Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

医者が教えるどこよりもリアルな風邪対策
【1】風呂はOK?NG?

こんにちは、堂々と家事をサボれるのでたまには風邪でもひいて寝込みたいなーと思うルーペちゃんです。

早速風邪特集第一弾行きましょう。

風邪界における永遠のテーマ、「風呂はOK?NG?」に、いよいよ決着デスヨ!

ええ、興奮してます!

実はルーペちゃんこれがやりたくて風邪特集を組んだんです!

 

というのも、ルーペちゃんは風邪のときは「風呂で汗をかいてホカホカのまま布団に入って寝る」派なんです。

気持ち悪いから髪も洗います。

ところが夫は「絶対に風呂も食事もせず、ひたすら寝る」派でして、風邪が治るまで何日でもそのままです。

お互いの主義には干渉しないので、臭いとか汚いとかはもう諦めていますが、子供が風邪をひいたときが困ります。

「風呂入れるな!」「いや入れる!」と両方から腕を引っ張り合う修羅場に。

助けて、大岡越前守!じゃなかった、アキコ先生!

 

ルーペ)先生、もうハッキリ教えてください、どっちなんですか!

 

アキコ先生)結論から言うと健康な大人はOKです。むしろお勧めします。

 

ル)(勝ったぞー!!)

 

ア)それは2つの目的からなんですね。体を温めること、そして清潔にすることです。

体を温めると血行が良くなり免疫力を高めます

それが体内に入った菌やウイルスを退治するのに効果的なんですね。

あと、体を温めると内臓の働きが活発になり消化が良くなります。それだけ栄養を取り込めるわけですから全身状態の改善も見込めます。

 

ル)体を温めるとそんなにいいことがあるんですね。もうひとつの目的、清潔にするというのはどういうことですか?

 

ア)人間の体には普段から無数の菌やウイルスがくっついているわけですが、元気なときは問題ないんですね。でも体が弱って免疫力が落ちているときはそれらが影響してしまうんです。

風邪で寝込んでいるときは、その風邪菌が体、顔、髪の毛などあちこちにくっついています

それらを取り除いて清潔にするすることが大事なんです。

 

ル)自分の体や髪の毛に風邪菌がついていることは見落としてました!考えてみれば当たり前ですよね。

 

ア)ただ、注意が必要なのは子供と年配者です。


子供は大人より高熱が出やすいのですが、それはウイルスの増加を抑え、免疫力を高める力を育てているからなんですね。そして体が小さい子供はお風呂に入ると体温が上がりすぎることがあるんです。

 

ル)うーん、我が家の論争の行方が微妙になってきましたよ…

 

ア)高熱が出ているお子さんは入れない方がいいでしょうね。

あと年配者は血圧の問題です。

お風呂は血管を広げて血行を良くしますが、長風呂や高温のお風呂では逆に血管が収縮します。血圧が上がりますから、風邪で体が弱っているときは特に危険なので注意してください。

 

ル)まとめると、風邪のときにお風呂に入ってもいいが、それぞれの状態や持病を考慮する。長風呂や高温の風呂は避ける。ってことでしょうか。

 

ア)そうですね。

 

ル)ありがとうございました!

次回もお楽しみに!

アキコ先生:ドクタールーペ読影医・内科小児科医