Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

病気の発見と治療について~梨娘の貧血治療~

先日本当に久しぶりに焼肉を食べに行きました。
(そういえば若かりし頃、ペコちゃんと吉祥寺まで焼肉を食べに行ったことなんか思い出したりしました。。。)
お肉は大好きですし、なかなか普段食べに行けないので気合いを入れて食べるぞ~といざ食べ始めると。
なんだかちょっと食べたらお腹いっぱい。
若い頃、年を取ると肉が食べられなくなる、という話をいろんなところで聞いた気がしますが、まさにそれだ!と。
梨子ちゃんもとうとうその域に達したということですね(苦笑)

●きっかけは風邪の診察

先日もご紹介した梨子ちゃんの娘、梨娘。
どうも体調を崩すことが多く、先日も風邪っぽい症状があったため、かかりつけの病院にて診察を受けました。
そこで念のため血液検査を行った結果、意外な診断をされました。
MCV(平均赤血球容積)の値がかなり低いです。』と。
(貧血の知識と対策)

2015-10-05 15.01.02

そうです、梨娘、貧血でした。

これは貧血の一種で、赤血球の容積が通常よりもかなり小さく、全身に送るべき血液の成分が赤血球が小さいため充分に運べないのだそう。
赤血球なんてみんな同じ大きさだと思っていた梨子ちゃんはちょっとビックリ。。。
そして梨娘の体のことを思うとショックでした。

梨娘の場合、先日の記事(発達障害について考える)にもあるように、気持ちの問題がかなり大きく占めてはいますが、確かに朝起きられなかったり、一日中だるかったりと今思えば貧血であるからこその症状がありました。

●治療方法

貧血→体内の酸素が不足した状態 です。
一言に貧血と言っても、それが引き起こす症状がたくさんあります。

  • 顔色が悪い
  • 口内炎・口角炎が出やすい
  • 動悸・息切れ
  • めまい・頭痛
  • 倦怠感
  • 疲れが取れにくい

など。確かに梨娘、全部の症状が当てはまります。。。

かかりつけの病院の先生は、まず薬よりも食事で、そして体に負担のかからない漢方薬の治療をと、娘がまだ成長途中ということもあり、そのような治療方針でいて下さいました。

鉄分が多く含まれる食材
レバー、ホウレン草、海藻類等々、意識的に摂取することを再認識して下さいと。
(梨娘、狙ったわけではなく、鉄分が多く含まれる食材がみんな好きなので母としても助かるところでした。)

ですが再度の検査の結果、それだけでは治療が難しいレベルとのことで鉄剤の投与ということになりました。
服用にあたり、副作用として吐き気や便が黒くなるなど不快な症状も見られるとのことでしたが、梨娘の場合は幸いにも副作用は見られず、就寝前一錠服用するだけなので本人も治療の負担もありません。

20150926_120937
ただ、貧血の治療は鉄分を摂れるだけ摂って体に入れればそれでいいわけではないそうで、鉄分を入れれば入れるだけ、その分体から出て行ってしまう。。。(特に女性は。)
体内に鉄を留めるためにも赤血球の容積を通常通りの大きさに戻すことが目標です。

梨娘の場合、朝なかなか起きられないので、朝食が食べられないことも貧血になりやすい一因となってしまっています。
投薬が始まると、少し体が楽になったようで、いつまでも起き上がれないということはなくなってきました。

再々検査の結果、赤血球の容積の値はまだ正常値に達していないもののその他の値は少しずつ良くなっているので、鉄剤の服用の調整、また食事と漢方薬の併用等を行いながら貧血の改善を目指していくことになりました。

2015-10-05 15.02.15

2015-10-05 15.04.16

●まとめ

北斗晶さんの乳がん、川島なお美さんの胆管がん。。。
そんなニュースを立て続けに耳にした最近。
梨娘はそこまで深刻な状況ではありませんがそれらは病気に気付くきっかけ、時期、治療についていろいろと思いを巡らせるきっかけになりました。
普段から気を付けていても防げないこともある。突然倒れてしまうこともある。
家族に、自分に、友人に、いつ何が起きるかわからない。
でもどんな状況でも、それについてしっかりと対応できる心持ちを普段から持っていたいと思う梨子ちゃんでした。

>>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


かぼちゃが苦くてビックリ!ククルビタシンて何?

