Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

健診は誰のためでもない、自分のために受けるのです。

こんにちは、今日のつかみの話に、「世界三大『・・・へぇ』」のひとつ、「ケータイ新しくしたんだ〜」という話題を果敢に投入しようとしているルーペちゃんです。
みなさんもう口が「・・・へぇ」の形になってますよ。まだ何も言ってないですよ。
いや、今さらですけどケータイを新しくするって膨大な時間がかかるものだなーと思って。
長年使っていたiPhoneから初めてアンドロイドにしたので、データの移行やアプリのインストールなど、ひとつひとつ時間がかかるというのもあります。アンドロイドの使い方を覚える時間もかかります。
そもそも、どの通信会社がお得でどのケータイを選ぶべきか決めるまでの時間も含まれますし、契約にかかった2時間という時間も驚くべきものです。
昔は会社の昼休みにちょろっとショップに寄って5分10分でケータイを換えられたものですよ。
このケータイのために費やす時間のことを考えると、これは便利なのか不便なのか分からなくなります。

●人生に与えられた時間は短い

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ちょっと前、タイミングを同じくして芸能界から2人のがん患者のニュースが発せられました。
胆管癌のため54歳で亡くなった川島なお美さん。
乳がんのため右乳房を全摘した48歳の北斗晶さん。
お二人ともテレビでは元気はつらつな姿が印象的なので、骨が浮き出るほど痩せた川島さんの姿や、感情を抑えて淡々と病状のことを語った北斗さんの姿に衝撃を受けた視聴者は多かったことでしょう。

このニュースの後、がん検診を受ける人の数が急増したといいます。
我々のように医療に携わる者たちが言葉を尽くして「健診を受けましょう!」とどんなに呼びかけても、人の心に届かないことは残念ながらままあります。
しかしテレビで見慣れた人たちの病に倒れた姿が、どんな説得よりも雄弁にがんの恐ろしさを語っていました。
川島さんも北斗さんも、その狙いをもって、おそらく「あえて」公に姿を現したのだろうと思います。
(実際北斗さんは今後も病状について語り続けることや、傷跡を公開する予定であることを公言しています。)
私たちは彼女たちの勇気と思いやりに感謝し、今こそ病気と健康について考える機会を持つべきです。

●食べても太らない人はいる。タバコを吸っても長生きする人もいる。で、あなたもそう?

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今回の報道に関して「二人ともマメに健診を受けていたのにがんになった。だから健診は受けてもムダだ」という意見を何度かネットで見かけました。
どうしてそんな短絡的な考えが出てくるのか不思議です。
健診でがんが見つかるかどうかと、そのがんが完治するかどうかは別の話です。
ただひとつ確実に言えるのは、「早期で見つかったがんの治癒率は高く、遅くなればなるほど治癒率は下がる」ということ。
そして、がんをできるだけ早く発見するには年に一度以上の定期的な健診が不可欠です。
迷うことはありません。きわめてシンプルな話です。

●健診を受けると結果的に自分たちの利益になる

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がんは細胞から1センチの大きさになるまで約15年かかると言われています。
しかし1センチから2センチの大きさに成長するまでは1.5年〜2年弱しかかかりません。
年に一度の健診が必要、と言われるゆえんはここにあって、少なくとも1年に一度健診を受けていれば2センチの大きさになるまでに見つけることができるからです。
2センチ以下ならば早期がんとなりますので、治癒率も高いのです。

現在がん健診ではレントゲン検査が主流です。
レントゲンの場合、1センチ以下のがんは見つけることが困難です。
しかし医学の進歩によって、もっと精度の高い、もっと小さい細胞レベルのがんを発見できる方法が徐々に開発され始めています。
そういった最新の精度の高い検査方法を一般の健診に導入するためには多額の費用がかかります。
健診をたくさんの人が受けてくれれば、医療機関側の資金に余裕ができ、最新技術を導入することができます。

また、マメに健診を受けて大勢の人が早期がんで治療できるようになれば、医療費も大幅に削減でき健康保険組合の負担も軽くなります。
そうするとこれまで治療のために使っていた資金を健診のような予防医学にたくさん回すことができるでしょう。
何より、早期治療ができれば自分たちの身体的、心理的、金銭的負担が軽くなるのは言うまでもありません。

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