年をお迎え下さい。

梨子


ダウン症を持つ娘、来春小学生になります。

クリスマスでしたね。毎年クリスマスの時期になると思い出す、30数年前ペコちゃんが幼稚園児の頃のお話。クリスマス会が開催されたその日はタイミングよく雪の降った日でした。講堂に集まる私たちのところへサンタさんが大きな袋を持って来てくれて、ひとりひとりにプレゼントを渡してくれました。全員に渡し終えて颯爽と帰って行ったサンタさんを私たちは追いかけ講堂の外に出ると(すぐ園庭がありました)、サンタさんの姿はすでになく、雪の積もる園庭にはトナカイの足跡が何個も残っていたのです。

やっぱりサンタさんトナカイに乗ってきてくれたんだね~とみんな納得して部屋に戻ったのでした。犬が迷い込んだのかな?いや、犬のではなかった。先生が私たちの行動を予測して仕込んでいてくれたものだったのかな?今でも不思議な記憶として残っています。

●来春には・・・

我が娘、来春には小学校入学となり、就学に向けての準備が進んでいます。5月に療育センターにて就学説明会、11月に小学校にて就学前健診、今月には特別支援教育施設にて就学相談を受けてきました。入学予定小学校の校長先生との面談も今月に予定されていましたが、体調不良のため来月に延期していただきました。

●就学先のこと

就学先についてずっと悩んできました。周りのダウン症を持つ先輩たちは、特別支援学校、個別支援級(地域の小学校での)、一般学級と就学先が3つに分かれています。

校長先生との面談が来月になり、入学先が決定することも先延ばしで落ち着かない面もあったのですが、教育施設での相談から時間を置くことができ、自分の中での考えも変わった(落ち着いた)こともあり、いい時間をもらえたと思っています。

●今の娘は・・・

娘は、またこの1年間で話す力がぐんと成長しました。これは理解力も伸びたからだと思っています。ひらがなや字を書くことにも興味が出てきて、兄の就学に向けて購入し(全然やらなかった)たひらがな練習ノートの字をちゃんとなぞっています。描く絵も変わってきました。身体的にも、跳び箱などはむずかしいけれど、片道徒歩1時間半の散歩にもしっかり付いて行ける。壁登りや踊りなども上手にできる。

クラスで集まって先生や友達と話すときは、長く掛かると飽きて抜けてしまうことが多かったけれど、みんなが迎えに来てくれることが続くとずっと話し合いに参加することもできているようです。ただ、時にはひとりでふらりとしてしまうことがある。そして、先生の存在をとても頼りにしている様子。


クリスマス会にて、ひいたくじに書かれたものをサンタさんへ持って行くとプレゼントと交換してくれるゲーム。娘のひいたものは「人形」でした。突然登場したサンタさんに驚き、少し距離がある。

●これからの娘にとって ・・・

就学について調べていくうちに響いた、親御さんや先生たちの言葉があります。

『ハンディを持つ子どもにとっての不幸とはハンディの重さではなく、能力に見合ったサポートを受けられないこと』

『自分の発信が受け止めてもらえる環境、自信がもてる環境が娘にはとても大事な意味を持つと思った』

『就学先に100%満足ということはない』

『入学はゴールではなく、スタート』

『器に水を入れる時、口が広い器ならば一度にたくさん入れる事が出来るけど、口が小さい器ならばゆっくりと少しずつ入れれば器いっぱいに入る。けれども、広い口の器と同じ入れ方をすればこぼれてしまう』(ハンディを持つ子どもへの教育を例えたもの)

どの学校、学級に通うということは重要なことではないと思い始めています。大切なことは、生きる力を身につけること
ルーペちゃんのこちらの記事(子育ての最終目標って何だ?)を読んで、辿る道は違うけれども、できることは違うだろうけれど、つきつめた先の考えは同じなんだなぁと。

娘には驚かされることが多々あります。先日のこと、宿題をよく学校に忘れてくる息子に怒ったあと娘になぜ怒っていたのか聞かれました。「宿題を学校に忘れてきたこと。今日だけではなく、最近よくあること」を伝えると、しばらく考えたのちに「宿題、学校にあるから大丈夫だよ。○○(兄の名前)、自分でちゃんとできるから大丈夫だよ」「悲しくなっちゃうから、怒らないでね」たどたどしく、でもしっかりと自分の思いを伝えてくれます。

