Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ぺこちゃん視覚障害を持つ方へのサポートを考える

ドクタールーペ主催◇◆講演会のおしらせ◆◇

こんにちは。今まで2回美ら海水族館に行ったことのあるペコちゃんですが、こちらの裏技コースは知らなかった・・・次回はぜひ行ってみたいです。

●駅のホームでのこと・・・

先日東京の地下鉄で盲導犬を連れていた男性がホームから転落し電車にひかれてしまうという事故がありました。痛ましいことですが今までにも何度か耳にしたことのある事故です。ホームドアの設置によって事故は防げると言われていますが、様々な問題があるのでしょうか設置駅はなかなか増えません・・・ 物理的なことを待つ前に視覚にハンディを持つ方に自分ができることはあるだろうか調べてみました。

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●どうしたらいいのか、何ができるのか

盲導犬を連れた方を見かけると、盲導犬の邪魔になってはいけない、むやみに近寄って刺激してはいけないと思っていました。日本盲導犬協会など盲導犬を育成する各団体はこれまで人々が盲導犬に声をかけないよう広報されてきたのだそうです。もちろん盲導犬が仕事に集中できるようにという目的のためでしたが、こうした対応が全国的に浸透した反面、盲導犬ではなく盲導犬を連れた人には声をかけない方がよいという誤解された考えが広まってしまったように思います。

もちろん、緊急、危険なときではなければ、盲導犬協会のお願いにもある下記の「街で盲導犬に会った際の注意事項」を大切に。

・声をかけたり、じっと前から見たり、口笛をならしたりしない。
・食べ物を見せたり、あげたりしない。
・盲導犬をなでたり、触ったりしない。
・自分のペットと挨拶させようと近づけたりしない。

盲導犬ユーザーの方、そして視覚にハンディがあるというシグナルでもある白杖(はくじょう)を持っている方が困っている様子の際、そして緊急時に気をつけたいことをお伝えします。

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●困っている様子のときには・・・

①とても大切なことですが、いきなり腕や肩に触ってしまうと驚かせてしまいます。まず「何かお手伝いしましょうか」など大声ではなく優しく声を掛けをしてください。もし気づかないときには、軽く優しく手や肩に触れてから話し掛けます。

正面に立ちます。横や後ろから声を掛けると、そちらの方へ身体を向けることになり方向感覚がずれてしまいます。

③案内をする際には、ハーネス(胴輪)や白杖を持った手の反対側に立ちます。半歩前に出て、腕(ひじ)や肩をつかんでもらいながら歩きます。「歩きます」「止まります」「右に曲がります」「階段を上ります」など情報を相手に伝えます。周囲の状況を具体的に伝えることで安心してもらえます。例えば、「階段があります」ではなく、「下り階段です」、「今信号が赤です」など。

④目的地に着いたら、必ず声を掛けます。「つきましたよ。ここまでで大丈夫ですか?」「ではさようなら」など、自分がそこから立ち去ることが伝わるように挨拶をします。今いる場所も伝えます。

※白杖は案内の際でも自分で安全確認ができるので預からなくて大丈夫です。

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●緊急時には・・・

盲導犬には声を掛けないと先にお伝えしましたが、緊急の際はもちろん例外、まず命と安全を守ることが大切です。盲導犬は吠えたり動揺したりしないようにしっかり訓練されているので、危険の際にはためらわずすぐに声を掛けてください。

①大きな声を出し止まってもらう。自分のことと気づかない場合も多いです。「白杖(はくじょう)を持っている方」「盲導犬を連れている方」など具体的な特徴をあげ、分かりやすいように!

具体的な状況を伝えます。今回の事故では点字ブロックの一部をつぶす形でホームの柱が並び、盲動犬が柱を避けようとしたのが原因のひとつと考えられています。「柱がありますよ」「車が多い道なので危ないですよ」など具体的にお伝えします。

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●最後に・・・

今回の事故で小学生のときの校長先生が、朝礼でおっしゃっていたことを2つ思い出しました。「駅などでよく見る点字ブロックの上を歩いてはいけないですよ。あなた一人のことでも、何人もの人が上を歩けば少しずつブロックは減っていってしまいます。目の不自由な方にとって、点字ブロックはとても大切なんです。」

そしてもうひとつ、盲導犬は信号の色を区別することはできないこと、盲動犬ユーザーの方は車の音や周りの様子などから安全を確認し、横断歩道を渡っても大丈夫かを判断していること。そんな時に「赤ですよ」「青になりましたよ」の一言があると、大きな安心につながるということ。先生はご家族にハンディのある方がいらっしゃいました。卒業してから何十年もたつ今思い出されたことが悔やまれますが、もしものときは何かできたらと思うぺこちゃんなのでした。

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