ペコちゃん 福祉体験と認知症講座をうけてみる
こんにちは。梨子ちゃんの、『桃、葡萄は「頂くもの」』を聞き身体が震えるほどうらやましいペコちゃんです。プルプルプル・・・
桃は冷やさず常温でいただくことが一番甘みを感じるそう、常に冷やしていたペコちゃん。今度から常温でいただきます!
●福祉体験講座に行ってきた
さてさて、先日地元の社会福祉協議会で開催された『小学生福祉体験講座』に息子が参加しました。
ペコちゃんも付き添いで行ってきましたよ。
手話、車椅子、布おもちゃ作り、点字、視覚障がい、高齢者疑似体験の6つから2つを体験できました。
息子は手話と高齢者疑似体験を選択。
●手話をまなぶ
手話では自分の名前や1~10の数字、挨拶、動物などを教えてもらいました。
ペコちゃん中学生のとき自分の名前の手話を教えてもらい、アルバイトで販売員をしたときにいらしたお客様に使う機会があったんです。
とっても喜んでもらえて、じーーんとうれしかった。。
ペコちゃんのしたのは指文字といって、一文字一文字を手で表したものでしたが、今回は漢字や意味をもとにつくられた手話を。
手話の表現が分からないときや手話のない言葉を表現するとき、手話の初心者の方に話すときは難しい単語には指文字をと場面に応じて使い分けていらっしゃるそう。
驚いたことは、
・手話は世界共通ではなく言語ごとに手話がちがうこと。
・日本語の中でも方言があり、わからないときがあること。
そんなときには、お互い情報交換をして楽しんでいらっしゃるそうです。
娘は発語がなかなかできず、言っていることは分かっても相手に自分の気持ちを伝えることがむずかしかったので、簡単な手話を使って話していました(一緒、食べる、おしまい、泣くなど)。
ダウン症をもつお子さんのご家族は手話をつかっていることも多いです。
手話にご興味あるかたはこちらもどうぞご覧ください!
●高齢者の疑似体験をしてみる
「高齢者疑似体験セット」と検索していただくと出てくるセットを身につけて、疑似体験しましたよ。
ヘッドホーンで聴覚が、曇っている特殊眼鏡で視覚が制限されます。
ひじやひざ、手首に思いサポーター、手には軍手をし動きの制限。
日常生活動作を擬似体験することによって加齢による身体的な変化(筋力、視力、 聴力などの低下)を知ることができます。
重いし、スムーズに動かせないし、こんなに制限されているものとは思わず、息子と驚きました。
簡単なことができなくて悔しくてもどかしい。。
91歳の祖母は毎日こんな感じなんだな。。
●認知症を知ろう
さて、ペコちゃん的メインイベントだった認知症サポーター養成講座。
年齢からみると記憶力もよく健康で周囲の人から驚かれる祖母ですが、最近物忘れが多くなってきました。
この先認知症になるかもしれません。
そのとき息子が戸惑わないよう、そして私も今のうちにどんなものか、どう接すればいいのか知っておきたかったのです。
小学生向けの講座なので、簡単な言葉で分かりやすく説明してくれましたよ。
《認知症ってなに?》
原因は様々ですが、脳の細胞がしんでしまったり、働きが悪くなったりするためにおこる脳の病気によるもの。
物忘れがひどくなったり、今まで普通にできていたことができなくなり、今までと同じ生活ができなくなります。
《認知症になると》
洋服の着方や、季節感が分からなくなって(曇りだと、冬と思う)認知症と気付くことが多いです。
喜怒哀楽の感情のコントロールがむずかしくなります。
治せないこと→脳の細胞がしんでしまうことによって、直接おこる症状
・時間や月日、場所や人が分からなくなる
・計画がたてられない、計画通りにできない
・おぼえられない
・わすれてしまう
・考えるスピードが遅くなる
※日にちや時間などわからなくなると不安になってきて、何度も聞きます。症状がすすむと家の中の配置もわからなくなります。順序立てて考えることがむずかしくなるので料理がうまくできなくなることも。誰か手伝うと作ることができます。
周囲のサポートがあればよくなること→性格や環境、心の状態によって出る症状
・元気がなくなる
・道に迷って帰れなくなる
・「ものをとられた!」などと思い込む
※認知症の人は、何もわからないわけではないです。自分に何かおかしなことがおこっていることがちゃんとわかっているそうです。そしてこれからどうなってしまうのか不安になり、元気がなくなってきます。
物忘れがひどくなり、しまった場所をわすれると家族の人がとったと思い込んでしまいます。大事なものがなくなると不安になります。
不安な気持ちが大きくなると、投げやりになったりおこりっぽくなったり。それが認知症の進行を早めます。
まわりの人が優しい言葉をかけたりお手伝いすると気持ちが落ち着き穏やかになり、進行がゆっくりになります。
《どうしたらいいの?》
・ちいさい子にするように、優しく接して話しかけよう。手を引いてあげよう。
・何か失敗してしまっても、大丈夫だよと理解して受け入れよう。
・探し物をしていたら一緒に探そう。最後は本人に見つけてもらうようにして、自信にしてもらおう。
・何も食べていない・・と言ったら、軽くつまめるものを用意して、気持ちを満たしてもらおう。
●最後に・・・
認知症の人は自分に起こっていることを理解していることは知らずにいたので驚きました。
周囲にとっても大変な出来事ですが、ご本人が一番苦しんで、悩んで、悲しんでいる。。
今回小学生向けの体験講座だったのでむずかしいことばはなく分かりやすく、おとなの直面する厳しい具体的な説明はもちろんなかったのですが、根本的な大切なことなんだなぁと。
日々の生活とともに認知症の人と過ごすことはいろいろなことがあるでしょうけども、大切なことはちゃんと守ろうと思ったペコちゃんなのでした。