そして、「でもね~」とグチを続ける母に、「うんうん」「そうかぁ」と相づちをうちながら付き合ってくれ、最後には「お母さんのことは、○○ちゃん(自分の名前)が抱っこしてあげるからね!」とぎゅーーっとしてくれました。泣ける。何でこの子はこんなにも人の気持ちに寄り添えるのだろう。この気持ちを大切に、生きていく力、技を身につけて行って欲しいと思うのです。


6歳のお誕生日にて。その頃アンパンマン第二次ブームでした。

>>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


視力回復トレーニングで眼筋ストレッチ

こんにちは、ルーペちゃんです。
「真田丸」「逃げ恥」と楽しみにしていたドラマが終わってしまって心にぽっかり穴が空いたよう。
「あさがきた」以来の連ドラロス。
それにしても真田丸、よかったですね〜( ´Д`)=3
特に最後、信繁が神社で息も絶え絶えになりながら、なおも敵を欺いて倒すシーン。
「汚い手でも勝ちゃーいいんだ」という真田家のモットーをダメ押しするかのような。
堺雅人さんもアドレナリン全開・フェロモン出まくりの表情で、変な話、今までで一番色っぽくてドキドキしました。

●「テレビばっかり観てると目ぇ悪くなるぞ〜」

↑と昭和の子供はよく親に言われましたね。
でもメガネをかけている子は私の子供の頃と比べてずいぶん多いような気がします。
というわけで本当にそうか統計データを調べてみました。
学校保健統計調査-平成27年度」の17ページから「裸眼視力1.0未満の者の割合の推移」というデータがあります。
小学生では、昭和54年に17.91%だったのが平成27年には30.97%に。
中学生は35.19%→54.05%、高校生は53.02%→63.79%
うん、たしかに増えてる!

●娘の目が悪くなってきた


小4の娘が「なんかものが見えづらい」と言い出し、あわててメガネ屋さんに連れていきました。
機械できちんと測ってもらったところ1.0と0.7。
親切なメガネ屋さんいわく「まだメガネは必要ないけれど、急に下がったり元に戻ったり、成長期なので変化が激しいことはあります。
そして翌日、夫が大量に買ってきたムック本。


いっぺんに買ったって目は二つしかないし!
夫は昔から視力が悪く、10年ほど前にレーシック手術を受けて視力を回復したので、目の健康に関してはかなり神経質です。
そして「娘の目が悪くなったのは母親であるお前の責任だ。お前が全部読んでよく勉強しろ」と昭和のオヤジ丸出しの理不尽発言。
あー腹立つo(`ε´*)oプンプン!!

しかし乱視+不同視(ガチャ目)+緑内障のルーペちゃん、最近は視力がいい方の目が老眼になり、私の目はカオスな状態になっています。
こうして目に関して苦労しているだけに、子供には同じ苦労をさせたくないという思いは私もあります。
4冊も視力回復の本を読めば、かなり詳しくなったと言っていいのではないでしょうか。
子供は特に、仮性近視の状態であることが多く、固くなってしまった眼筋をほぐせば視力はかなり改善できるとのこと。
この4冊も中身はほぼ眼筋の筋トレメニューです。
よく昔から「目を良くするには遠近、交互に見るようにせよ」と言われますが、それも眼筋をほぐすトレーニングだったのですね。

●やってみた

まずは昔からある、穴の開いている視力矯正メガネ。
穴が5つ開いていますので、順番にひとつずつの穴から外を見るように使います。
かけていると「目を凝らす」ような感覚があり、5分間テレビを見るだけでも”目を使った”感覚があります。
一度、5分以上かけていたら車酔いのような状態になってしまいましたのでご注意を。

3D本も、最初はなかなか3Dで見ることができませんでした。
やり方としては
①絵の上にある2つの点を寄り目気味に見て、点が3つに見えるところを探す
②はっきり3つに見えるようになったら、下にある絵を見る
それだけなんです。
ですが、これが難しかった。
まず3つに見えるところが分からない。
4つに見えることはあるのですが、それがどうやったら3つになるのか?
だんだん点が重なってきて、3つに見えるようになってきてここだ!と絵に目を移すとピントが絵に合ってしまう。
そんなことの繰り返しですっかりやる気を失ってしまいました。

ところがある日、家に遊びに来た私の母がそのムック本を「あらなにこれ面白そうね」と取り出しました。
すごい難しいんだよ〜と言いながら渡してみると、母は一瞬で「立体に見えた、へーキレイねー」とこともなげに言うではありませんか。
何それくやしい!
70過ぎの高齢者に負けるなんて。
母はひどい老眼ではあるものの、近視になったことがなく、目のいいことが自慢です。
それも関係があるのかな〜どうなんでしょう。


