Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

冬のモヤモヤには太陽光を浴びよう

こんにちは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関するニュース番組を観ていた娘が突然「師匠が!」と真顔で叫ぶので何かと思ったら、桂歌麿師匠がこの病気の患者ということで画面に登場したのでした。
熱心な「笑点」ファンの娘(8歳)にとってはショックな事実だったようです。
ちなみに娘が一番好きなのは林家たい平さん。「芸達者だから」とのこと。

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早くも12月も半分終わろうとしています。。。はやっ。
予定もやることも、人に頼みたいほどたくさんあるのに、なぜか体が動かないことってありませんか。
あれもやらなくちゃこれもしなくちゃと頭の中はいっぱいなのに、実際にすることといえばテレビの前に丸まって延々と見たくもないテレビを見続けることだったり。そしてものすごく自己嫌悪になって落ち込んでまた動けなくなって。

そういう事態、私にもイヤというほど覚えがあります。
実際たった今、金曜日に上げなければならなかったこの記事を土曜の深夜に書いているという行動からもそれが現れていると思います。

なぜかイライラ悶々とするこのやり場のない気持ち、何もかもイヤになって投げ出したくなる気持ち、その原因は太陽の光が足りていないことかもしれません。
最近「冬季うつ」という言葉がよく聞かれるようになりました。
もともとは冬に極端に日照時間が少なくなる北欧で多く見られた病気で、冬にうつ病っぽくなってしまった人を南欧の太陽サンサン輝く土地に連れて行くと簡単に回復するんだそうです。

日照時間と精神状態とどういう関連があるのか?といえば、これは人間の精神状態に大きく影響する「セロトニン神経」の働きに関係しています。
網膜から入った太陽の光は信号として脳に達すると、セロトニン神経が興奮し脳の覚醒状態が起こるのです。
セロトニン神経は「脳の指揮者」とも呼ばれ、過剰な働きをする神経があれば鎮め、働きが悪い神経があれば揺り起こす、という脳のバランスを取る働きがあります。
精神状態でいえば、過度な興奮を鎮め、深い落ち込みからすくい上げ、「平常心」を保ってくれるのです。

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冬になるとどうも気分が沈みがちで精神状態が安定しないという人は、日照不足からセロトニン神経の機能が低下し、脳内のセロトニン濃度が低くなったことにより軽いうつ状態になっているのです。
自覚がある方は、意識的に太陽の光を浴びるように心がけてみるとよいですよ。お昼はなるべく外に食べに行くとか。そういえば眠気予防にも効果がありますしね。(→過去記事「眠気予防のための行動モデル」)

あと、セロトニン神経を刺激するのに有効なのは軽い運動。
天気のいい日は早起きして、会社のひとつ手前の駅で降りて長めに歩いてみると太陽の光も浴びられて一石二鳥ですね(寒いけどね!)。

間もなく冬至、今は一年で一番日照時間が短い時期ですが、折り返し地点と考えればこれから長くなる一方とも。冬場の貴重な日差しを有効に活用しましょう。

参考文献:「脳からストレスを消す技術」有田秀穂 著 サンマーク出版

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