こんにちは、心のベストテン第一位が佐藤健くんにブギーバックしたルーペちゃんです。
乗り換えることに少しばかり心の痛みを感じているせいか、同じ事務所というところに私のなけなしの良心が見えます。
何の話かって?”福山雅治様ご結婚”の話ですよ。
「おまいらどうせ騒いだって福山雅治と結婚できなかっただろうが!」と悪態をつく人をまれに見かけますが、そういうことを言う人はただ単に女性ファンを面白おかしく揶揄したいだけなので、ニッコリ笑って「当たり前すぎて誰も言わないことをよく言えますね?」と返しておきましょう。

●愛するかぼちゃさん・・・

さて世間に対して若干の毒を吐いたところで、今日は毒の話です。
毒といえばりんごでしょ、馬車といえばかぼちゃでしょ、とディズニーの薫陶を受けた我々はそう思ってしまいますが、いえいえ、かぼちゃに毒、です。

ルーペちゃんは2年前のこの時期にかぼちゃの素晴らしさをとうとうと語ったこんな記事を書いたくらい、かぼちゃ好きの主婦です。
見かけると買ってしまうのでだいたい冷蔵庫には常備されているくらいよく食べています。

IMG_8266

ある日、娘のリクエストでホタテシチューを作りました。
じゃがいもを入れようとして、そういえばかぼちゃがあったからそっちを先に使おうと、かぼちゃをレンジでチンしました。
かぼちゃは汁物に入れると崩れやすいし、鍋の中がすべて真っ黄色になってしまうので、シチューが出来上がってからレンジでチンしたかぼちゃをまぜてそのまま30分ほど置いておきました。

30分後に水泳の練習から「お腹すいた〜」と帰ってきた娘に「ホタテシチューだよ〜」と言うと「やったぁ」と喜びの声をあげました。
盛り付ける前に味見をしようと一口すすったとたんびっくりです。
「苦い・・・ピリピリする」

●ホタテシチューが全滅

かぼちゃを入れる前の味見の時点では何も異変はなかったので、原因はかぼちゃに間違いありません。
何より、かぼちゃ本体を食べるとピリピリした刺激臭と苦味を強く感じます。
しかもかぼちゃ本体だけでなく、シチュー全体にピリピリした刺激と苦味が回ってしまっています。
とても我慢できない味で、もはや食べることはできません。

IMG_8240

IMG_8238
(あわててかぼちゃだけ取り出したシチューと取り出したかぼちゃ。皮ごとだったのも敗因か?)

なにこれ?かぼちゃじゃないの?なんでかぼちゃにこんな味がするの?
と混乱しつつも、腹を空かせた娘がピーピー口を開けて待っているのでぼーっとしているわけにはいきません。
冷凍していた作りおきのおかずを慌てて解凍してその場はなんとかしのぎました。

その後「かぼちゃ 苦い」「かぼちゃ ピリピリ」などのキーワードで検索してみると、出るわ出るわ・・・。
苦いかぼちゃに出会って困惑したみなさんの書き込みがたくさん見つかりました。
私40数年生きてきて初めてこういうかぼちゃに当たったのですが、他の人はどうなんでしょう?
結構あることなんでしょうかねえ?