母があっさり見えたというので私も本気になって毎日練習し、そのおかげで今では3Dを自由自在に見ることができます☆
なんでも積み重ねですね〜。
私が会得したコツは
①点よりも遠くの部屋の壁などを見るように目のピントを合わせる
②点がハッキリ3点に見えるまであせらず待つ
の2つ。
遠くを見るピントで近くを見ると点が3つになります。
そうすると自然に点の下にある絵が浮き上がって見えるので、そうなってから絵に視線を移すと絵を見てもピントが戻ることはありませんので、最初からムリに絵を見ようとしないことです。

まだ始めてから1ヶ月も経っていないし、私はたぶん被験者としては目が悪すぎるので効果を語ることはできませんが、たとえるならストレッチ体操をしたときのように気持ちがいいです。
目の筋肉のストレッチですね。
そして頭がスッキリします。
普段意識して使わないところなので、「やった感」が強くあります。
ピントを合わせるゲームのようなので、やっていて楽しいのもいいですね。

先日書いたように娘はこれから中学受験の勉強が本格化します。
なるべく娘の視力低下が進まないよう、親からも声掛けをして眼筋をほぐすタイミングを作ってやりたいと思います。

【過去記事内の目にまつわる話】
眼科検診のすすめ〜緑内障〜(1)
あなたにもある、生理的盲点〜緑内障〜(2)
目を大切にしていますか?~目の悩みが尽きない梨子ちゃんの呟き~

>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで入院する

こんにちは、ルーペちゃんです。

●アメリカで母大忙し

こちらでも何度か言及しておりますとおり、ルーペちゃんの姉一家は現在アメリカ・ニューヨークに住んでおります。
春休みにNYに遊びに行った際のブログはこちら
家族構成は、義兄、姉(ルーペちゃんの2つ上)、甥(17歳)、姪(15歳)の4人。
もう子供たちも大きいので手が離れてラク・・・なんてことはなく、アメリカならではの事情でお母さん大忙しだそうです。
というのは、まず学校の送り迎え。
もちろんスクールバスはありますが、部活や課外活動などの日は迎えに行かなくてはなりません。
それが×2。
友達と遊びに行くといっても必ず送り迎え。
日本人学校での補講も送り迎え。
日本のように電車やバスが発達しているわけではなく、歩きや自転車に乗れる距離でもないのでね。
そう思うと日本の中高生ってひとりで学校行って帰ってきてエライなぁと、的はずれな感心をしてしまいます。

そのほかなんだかんだ学校に呼ばれることも多く、駐在員ならではの煩雑な事務手続きも山のようにあり、子供たちの勉強や進学の情報収集も必要で・・・うーん私にはムリだ!

●アメリカで入院・手術

そんな大忙しの姉ですが、先日さらに大変な事が起こりました。
姪が急病で倒れ、入院・手術したのです。
病気そのものは命に関わるものではなく、入院は4泊ほどで済みました。
また手術も腹腔鏡で行われたため、本人の回復も早く、私たちもホッとしました。

が、その4日間の入院で、想像を絶する事実を知ることになりました。
それは最後にお伝えするとして、まずは忙しい中、姉が私のブログのために必死で集めてくれた写真をご紹介したいと思います。
海外で入院するなんて、しようと思ってもなかなかできない経験ですから。


こちらはER(救急室)の個室
点滴は機械でコントロールしているので、付添が見張ってナースコールしたり、という手間がない。

モニターは飛行機のビジネスクラスについているようなものと同じ。
テレビ、映画、インターネット、電話、音楽、ゲーム、食事の注文もここから。
シャワールーム、トイレ、付添のためのソファベッドがある。


病院内のロビーにスターバックスコーヒーあり。
このほか花屋、軽食が食べられるカフェテリア、お土産屋さん(なぜ?)などがある。
あまりに敷地が広すぎて迷路のようで、義兄が病室までたどりつけなかったので、Google mapをたよりにようやくたどり着いたとのこと。
ところどころゲートがあり、インターフォンでゲートを開けてもらって通過する。


手術中の患者家族のための待合室
壁のモニターで患者の現在の居場所が分かる。
待機中、手術中、リカバリールーム、などと表示される。
ここで待っていると執刀医のドクターが来て状況を説明してくれる。
ただし他の患者の個人的な病状も丸聞こえだとか。


