Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

◯◯のついでに鋸山に登ってきた

こんにちは、東京駅の地下街を歩くと娘がいつも耳を押さえて「うるさーい」と叫ぶのでこの子大丈夫かしらと心配していたら、若者にしか聞こえないネズミよけの高周波音だったことが分かり微妙な気持ちのルーペちゃんです。
別にいまさら歳のことをどうのこうの言いませんけど、機械にまでBBA(ババア)認定された気がしてちょっと悲しくなってね。。。フッ。
参考:デイリーポータルZ「バビビビビ!街のあの怪音波めぐり!」

●鋸山ふもと~展望台まで

みなさま連休はいかがお過ごしでしたか。我が家の三連休はサイクリング・県内観光・ウインドーショッピング、と安・近・短を絵に描いたような休日でした。

県内観光では、房総の鋸山に行ってきました。鋸山といえば、山無し県で有名な千葉県の誇る、登山上級者のみ挑戦することが許される標高329メートルの極めて高い険しい山です。あまりにも難所すぎるので、ふもとから山頂までロープウェイを開通させて登山者の安全を確保しています。

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ほら、この目もくらむ高さ!

休日とあって、ふもとは憧れの鋸山登頂に挑戦する登山者たちで溢れています。家族連れや高齢者も目立ちますが、実は全員が登山上級者のはずです。

往復大人930円、子供450円を支払ってロープウェイに乗り、約8分で山頂に到着。そのまま階段を登ると展望台です。道中様々な困難が立ちはだかったような、はだかってないような気がしますが、無事到達することができました。

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富浦・館山方面をのぞむ

●展望台~地獄のぞき

しかし山頂を制覇してそのまま帰る登山者(もう疲れたからこの体やめます)もとい観光客はいません。鋸山のメインイベントは「地獄のぞき」にあります。
もともと鋸山は江戸時代からの石の産地で、石を切り出した跡が鋸の刃のように鋭いことからその名がつきました。石を切り出した偶然なのか、何か目的があったのか、山頂近くににょきっと突き出した岩盤があります。そこから身を乗り出して下を覗くと目もくらむ景色が広がることから、その場所を「地獄のぞき」といいます。

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こうやって写真だけみると「なーんだ」とお思いでしょうが

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横からみると結構コワい。岩にぴぴっと亀裂が走ってあの岩ごと落っこちたら。。。マンガか。
これは参加するより見ている方が怖いという、レアなアトラクション。ちなみに地獄のぞきのすぐ隣が山頂ですが、みんな山頂とか全くどうでもいいのでわざわざ寄る人はあまりいません。

●地獄のぞき~百尺観音

地獄のぞきから10分ほど下ったところに暗い切通があります。

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その間を通ると「百尺観音」と呼ばれる、岩肌に刻まれた観音像があります。百尺という名の通り、高さ30.3メートルの壮大な観音像です。切通を抜けて岩山の中のポカンと広がった空間に突然現れるので、ちょっとジブリっぽくて、まるで秘密基地のような、不思議な感覚におそわれます。
さぞかし歴史のある。。。と思ったら昭和41年に完成の比較的新しいものでした。

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百尺観音に向かい合う崖に、先人たちが刻んだ名前、今でいうところの落書きが幾つか見られます。一番目立つのが明治大学の学生と思われるこちらの文字。

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日付は1930年代(最後の文字が見えなかった)。戦争の影が日に日に色濃くなってゆく時代、自分たちもまたここに来られるか分からない、いや来年生きているかどうか分からない。そんな気持ちを抱いた当時の学生たちが生きていた証に自分の名前を刻んだ壁を、2014年の今、私が見ているのです。不思議です。

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壁に刻まれた名前は地上3~4メートルの場所にあります。誰もその文字を消せないし、誰も新しく名前を刻むことはできません。

●ほかにも見どころはいっぱい

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鋸山はアップダウンの激しい階段がめぐらされている、結構な体力が必要な山です。観光地だからと甘く見ているとひどい目にあいます。すべて回ると4~5時間かかるそうです。我々は地獄のぞきと百尺観音だけ見ましたがそれでも翌日の筋肉痛が大変でした。

ちなみに山の中腹には大仏様が鎮座しています。原型は1783年(天明3年)、三年を費やして建造されました。この大仏様、驚くべきことに奈良よりも鎌倉よりも大きい31.05メートルの日本最大の大仏様です。こういうことをあまり宣伝しないところが千葉の人の謙虚で偉いところです。

●本当の目的はタコだった

鋸山から車を走らせること10分、保田漁港の近くに向かいます。保田といえば漁協が経営する「ばんや」という漁師料理を食べさせる店が有名で、周辺道路は「ばんや渋滞」が起きるほどの人気ですが、我々の目的はそこではありません。

「おどや」という南房総に20店以上系列店を持つ地元のスーパーに向かいます。
ここの品揃えがもう素晴らしくって。保田漁港や近隣の港で上がった新鮮な魚が信じられない値段で買えるのです。市場とか朝市とか道の駅とか、わざわざ行かなくても大丈夫。

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伊勢海老1500円!買っちゃった!
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娘は「ざりがに」言ってました。ばちあたりめ

金目鯛2000円前後!「きのう何食べた?」のレシピでアクアパッツア作りたい。IMG_5567.jpg

伊勢海老も入ったこんなでかい刺身盛り合わせが3000円!IMG_5566.jpg

そして本当の目的だった保田のタコ。
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保田は蛸壺漁が盛んです。傷を付けず体力を落とさず新鮮なまま捕獲できるので、市場では保田のタコは高級品で高値で取引されているそうです。
そんな高級タコが、都会のスーパーで輸入物買うのと同じくらいの値段で!

2週間前、鴨川の帰りに保田でタコを買って帰り、その驚愕の美味しさに1パックしか買わなかったことを夫がものすごく悔しがっていました。そしてこの3連休、「保田までタコ買いに行こう」と言いだし、タコだけ買いにいくのはあんまりなので鋸山をくっつけたのでした。
そう、目的は観光ではなくてタコの買い出しだったのです。

●保田は意外に近い

この土地は南房総の中でも抜群のアクセスの良さを誇ります。
まず、東京から湾岸~京葉道路~富津館山道路で1時間半以内。川崎からアクアラインを使うと1時間以内でしょうか。久里浜から鋸山の目の前までフェリーも出ているので、三浦半島からのアクセスもらくらく。
なんと久里浜ー金谷間は11キロしか離れていないんです。だったらここにアクアライン作ったほうがよかったんじゃ。。。

房総半島の観光には最適な季節を迎えます。ぜひふらっと遊びに出かけて、新鮮な海の幸を楽しんでください!

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