Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

元気でいま書

こんにちは、ルーペちゃんです。

連休最終日に嬉しいニュースが飛び込んできましたね。

iPS細胞の山中氏らにノーベル賞 再生医療実現に道

再生医療の分野における進歩のみならず、日本再生への大きなモチベーションになってくれることを願います。

山中教授はスポーツマンで、学生の頃10回以上骨折していたことから整形外科医を目指したそうですが、

ドクタールーペのアキコ先生の場合はお父上がお医者さんだったことから

自然とこの職業を選んだそうです。

アキコ先生のお父上は80歳を過ぎた現在でもなお現役の医師として活躍しています。

つい先日、お父上の代から長く高崎で続けてこられた

「善如寺医院」を移転新築し、改めて開院しました。

できたてピカピカの建物は、明るく清潔で居心地が良く、

アキコ先生やご家族の工夫や配慮が隅々に伺えます。

そんな中にも、以前の病院にあった古いものがさりげなく飾られていたりして、

善如寺医院の歴史を感じさせます。

たとえばこちらの医院名が書かれた書など、最近なかなかお目にかかれないですよね。

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実物を見るとでっかくてビックリします。

こちらも見どころ、毛筆書きの「内視鏡検査の注意書き」です。

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腰巻やコルセットは外すよう、なんて注意も萌えポイント。

新築の病院にこんな古い注意書きがあって、初めて見た人はきっとびっくりしますね。

そして最後はこちらの書。

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病院でなぜ「元気」?

実はこちらの書は俳優の緒方拳さんによる揮毫です。

2008年に亡くなった緒方さんは肝炎から肝癌を発症しましたが、周囲に病気のことを隠して、俳優活動を続けていたそうです。

病気のつらさ、健康のありがたさを誰よりも感じていた緒方さんの、祈りにも似た「元気」なのかもしれません。

ではまた! ルーペちゃんでした。


アナログ読影のひみつ

こんにちは、ルーペちゃんです。

 

読影の方法には大きく分けてデジタルアナログの2つがあります。

要は撮った写真をパソコンで見るか現像して見るかの違いです。

 

デジタルとは、ネットで送られたりCD-Rで送られたりするデジタルデータ形式のものです。

これはパソコンに取り込んで、前回ご紹介した100万円のディスプレイ

(まだ値段にこだわってる)でカチカチとクリックしながら読影していきます。

 

一方アナログというのは、影像を焼いたレントゲンフィルムを読影するやり方です。

見れば「ああーこれこれ」とお分かりになるかな?

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病院の診察室で見たことありますよね。

 

デジタルもアナログもそれぞれ一長一短なのですが、

アナログは何と言っても「かさばる」問題があります。

フィルム一枚が結構大きくて(B4よりちょっと大きい?)重い上、

一人分の胃の読影で、8~10枚あるんです。

上の写真も、フィルムは何枚もありますが、これでお一人分です。

 

そういえば胃のレントゲン検査のときって

「横向いて~。上向いて~。ひねって~。」

と雑誌の撮影かって位、色んなポーズ要求されますよね。

あれはポーズごとに撮影してたんですよ!

えっ知ってた?ルーペちゃん知りませんでした。

 

「じゃあアナログの読影依頼が大量に来ると大変ですね~」

とアキコ先生に言うと

「家族に手伝ってもらってますから」ですと。???

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空き箱で作ったトレイ(カワイイ)にフィルムを入れ、

ご家族スタンバイ。

後ろが光ってるディスプレイ(「シャウカステン」というらしいです)に

ご家族がフィルムをシュッシュッと差し込んでいき、

読影が終わると先生がシャシャーと回収。

空いたディスプレイにご家族が新しいフィルムをシュシュシュ。

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ルーペちゃんボキャ貧なのでシュとかシャとかばっかりで

わかりづらいですが、まあ素晴らしい連携プレイでして

皆さんにお見せしたいくらいです。

 

ではまた!ルーペちゃんでした。


マンモグラフィの読影(その2)

ではでは昨日の続き、

マンモグラフィ読影のための機材についてのお話です。

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アキコ先生が読影で使用している手前のディスプレイ、

(ゴメンナサイ画面はお見せできません)

これ単体でお値段なんと、100万円以上するんですって。

(゜.゜)

あっすいません、ルーペちゃん気絶してしまいました。

ディスプレイ界のF1カーみたいなもんでしょうか。

というのも、マンモグラフィの読影ではディスプレイの解像度は

5メガピクセル以上のものを使う、と決まっているのです。

熟達した医師の眼と高性能なディスプレイ。

なぜこんなに高い基準が設けられているかというと、

それだけ初期の乳がんを見つけるのが難しいということです。

 

マンモグラフィ読影認定医のアキコ先生いわく、

「しこりを作っていなくても乳がんになっているケースもあって、

実はそういうのが進行ガンであることが多いんです。

何ミクロンという小さい小さいガンを見つけるために

5メガという解像度が必要なんです。」

 

しこりという自覚症状がなくてもガンになっていることがあるなんて、

ルーペちゃんも知りませんでした!((( ;゚Д゚)))ブルブル

自分で分からないからこそ、検診で見つけてもらうことは大事ですね~。

年に一度は必ず検診に行こう!と改めて思ったルーペちゃんでした。

 

ではまた!ルーペちゃんでした。


マンモグラフィの読影(その1)

いよいよ秋本番、10月に入りました。

10月は乳がん早期発見啓発月間だそうです。

10月1日はこのキャンペーンの一環で、

スカイツリーがピンク色にライトアップされた

というニュースが流れていました。

スカイツリーがピンク色になったのは開業以来初めてとのこと。

ルーペちゃんも実物を見てみたかったです~。

 

ドクタールーペでは、マンモグラフィの読影を毎日のように数多くご依頼いただいています。

と、簡単に言いましたが、

マンモグラフィを読影できるってことは、結構大変なことなんです。

 

まず、「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」の定める

講習を受けて、その上で試験に受かって初めて

マンモグラフィ読影医」の認定を受けられます。

お医者さんがですよ?

すでにお医者さんなのに、また試験を受けるんですよ。

 

さらにこの認定は、5年ごとの更新です。

5年ごとにまた試験を受けるなんて、

ナマケモノのルーペちゃんには信じられませ~ん。

 

さらにさらに、マンモの読影をする機材にも決まりがあるんです。

 

長くなりそうなので機材についてはまた明日~。