リカバリールームで手術後の姪と対面。
麻酔が効いているため寝ている。


ERの小児科病棟ナースセンター
ナースはみんな気さくで優しかったとのこと。


小児科病棟らしく壁に色んな動物のイラストが描かれている。
壁に直接描かれているところが日本と違うかも(日本の場合は紙を貼ってあることが多いような)。


食事のメニュー。ファミレス並。
病人が食べるもんじゃないだろ、ってものもたくさん。
ピザやハンバーガー、ケーキなど。。。
メニューを見て好きなものをモニターで注文する
付き添いも2人まで無料で食べられる。


姪のある日の昼食。
ペンネパスタのミートソース。

朝ごはんはチョコレートブラウニーとオレンジジュース。
姪は少食なのでこれだけだが、前菜主菜サラダ・スープデザート、いくらでも注文可能。


姪が手術を泣いて嫌がっていたとき、長時間粘り強く説得してくれた天使のナース。
ナースたちはみんな自分の生活のことなども(離婚しているとか子供の悩みとか)アッケラカンと話してくれて、積極的にコミュニケーションを取ってくれる。


ERに着いた瞬間からすぐに患者の腕には識別ラベルが付けられる。
すべての検査、薬、注射、点滴はこのバーコードで承認してから処置される。

●驚愕の医療費

ここまで読んで「へえ〜さすがアメリカの病院進んでるなぁ。しかも親切だなぁ」と思ったでしょう。
私も思いました。

だがしかしっ。
その後姉からこんな話を聞いてさーっと血の気が引きました。
「医療費は入院一泊400万円くらい。手術費別で。保険にふたつ入ってるけど上限超えそう。」
(゚Д゚)ハァ?
二度聞き返しました。
いっぱくよんひゃくまんえん?
それ、ファミレスレベルの食事出されて喜んでる場合じゃないじゃん。
一泊で、田舎だったら中古の一戸建て買えるレベルじゃん。

アメリカ人の破産理由の62%は医療費で、そのうち80%は保険に入っていたそうだ」という記事などを見ますと、アメリカの医療費問題はかなり深刻と言えそうです。
とてもこんな高額な医療費を払えない低所得者の不満や閉塞感を思うと、トランプ氏が大統領に選ばれた理由もなんだか分かるような気がします。

なお、その後義兄の会社との間で話し合い、会社と保険会社が医療費を負担してくれることになったので本当に良かったです。
ウチもマンション売らなきゃいけないかと思ってたよ。。。・゚゚・(´Д⊂ヽ

とりあえず私が強く思ったのは、「今度アメリカに行くときは、必ず医療費無制限の保険に入ろう!」ということ。
1000万円くらいの保険に入れば大丈夫だろ、なんてアメリカでは寝言ですよ。
一泊400万円のインパクト強すぎる。。。

>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


子育ての最終目標ってなんだ?〜高大接続改革から考える〜

【年末年始休業のお知らせ】はこちら

こんにちは、ルーペちゃんです。
日々寒さが厳しさを増しております今日このごろ、みなさまお元気でお過ごしですか。
先日事務所に向かう途中の住宅街で、こんな幸せそうな猫サマを見かけました。

気持ちよさそうだなぁ。
この構図どこかで見たような気がすると思ったら、12年前に私が恵比寿で撮った写真を思い出しました。

この猫、よく会うので顔見知りでした。
懐かしい。。。今はどうしているのかな。

●秋は塾の説明会が目白押し

ルーペ家の娘ちゃんは現在小学4年生。
中学受験をする予定です。
最近の中学受験は「小学3年生の2月から塾に入る」のが主流のようです。
ただ、私が中学受験を経験していないだけに、そんな歳から娘を勉強漬けにする覚悟がなくて。
放課後友達と遊ぶのを何よりの楽しみにしている娘だけに、せめて4年生のうちまでは思う存分遊ばせてやりたいと、この1年は通信教育の◯会で自宅学習に取り組んでいました。
(ところがさすが難しくて有名な◯会、通信教育とはいっても質量ともに相当なもので、それなりに勉強に忙殺された一年でした。なので目論見通り”思う存分”遊べたかどうかは疑問が残ります。。。)


さていよいよ来年から塾に通って本格的な受験勉強を、とこの秋は遅ればせながらさまざまな塾の体験や説明会に足を運びました。
チラシやサイトを見ているだけでは分からない塾それぞれの雰囲気や子供たちの様子を実際に見ることができ、かなり違いがあることが分かりましたので、やはり自分で見てみるのが一番だと思いました。
体育会系にビシバシしごいてほしいご家庭もあるでしょうし、のんびりした子にじっくり付き合ってほしいご家庭もあるでしょう。「授業についていくために家庭教師が必要」というくらいハイレベルな塾もあると聞きます。