その後も色々調べて行くと、あるひとつのキーワードにぶつかりました。
ククルビタシン」です。

●ククルビタシン

ククルビタシンはキュウリ、メロン、スイカなどのへたに近い部分に含まれる、ウリ科植物に特有のステロイドの一種です。
食用のウリ科植物には「ククルビタシン」は通常含まれていないか、あっても微量ですが、稀にククルビタシンを多く含む個体が発生するそうです。
ウリ科の食用植物と言えば、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがメジャーですね。
食中毒事故の事例として、これまで、ヘチマやユウガオ、ひょうたんなどが報告されていました。
最近では、2014年7月に岡山県の飲食店で「アワビとズッキーニのステーキ」を食べた14人が夕方から夜にかけて腹痛や下痢の症状を発症した事例があったそうです。

アワビとズッキーニを食べて食中毒を起こしたら、絶対原因はアワビだと思いますよね。
まさかズッキーニで・・・って。
かぼちゃのククルビタシンが原因の命に関わる重篤な食中毒はどうやら報告されていないようですが、まあ、苦しい思いはしないに越したことはありません。

ちなみに、同じウリ科のゴーヤも苦味がありますが、「モモルデシン」という違う成分による苦味なのでご心配なく。

●どうやって防ぐ?

この苦味を持つかぼちゃとの遭遇をどうやって防いだらいいか、ものすごく調べました。
ネットで見つからなかったので図書館でも調べました。
でも分かりませんでした。

どうやら本当に事故的にこういう個体が発生するらしく、農家の方でも分からないし、売るお店でも調べようがありません。
もちろん買う消費者も分かりません。割って食べるまでは。

せっかくのホタテシチューをムダにされた私がキーキー怒るのを見て娘が言った言葉がこれ。
「誰のせいでもないもんね」
・・・仰るとおり。誰も悪くないです。

ただ、いくつかのサイトで見つけた予防法でこんなものがありました。
「ククルビタシンはヘタの近くに多くあるので、切ったらヘタの近くをペロッとなめてみる。苦かったら調理しない。」
・・・どうでしょう、お役にたちますでしょうか。
たぶんこの「ペロッ」が習慣になる前に、かぼちゃが苦かったことなんか忘れてしまうと思います。
そしてまたいつか、苦いかぼちゃに当たって「きーーー」と叫ぶんです。

【参考】
ズッキーニで食中毒症状 岡山県内14人、苦味成分原因か(山陽新聞)
激しい苦みのあるウリ科植物にご注意ください(岡山県ホームページ)

>>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


ペコちゃん「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に行ってみた

こんにちは、皆さま中秋の名月そしてスーパームーンをご覧になりましたか?
我が家ではベランダでお月見を。お団子も作ったのですが、とってもかたくて。
白玉粉のつもりでしたが、上新粉だったようです。最初に「蒸し」が必要でした・・・皆さまもどうぞご注意くださいませ。

●東京都現代美術館へ行ってきました

ヨーガンレール」をご存じでしょうか。

天然素材の特徴を活かした服や小物をつくっているアパレルブランドです。
デザイナーは社名にもなっていますドイツ人のヨーガン・レール氏

ペコちゃんは「ヨーガンレールの社員食堂」(高橋みどり氏著・2007年)という本で初めて知りました。
社員食堂のメニューが写真とレシピとともに掲載されているもので、何度も繰り返し読んでいる本です。
(社員食堂ブームもこちらからはじまったような)
石垣島で収穫した食材や、契約農家の有機野菜が使われています。社員の身体のことを気遣っている方なんだなぁというのがヨーガンさんの印象。

ヨーガンさんは旅行のため1971年に来日し仕事の依頼もありそのまま東京で暮らし始めます。
1999年頃からは沖縄県石垣島に移住し海辺の家で過ごす中で、
石垣島の海岸が、どこからか流れ着くゴミ(多くはプラスチック)によって荒らされてしまっていることに懸念を抱き始めます。

それらのゴミを使い遊び心を加えて美しいものを作り、人々にこの深刻な現実に目を向けてもらおう、地球の環境を意識してもらおうと考えました。
不要となり捨てられたゴミを、きれいで実用的なものにする。
この試みは昨年秋に事故で急逝したヨーガンさんの最後の仕事となりました。

清澄白河にあります東京都現代美術館にて、おとなもこどもも考える「ここはだれの場所?」が開催されヨーガンさんのランプなどが展示されています。
「ここはだれの場所?」を元に、
地球はだれのもの?社会はだれのもの?美術館はだれのもの?私の場所はだれのもの?
4人のアーティストがそれぞれを担当。

以前より気になっていた現代美術館でしたが、ペコちゃん初めて行ってきましたよ~

imageCIMG3022

●地球はだれのもの?

