Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで入院する

こんにちは、ルーペちゃんです。

●アメリカで母大忙し

こちらでも何度か言及しておりますとおり、ルーペちゃんの姉一家は現在アメリカ・ニューヨークに住んでおります。
春休みにNYに遊びに行った際のブログはこちら
家族構成は、義兄、姉(ルーペちゃんの2つ上)、甥(17歳)、姪(15歳)の4人。
もう子供たちも大きいので手が離れてラク・・・なんてことはなく、アメリカならではの事情でお母さん大忙しだそうです。
というのは、まず学校の送り迎え。
もちろんスクールバスはありますが、部活や課外活動などの日は迎えに行かなくてはなりません。
それが×2。
友達と遊びに行くといっても必ず送り迎え。
日本人学校での補講も送り迎え。
日本のように電車やバスが発達しているわけではなく、歩きや自転車に乗れる距離でもないのでね。
そう思うと日本の中高生ってひとりで学校行って帰ってきてエライなぁと、的はずれな感心をしてしまいます。

そのほかなんだかんだ学校に呼ばれることも多く、駐在員ならではの煩雑な事務手続きも山のようにあり、子供たちの勉強や進学の情報収集も必要で・・・うーん私にはムリだ!

●アメリカで入院・手術

そんな大忙しの姉ですが、先日さらに大変な事が起こりました。
姪が急病で倒れ、入院・手術したのです。
病気そのものは命に関わるものではなく、入院は4泊ほどで済みました。
また手術も腹腔鏡で行われたため、本人の回復も早く、私たちもホッとしました。

が、その4日間の入院で、想像を絶する事実を知ることになりました。
それは最後にお伝えするとして、まずは忙しい中、姉が私のブログのために必死で集めてくれた写真をご紹介したいと思います。
海外で入院するなんて、しようと思ってもなかなかできない経験ですから。


こちらはER(救急室)の個室
点滴は機械でコントロールしているので、付添が見張ってナースコールしたり、という手間がない。

モニターは飛行機のビジネスクラスについているようなものと同じ。
テレビ、映画、インターネット、電話、音楽、ゲーム、食事の注文もここから。
シャワールーム、トイレ、付添のためのソファベッドがある。


病院内のロビーにスターバックスコーヒーあり。
このほか花屋、軽食が食べられるカフェテリア、お土産屋さん(なぜ?)などがある。
あまりに敷地が広すぎて迷路のようで、義兄が病室までたどりつけなかったので、Google mapをたよりにようやくたどり着いたとのこと。
ところどころゲートがあり、インターフォンでゲートを開けてもらって通過する。


手術中の患者家族のための待合室
壁のモニターで患者の現在の居場所が分かる。
待機中、手術中、リカバリールーム、などと表示される。
ここで待っていると執刀医のドクターが来て状況を説明してくれる。
ただし他の患者の個人的な病状も丸聞こえだとか。


リカバリールームで手術後の姪と対面。
麻酔が効いているため寝ている。


ERの小児科病棟ナースセンター
ナースはみんな気さくで優しかったとのこと。


小児科病棟らしく壁に色んな動物のイラストが描かれている。
壁に直接描かれているところが日本と違うかも(日本の場合は紙を貼ってあることが多いような)。


食事のメニュー。ファミレス並。
病人が食べるもんじゃないだろ、ってものもたくさん。
ピザやハンバーガー、ケーキなど。。。
メニューを見て好きなものをモニターで注文する
付き添いも2人まで無料で食べられる。


姪のある日の昼食。
ペンネパスタのミートソース。

朝ごはんはチョコレートブラウニーとオレンジジュース。
姪は少食なのでこれだけだが、前菜主菜サラダ・スープデザート、いくらでも注文可能。


姪が手術を泣いて嫌がっていたとき、長時間粘り強く説得してくれた天使のナース。
ナースたちはみんな自分の生活のことなども(離婚しているとか子供の悩みとか)アッケラカンと話してくれて、積極的にコミュニケーションを取ってくれる。


ERに着いた瞬間からすぐに患者の腕には識別ラベルが付けられる。
すべての検査、薬、注射、点滴はこのバーコードで承認してから処置される。

●驚愕の医療費

ここまで読んで「へえ〜さすがアメリカの病院進んでるなぁ。しかも親切だなぁ」と思ったでしょう。
私も思いました。

だがしかしっ。
その後姉からこんな話を聞いてさーっと血の気が引きました。
「医療費は入院一泊400万円くらい。手術費別で。保険にふたつ入ってるけど上限超えそう。」
(゚Д゚)ハァ?
二度聞き返しました。
いっぱくよんひゃくまんえん?
それ、ファミレスレベルの食事出されて喜んでる場合じゃないじゃん。
一泊で、田舎だったら中古の一戸建て買えるレベルじゃん。

アメリカ人の破産理由の62%は医療費で、そのうち80%は保険に入っていたそうだ」という記事などを見ますと、アメリカの医療費問題はかなり深刻と言えそうです。
とてもこんな高額な医療費を払えない低所得者の不満や閉塞感を思うと、トランプ氏が大統領に選ばれた理由もなんだか分かるような気がします。

なお、その後義兄の会社との間で話し合い、会社と保険会社が医療費を負担してくれることになったので本当に良かったです。
ウチもマンション売らなきゃいけないかと思ってたよ。。。・゚゚・(´Д⊂ヽ

とりあえず私が強く思ったのは、「今度アメリカに行くときは、必ず医療費無制限の保険に入ろう!」ということ。
1000万円くらいの保険に入れば大丈夫だろ、なんてアメリカでは寝言ですよ。
一泊400万円のインパクト強すぎる。。。

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