いずれにしても「ここは子供の個性に合っている」と保護者が納得した塾が一番です。
短いながらも濃密な付き合いをするはずの塾ですから、信頼関係がないと何かとギクシャクしますしね。

●同じ話から始まったふたつの講演会


さて、いくつかの説明会や塾主催の講演会をはしごしていたところ、興味深いことがありました。
異なる塾の、一方は説明会、一方は著名な学校の校長先生を招いた講演会の冒頭が、全く同じ話題から始まったのです。

それは、ニューヨーク市立大学教授のキャシー・デイビッドソン氏による予測で、時折記事や書籍に引用されることがあるのでご存知の方も多いかもしれません。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」

政府の日本経済再生本部の「産業競争力会議」でも取り上げられたこの言葉は、「時代に追いついていない教育」を糾弾し改革をすすめるための旗印にもされています。
すなわち、「これから見たこともないビッグウェーブがやってくるぞ」と。

コンピュータやAIの発達に伴い、これから新しく生まれる仕事もあれば失われる仕事もあり、むしろ失われる仕事がますます多くなる。
将来の社会には、超ホワイトカラーと超ブルーカラーの二種類しかいなくなる。
あなたのお子さんはどうしますか?
という話にもっていくわけなんですね〜、塾の方々は。


まあセールストークを抜きにしても、実際これからの社会の変革はものすごいものになります。
そしてそんな社会に対応するための教育を行うよう、大幅な大学入試改革、政府の用語でいえば「高大接続改革」が行われようとしています。
分かっているだけでも、2020年からセンター試験が廃止されます。
そして現在の小学4年生、まさに娘の歳の子たちの代から、改革後の大学入試試験が実施されます。
面接や小論文はもとより、集団討論、プレゼンテーション、活動報告書や学修計画書の提出、おそらく英会話も。
そしてその試験もすべてコンピュータを使って行われるに違いない、と言われています。

私なりの解釈ですが、これからは単に難しい問題を解く力だけを問われるのではなく、その人の生きる力がどれほど強いものなのか、を学校側が計る試験になるのだと思います。
好奇心、問題解決力、集中力、自制心、根気
たとえ学歴がなくても、上のようなものを持っている人が社会でタンターンと駆け上がっていく姿を私たちは何度も見たではありませんか。
それをこれからは、学校に入るときに持っているかどうか試しますよ、ということです。

●生きる力

話を戻して、2つの講演会のうちの「著名な学校の校長先生」のお話の中で、「日本の若者の自己肯定感の低さ」が印象に残りました。
これも政府の「教育再生会議」で調査結果が報告されています。
リンクを貼っておくのでお子さんをお持ちの方は特にご覧になっていただきたい。
「自分が好き」「人並の能力がある」「自分は役に立たない」などの設問に各国の子供が答えるのですが、
まあ日本の子供の自己肯定感の低さはびっくりします。
大人がそうだからと言われれば何も言えませんが。

その先生はアメリカの大学でも教えた経験をお持ちで、
「アメリカでは学生を褒める言葉のバリエーションが豊富だが、けなす言葉はほとんど使われない」そうです。
実際に単語を並べてくださいましたが、30くらいの言葉が画面いっぱいに並んでいたのに対して、けなす言葉は3つ4つ。

そういえばアメリカに住む姉の話で、高校生の甥と姪の先生もイヤってほど褒めてくれるので気分がいい、と言っていました。
授業中に「あなたは数学の天才だ、あなたがいなければ困る。これからも私を助けてほしい。」って先生が言うんですってよ。すごいほめ力。
そらーアメリカ人自信満々になるわ。

●子育ての最終目的とは


お話くださった先生いわく、「褒めることは親の価値観を伝えることだ」とのこと。
子供は自分の行動を褒められることで自然と親にとって望ましい行動を自主的にとるようになる。
褒めることをせずに禁止ばかりしていると、子供は自主的に行動することをせず指示待ち人間になる、と。

子育ての最終目的は親がいなくても子供が生きていけるようにすることです
という言葉にハッとしました。
日々つまらないことに目くじらを立てたり、中学受験なんか今後の人生に必要なんだろうかといまさらながら迷ったり、フラフラした頼りない親ですが、そんな親に頼らないで生きていけるようになればそれでオッケーなんです。
社会や制度が変わろうと、それに順応していける力、生きる力を持たせてやりたい、と思います。

>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<