Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

マスター・ヨーダのテニス教室

こんにちは、huluでアニメの「弱虫ペダル」を一気視聴して以来、自転車をこいでいるとつい「ひーめひめっひめっ好き好き大好きひめっ」と歌ってしまうルーペちゃんです。
(観たことない方のために:千葉県佐倉市に住むアニメオタクの主人公が自転車で往復90キロの秋葉原に通ううち、とんでもない脚力がつき、自転車部に入部して活躍するという話。主人公の好きなアニメの主題歌を歌いながら自転車を漕ぐ場面が何度も出てくる。)

娘も一緒に「弱虫ペダル」にはまってしまったため、最近ギア付きの自転車に変えました。
同じように「ひーめひめっ」と歌いながら気持よくぶっ飛ばすのを見て恐ろしくなり、彼女の自転車保険を賠償責任1億円までのものに変えました。
成長に伴って破壊力も増しますからね。。。
(保険つきTSマーク点検については過去記事「自転車ライフに欠かせないもの」をご覧ください)

●かじっては放置・・・

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このブログを長くご覧の方は、私の飽きっぽさをイヤというほどご存知のことでしょう。
スポーツクラブに始まりジョギング、ウォーキング、ホットヨガ、筋トレ、ジリアン・マイケルズやモムチャンダイエットのDVD・・・
もうこうやって挙げていくだけで恥ずかしくて、勘弁してーと叫びたくなります。
ちょっとかじっては「あーきた」と投げ出して、しばらくするとまた何かを見つけてかじる。
典型的なダメ人間です。はいはいそーですよー。

元々飽きっぽく運動嫌いな私、中高と文化系の部活(吹奏楽部)だったバリバリのインドア派です。
若いころは分からなかったのですが、年齢を重ねるにつれ運動の大切さが身にしみて感じられるようになりました。
一日中部屋にいて全然動かなかった日など、脚や手に血が滞っているのが分かるのです。
そんな日は寝付きも悪いし、翌朝の目覚めもイマイチ。
どんなに寝ても疲れが取れるどころかかえって体がだるく頭が重いのです。

本格的に運動をやっていたペコちゃんや梨子ちゃんはそれまでの筋肉貯金もありますからね。
こういう感覚はまだわからないと思いますよ、フフ(先輩面?)。

●今度はテニス

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飽きっぽい私でも長く続けられて、できれば仲間もできて、体にムリのない運動はないものかと試行錯誤していたところ、最近あるきっかけでテニスを習い始めました。
大学生の頃、最初の半年だけちょろっとテニスサークルに入ったことがあるだけで、ほぼ初心者の私。
そもそもテニスは
・相手がいないとできない
・道具とコートがないとできない
・体力がないとできない
という結構ハードルの高いスポーツなイメージがあります。

思いついたときにひとりですぐできる運動よりも面倒で手間がかかるので、正直どうかなあと思ったのですが、よく考えたらひとりですぐできる運動でも続かなかったのだから、同じことではないかと。
むしろ仲間ができればそれが強力なモチベーションになるのではないか。
体力の問題でも、今始めておかなければもう一生やることはないのでは。
そう考えてえいやっと始めてみました。

●マスター・ヨーダ

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教室は平日の午前中ということもあり、私と同年代の女性ばかり。
みなさん同じことを考えて参加しているようです。
話を聞くと「一生続けられる趣味になったら」と言う方が多かったです。

先生は小柄な年配の男性。
テニス歴半世紀以上、のちに判明したところうちの父親と同い年でした。
結構なスパルタ指導で、かなりの毒舌なのですがキャラクターのせいか不思議と憎めない。
(年配の男性に対して失礼ですが)むしろ愛らしい感じ。
あんまり厳しいので生徒が減るのではないかとこちらが心配していたのですが、回を重ねるごとに生徒たちは先生を好きになっているようです。

70を越える年齢の先生ですから、それほど機敏に動けるわけではありません。
にもかかわらず、先生はどんな球も拾うし、どんな場所にも打ち返します。
まさにコート内を自由自在。
子供のような年齢の私たちが汗だくでヒーヒー言っているのに、先生は最後まで涼しい顔で汗ひとつかきません。

こういう人どこかで見たような・・・あ、マスター・ヨーダ
スターウォーズに出てくる、小さい妖精のような老師。
ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士になるために教えを請いに行った際、小さくてヨボヨボなヨーダを見てバカにしていたのが、何一つ敵わなくてルークが愕然とする、あのヨーダです。
気づいて以来、私が心の中で先生を「マスター・ヨーダ」と呼んでいることは内緒です。

●当たり前だけどムリしない、続けることが大事

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マスター・ヨーダがよく言うのは「力抜けよー」「重心使えよー」の2つ。
ヨーダいわく、テニスを楽しむには腕力も体力も必要ない、自分の体重と重力を上手く使ってボールを打てば、勝手に飛んで行くんだと。
実際ヨーダは少しも動かずに腕だけで軽くポンポンと打ち返しているように見えます。
漫画の表現でよくある、体は動かずに腕だけが千手観音のように見える、あの感じ。
ヨーダといえどもこの境地に至るまで50年以上かかったのですから、私たちが簡単に真似できるものではありませんが、「中年以降のスポーツの楽しみ方」を考える上で非常に参考になりました。

年輩者がスポーツを楽しむというと、私たちがイメージするのは両極端なものではないでしょうか。
ひとつは、テレビでよく紹介されるような「90歳でこんなに筋肉ムキムキ!」「陸上のマスターズで優勝!」みたいなどちらかといえば超人に分類される人のこと。
そしてもうひとつは「心拍数を上げずに無理なくゆっくり歩くだけ」みたいな40代50代には軽すぎる運動

その中間にある、「スポーツの醍醐味を失わずに歳相応に楽しめる運動」への需要を受け止めるスポーツが、ゴルフ以外にもっと広がれば、と思います。
スポーツによってはシルバールールの導入やユニバーサルデザインの道具を使うなども必要でしょう。
またはこのテニス教室のように、年齢に関係なく楽しめるんだよ、ということを教えてくれる教室も効果的です。
高齢化社会がますます進む今後、健康寿命を延ばす上でも中年以降に没頭できるスポーツは非常に有益です。

ヨーダが「テニスは歳をとっても問題なくできる素晴らしいスポーツ。うまくなればなるほど楽しくなるから、ぜひずっと続けてください」と語っていたので、私も上達して、(今度こそ)長く続けられるように頑張ります。

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