Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ルーペちゃん 金毘羅さん詣でをする(香川その4)

こんにちは、長い連休明け、皆様いかがおすごしですか。ルーペちゃんです。
連休は正月ぶりに実家に帰って両親と過ごしました。
上げ膳据え膳、鰻食べに連れて行ってもらい、たくさんのお土産までもらって帰ったその日が敬老の日という。。。
団塊ジュニアは甘えっ子なんで許して!

では香川シリーズ最終回、金毘羅さん詣でです。

●そもそもの目的はこんぴらさん

なぜ香川に行こうと思ったかというと、別にうどんを食べに行ったわけではないのですよ。
・・・まあ、ちょっとは・・・いやかなりそれもありましたけど、そもそもは金毘羅さんに行きたかったんです。
ご利益ハンパないけど登るのチョー大変、的な話を聞いていたので、じゃあチャレンジしてみるかと。
大変とは言っても遭難するほどの山ではないですし、40代の体力でどこまで通用するか試してみたかったのです。

結論から言うと、「思っていたほど大変ではなかった」のでした。
そりゃあそうだ。
観光地だし。年配の方もたくさん登ってるし。
そもそもが神社だし。
私たち、警戒しすぎてリュックにスニーカーという若干力入りすぎな装備で行ってしまい、ちょっと恥ずかしかったです。
サンダルで登って怪我するよりいいですけどね。
「どんな山にも全力で登れ!」って植村直己さんも言っていたようないないようないないような。

町営駐車場に停めると係のおじさんが地図をくれて道を説明してくれました。
「本宮までだったら行って帰って1時間半だね」と聞いた時点で「・・・あ、そんなもんなのか」とちょっとがっかり。
駐車場で杖の貸出をしてくれるので、借りて行く事にしまいた。
よく要・不要で議論される杖ですが、私には必要でした。あった方がラク
竹なので軽くて荷物にもならないし、迷うなら借りて行ったほうがいいです。

●いよいよ登り始める

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駐車場から商店街や参道を延々と歩きます。
階段が見えるまでが結構ありました。
もっと物々しい雰囲気かと思っていたら、お土産屋さんが両脇に並ぶ細い道の途中から始まっていて、あらいつのまにか登っているわ、という感じです。
お土産屋さんがあるうちは、キョロキョロしながら登って気が紛れるのでそれほど辛くありません。
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後ろを振り返るといつのまにかこんなに登ってきていて。

それにしても、こんぴらさんの特徴として「フェイントが多い」ことをあげたい。
「あ、これかな?」と期待して近づくと「残念でした〜」と勘違いさせる建物が多くて、あちこちでスカッと肩透かしをくらいました。
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大門が見えてからがまた遠くて。

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普通、門と建物はそんなに離れていないものですが、心がくじけそうになるくらい遠かったです。
あとで調べたら、本宮まで785段の階段がありますが、大門は365段目だそうです。
・・・門を過ぎてから半分以上あったのか!

●本宮

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785段目、本宮に到着です。
体力のある娘に引っ張られたせいか、ものの30分で着きました。
とはいえ真夏の階段上りは40代にとって過酷。
境内にご自由にお取りくださいと用意されている塩飴の旨さが染みます。

本宮ではここでしか買えない「幸福の黄色いお守り」ゲットが目的。
単品で800円ですが、どうせならぜひ「こんぴら狗」のキーホルダーとセットになったお守りをおすすめしたい。
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画像は金毘羅宮ホームページよりお借りしました。

まずパッケージがカワイイ。
立体的で凝った意匠ですし黄色が目に鮮やかです。
中には単品のお守りと、ミニこんぴら狗が入っています。

こんぴら狗とは、飼い主に代わって金毘羅詣でをした犬のこと。
江戸時代、金毘羅さんは伊勢神宮(三重)、東西本願寺(京都)に並ぶ庶民の憧れの参拝地でした。
しかし様々な事情で本人が参拝することがかなわない場合、旅費や初穂料(お賽銭)を預けて、他の人に参拝を頼むことがありました。それを代参といいます。

代参は人だけではなく、「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもありました。
犬は様々な旅人の手から手に渡り、目的地にたどり着いたそうです。
今で言う「旅するぬいぐるみ」のようなものでしょうか。
ちなみに娘は戌年生まれ
自分は(ガンと闘う)じいじの代参のこんぴら狗だね、と言って神妙にお参りしていました。
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讃岐平野と讃岐富士が一望できる素晴らしい景色がご褒美。

●奥社への敵は疲労と◯◯

(まだ若い)私たちはせっかくなのでさらに上にある奥社へのお参りをすることにしました。
本宮から奥社までは583段。片道30分ほどとあります。
威勢よく登り始めたのですが、ひと気がなく薄暗い参道は少し不気味。。。
娘のテンションが下がり気味なところにさらに追い打ちをかけたのが、アブ
しかも4〜5センチはあろうかというかなり大きめのアブが10匹以上、周囲をブンブン飛び回ります。
手も足もむきだしの娘は汗の匂いがアブを惹きつけるのか、私よりも多くのアブに襲撃されていました。

何もしなければ刺すことはありませんが、ときどき腕や足に止まるので気持ち悪いことこの上ない。
大きく振り払うと攻撃とみなされて刺されるかもしれないので、ほとんど為す術もなくとにかく早足で通り抜けるしかなくて大変でした。
そんなこんなで大急ぎで奥社に着いた途端またとんぼ返りで引き返し、結局アブ以外の印象はあまり残っておらず。
とにかく1368段、無事に登り切ってきました。
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なだめすかして何とか奥社前で撮った証拠写真。半べそ。

●ザ・地獄で仏

さすがにほぼ全速力で奥社まで行って帰った私たちは体も心もクタクタでした。
アブのおかげで神経すり減らしたし、汗はビタビタ、暑くて足はだるいし、どこかで一休みしたい。。。とそこで目に入ったのが「資生堂パーラー」。
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えっ。金毘羅さんの山の上ですよ、ここ銀座じゃないですよ。
なぜここに資生堂パーラーが?
あまりの疲労で蜃気楼が見えてるの?
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本物だ。
山の斜面に張り付くように建っている2階建ての建物の、上がセルフ式の軽食、下がレストラン。
セルフのお店は資生堂パーラーとしては手頃なお値段です。
普段なら2人で半分こするかき氷も、このときばかりは1人1個で。
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この満面の笑顔、お見せしたかった。
このとき体で覚えたことわざ「地獄で仏」を娘は一生忘れないでしょう。

行きはどれだけ大変なんだろうかと緊張していてゆっくり観光を楽しむゆとりがありませんでしたが、帰りは気持ちも軽く、ブラブラと参道の土産物屋を覗きながら下りました。
奥社まで行って、かき氷を食べて、約3時間の行程。
丸亀市内に宿泊していたのでレンタカーで行きましたが(40分くらい)、高松が拠点だったら「琴電」というローカル線で行くのも楽しそう。

香川ではコンパクトながら中身の詰まった濃い旅ができました。
必ずまたいつか来ます!

金毘羅宮

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