Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

今ってそうなの?!平成の運動会はこんなに違う

みなさんこんにちは、通っているストレッチ教室の先生になんだか特別目をかけていただいているような気がするものの、嬉しい半面ちょっと複雑な気持ちがするルーペちゃんです。
なぜかルーペちゃんだけに「大丈夫ですか?」「きつくないですか?」としょっちゅう聞いてくださるし、ポーズの形を直すのも頻繁にしてくださるし。。。これはもしかして「教壇の目の前の席に座っている子状態」なのか?!

5月もそろそろ終わりに近づき、この気持のいい気候を楽しめるのもあと少しですね。5月といえば小中学校の運動会シーズンでもあります。ルーペちゃんの娘の通う小学校でも先日運動会がありました。自分の経験した運動会から30年以上の時を経て(改めて書くとへこむわ~)平成の小学校の運動会に参加してみると、「えっそうなの?!」と驚くことが多々あります。今回はルーペちゃんのビックリポイントをご紹介してみなさんと一緒にビックリしてみたいと思います。

1.赤組白組じゃない!
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4色に分かれての組対抗でした。つまり1クラス28人だったら7人ずつに分けて色別に配置する縦割りの組なのです。この構造の利点としては、赤白の2組に分けるよりもそれぞれの組織の人数が少なくなるので、必然的に組織の力が弱まり対立構造も生まれにくくなる効果が期待されます。それらしく言ってるけどホントのところは知りませんよ。先生方の手間は倍かかるんでしょうけどね~。

2.親と一緒にお弁当を食べない!

これが一番のビックリ。昼休みに親の待つシートを探して見つけたときの喜び、親に「頑張ったね!」と言われたときの誇らしげな気持ち、ちょっと気合の入った運動会弁当、デザートの梨・・・などなど私が持つ「運動会」のイメージがすべてひっくり返されたような事実でした。

私も娘が小学校に入ったら「Mart」の特集にあるような「ワザあり!運動会弁当A to Z」的工夫と意匠を凝らしたゴリゴリの運動会弁当劇場を展開しようと手ぐすね引いていたのに、弁当は教室でお友達と食べると知った時の落胆たるや(そしてちょびっと安堵)。朝5時に起きて弁当づくり、なんてことをしなくて済むのでぶっちゃけ楽といえば楽です。

3.シートでの場所取り禁止!

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「朝4時半に起きて校門前に並んで7時の開門と同時にダッシュでシートを広げて場所取り」なんてのは昭和の話なんですね。今はもう校庭にシートを広げることは許されないのです。子供と弁当を食べなくなったからシートは不要と判断されたのか、シートを広げることが好ましくないから子供との弁当が廃止されたのか分かりませんが、とにかく「立ち見」が基本。

ただこれは親にとってみても非常に利点があります。小学校の運動会なんて自分の子が出場するのはせいぜい3種目くらい、あとは全く関係ないよその子の競技です。別によその子の競技は一番前で見る必要もなく、日がな一日砂かぶりの特等席を独占してもほとんどの時間昼寝していた、なんてことに。立ち見であれば、自分の子の競技が済めばすぐに場所をあけるため、少なくとも何重にも重なったヒトの頭の隙間から撮影する、なんて事態にはならないのです。

4.脚立は必需品!

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とは言うものの、「全員が立って見る」ということはそれなりに撮影に困難が伴います。なので、保護者のみなさんは「片手にカメラ、片手に脚立」というスタイルでウロウロしていました。ポイントを見つけたらすぐにその場で脚立を広げて撮影できるので、これは便利です。でも人が大勢いるのでいつぶつかられるかヒヤヒヤしますね。お母さんは無理せず、お父さんの役目としてお願いした方がいいでしょう。

5.子供は応援席に水筒を持参する!

熱中症の危険が一般に浸透する以前に教育を受けた我々団塊ジュニア世代は「のどが渇いて死にそうだったのに水を飲ませてもらえなかった」最後の世代でもあります。応援席に自分の水筒を持参して好きなときに好きなだけ水分補給している子どもたちを見て、隔世の感を禁じ得ないのでした。そのうちおやつも持参できるようになるんじゃないか・・・。

6.最後の種目に勝つと得点が1億倍にならなかった!

「そりゃそうだ!」と総ツッコミを受けたところで。
現在の得点が校舎の壁に表示されるところは昔と変わりませんが、競技が残り5つくらいになってきたところですべての組の得点を「???」と表示してドキドキ感を煽る演出がされていました。

番外:組体操はうちの子が出てなくても泣けた!でも。。。

やはり組体操というのは運動会の花形種目です。プログラムでも注目度の高いクライマックスに持ってくることが多い。組体操の最中はぴーんと張りつめた空気が漂い、咳払いさえ聞こえない。その場にいる全員が息を詰めて競技し、見つめる。そして大技が成功したときの子どもたちのなんとも言えない表情。周囲の大人たちの感動。自分の子が出ていないのに、見ていた私もボロボロ泣いてしまいました。

ただ、組体操の競技というのは、「ハラハラするから感動が増す」という要素、すなわち危険があることが前提で、その危険を無事乗り越えたからこその感動でもあるのです。
運動会の前にネットで話題になった以下の記事は、これから組体操に取り組むであろう子供を持つ親として非常に考えさせられました。

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・内田良准教授のブログより

【緊急提言】組体操は、やめたほうがよい。子どものためにも、そして先生のためにも。<組体操事故の実態>

組体操が「危険」な理由ー大人でも許されない高所の無防備作業【緊急提言】組体操はやめたほうがよい[2]

組体操では事故率が高い上に重大事故につながりやすい、というデータをもとに、組体操を行う意義について再考を求めています。「『怪我するかもしれないからやめたほうがいい』v.s.『危ないからって何でもやめさせていいのか』」という短絡的な議論に終わることなく、本質を見据えた深い議論が、できれば国家レベルで行われてほしいと期待しています。
昔も今も、運動会は子供にとっての一大イベントなのですから!

●追記:

7.そういえば昔は5月開催じゃなかった!

ひとつ大きいのを書き忘れていました。自分のときは秋に運動会してたわ、そういえば。5月開催は都市部に多く、また2000年頃からだんだん増えてきたようです。理由は色々あるようです。たとえば、授業数の確保、受験生への配慮、2学期制への移行、行事の分散化、水泳の授業との兼ね合い、夏が猛暑化してきたこと。。。などなど。
純粋に観る側の立場から言わせていただければ、9月より5月にやっていただいた方がありがたいですよ、そりゃ。子供や先生にとっても、ばかみたいに暑い9月の昼間に運動会の練習をしてしまったら、その後の授業で使い物にならないでしょう。でろんでろんで。

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