CIMG2987

CIMG2988

CIMG2986

CIMG2985

CIMG3023

最初のスペースでは、ヨーガンさんが石垣島の浜辺で集めたプラスティックのゴミをきれいに洗って形や色で分類していたスタジオの様子を再現しています。
こーーーんなにいっぱいの物が、漂流してくるなんて・・・
やはりセンスなのでしょうか、置き方、飾り方によってゴミがが、とってもステキに見えます。

次のスペースはランプのコーナー
壁2面がガラス張りです。

CIMG2993

CIMG2991

CIMG2989

CIMG2992

CIMG2994

CIMG2996

CIMG2995

CIMG2990CIMG2990CIMG3025

CIMG3024

ソフトレゴ、滑り止めシート、プラスチック人形などなどこんなものも流れてくるの?とびっくりするものも多くく見ていて飽きません。
・・・・やはりセンスなのかな・・・以下略。

お次は石垣島の様子。
美しい空や海の自然に対して、このゴミたち。
石垣島に行ったルーペちゃんも、浜辺に流れついたゴミのことをこちらに書いています。

ペコちゃんは石垣島に行ったことがなく自然豊かできれいなイメージのみでしたが、、

CIMG3001

CIMG3004

CIMG3003

CIMG3002

醜いプラスティックを大量に見せただけではその恐ろしさを分かってもらえない。
それならばこれらを使って、何か自分が美しいと思うものを作りだす努力をしたい、という言葉をヨーガンさんは残されたそうです。

●他にもこんなスペースが・・・

美術館はだれのもの?のスペースでは造形作家の岡崎乾二郎さんが、「こどものしか入ることのできない美術館」を企画。
小中学生のみ入ることができます。

現代美術館の持つ作品を飾り、謎の監視員がその作品についての思いを話しかけてくるそう。
ペコちゃん残念ながらひとりで行ったので中の様子をこどもに聞くことはできなかったのですが、何だかおもしろそう・・・・
感想の聞ける糸電話があり声掛けてみましたが、誰も反応してくれず(苦笑)

CIMG3028

CIMG3009

こちらはすべて段ボールの家いえ。
フィリピンのアーティストをされているご夫婦がオーストラリアに引越される際に思いついた作品だそうです。

CIMG3017

CIMG3018

CIMG3019

細かいところまでしっかりと作られていた見ているとあっという間に時間がたちます。

こちらで「段ボールで家をつくろう」というワークショップが開催されています。
WS好きペコちゃん、もちろん参加してきましたよ~

使うものは、段ボール(写真左の四角いものがひとりひとつ。他ははぎれを自由に使えます)、はさみ、紙テープのみ。
特に説明なく、自分の思うよう、理想の家を作っていきます。

参加のお子さんたち、頭が柔らかいのか工作に慣れているのかどんどん手が動きます。
おとなの方々はペコちゃん含め、イメージがむずかしかったり、イメージするものを形におこすことがむずかしかったり・・
でも段々と手が進んでいきます。

CIMG3029

CIMG3036

完成したペコちゃん邸はこちらです。え?聞いてない?

CIMG3035

CIMG3033

CIMG3032

開閉できる屋根のあるテラスにはテーブルとイスを置き食事ができるように、階段をのぼった屋上には夜寝ながら星が見えるようにベッドを置きました。
自分の好きなことを中心にした家づくり、自分を見つめ直すきっかけにもなる不思議。

初めていった東京都現代美術館。
敷地内には自由に見られる展示品がたくさんあったり奥が深そうです。
目の前には遊具も充実した、公園も。
展示の写真をみたこどもたちが行ってみたい!!とのことなので、今度一緒に行ってきます。

「おとなもこどもも考えるここはだれの場所?」
企画展示室1階にて、10月12日(月・祝)まで開催中です。

CIMG3021

>>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<