眼科検診のすすめ?緑内障?(1)
こんにちは、月曜日は掃除洗濯を済ませると録画していたタモリ倶楽部を
観ながらお茶を飲んで一息つくルーペちゃんです。
主婦の方なら確実に食いつくあるあるネタ・・・。
結局休日って主婦は倍疲れるものなのです。
さて秋晴れの日差しが眩しいある日、ルーペちゃんは重い腰を
どっこいしょとあげてとある場所に出かけました。
それは眼科医院。
年に一度の検診です。
ルーペちゃんは10年前に「緑内障が進行する疑いあり」と診断されて以来、
年に一度、眼科検診を受けることになっています。
今年も幸い視野狭窄などの進行はなく、眼科医の先生に
「また来年来てください」と無事に送り出されました。
今年の禊も済んだとほっと一息ついて街に戻ると、
足早に道を交差するビジネスマンたち、温かい笑顔でレジ打ちをするお店の人、
公園で子供を遊ばせるお母さん、自転車を降りて世間話に興じる奥さんたち。
そうした当たり前の風景を眺められることがありがたく愛おしく、
心の深い場所がじわっと温かくなりました。
大げさでなくて、目が見えるありがたさってそういうものだと思います。
視覚を失うという深刻な結果にもかかわらず、病気の進行については
まったく自覚症状がないやっかいな病気、「緑内障」は
決して人ごとではありません。
●緑内障とはどんな病気か。
「視神経乳頭変化およびそれに対応する緑内障性視野障害を認める病気」
と定義されます。
以前は「眼圧等によって視神経が圧迫され障害を起こす病気」
とされていました。
しかし、現在は眼圧が正常でも緑内障を発症する人が
全体の半分以上にも及ぶことが分かったのです。
なのでざっくり言うと、
「視神経に異常を起こしてだんだんと目が見えなくなる病気」
のことです。
かつて1位だった糖尿病が原因による失明を抜いて、
現在緑内障は途中失明の原因の第一位になっています。
主に40歳以上の成人がかかり、年齢が上がるほど有病率は上がっていきます。
40歳以上全体の有病率は5.93%で、約300万人といわれています。
ただ、30代で発症することも珍しくないそうです。
(ルーペちゃんも最初に指摘されたのは30代前半でした。)
●症状
視野の一部が徐々に欠けていくのですが、脳やもう片目が視野を
補ったりするので、普段の生活で気づくことはほとんどありません。
(急性緑内障を除いて)痛みなどもないので、
「老眼かな」「眼精疲労かな」で過ごしているとどんどん視野の欠損が進行していきます。
視神経に障害が起こる病気なので、一旦欠けてしまった視野は
戻すことはできません。
治療は視野を回復するものではなく、進行を止めるまたは遅くすることだけです。
●対策
近親者に緑内障の人がいたり、眼圧の高い人、生活習慣病との関連など
一定のハイリスクグループはいるようですが、それ以外の人がかからない
わけではないので、「誰でもかかるおそれがある」と考えておくべきでしょう。
とにかく早期発見が重要で、そのためには定期的な検診を受けるしかありません。
もし健康診断に眼底検査の項目が含まれていたら超ラッキー!
もし含まれていなかったらオプションでつけられるかどうか問い合わせてみましょう。
それだけの価値はあります。
なぜなら、緑内障は眼圧検査での発見率は20%しかありませんが、
眼底検査では実に95%と高い発見率だからです。
時間もかからず手軽に受けられるので、40歳を過ぎたら年に一度の眼底検査は
ぜひ受けるべきだと思います。
しかし、もっと万全を期すならば、やはり眼科専門医での検診が安心です。
健康診断時の眼底検査は動脈硬化を検査するためのものなので、
眼科専門医以外の医師が診る場合が多いからです。
なお、ドクタールーペでは眼底検査の読影は眼科専門医が行っております。
(ドクタープロフィール及びドクタールーペブログ「裸の血管はどこに?」
をご参照ください)
眼底検査の専門家なので、動脈硬化などの内科的症状はもちろん
専門である眼科的症状をしっかりと診ることができます。
次回は実際にどんな検査を受けるのか?時間は?費用は?
などなど、ルーペちゃんの経験をもとにご紹介します。
参考文献・サイト
「正常眼圧緑内障」井上治郎・著 保険同人社
「白内障・緑内障 ここまで進んだ最新治療」山口達夫・著 双葉社