そうだ、京都行ったんだった(食べ物篇・その2)
●スマート珈琲のホットケーキとフレンチトースト
ホットケーキセット1000円
散々迷ってホットケーキにしたら、友人が気を利かせて自分の分をフレンチトーストに変えてくれ、半分こして両方食べられました。
フレンチトーストセット1000円
厚みのあるフレンチトーストは周囲がカリッと香ばしく、中はとろとろのプリンのようで、今まで食べたフレンチトーストの中でピカ一です。
何よりお店のピリッと引き締まった雰囲気に、運ばれてくる料理の湯気がゆらゆらする様はいかにも美しく、「ザ・京都のモーニング」といった空気感に感激しました。
こういう喫茶店が日常生活に溶け込んでいるということが、京都の奥深さ、基礎体力の強さ、なんですねぇ。
●出町ふたばの豆餅
説明の要らない有名店です。日曜の午前10時半頃行ったらこの状態でした。
並ぶのが嫌だったらこういったところでも買えるらしいですが、この行列に並ぶのもまたひとつのアトラクションということで。
ものすごく若く、ものすごく忙しそうな売り子さんたち
見た目からして完全につぶあんを想像していたので、中身が実は繊細なゆる目のこしあんだったことにびっくり。思ってたんとちがーう。
豆餅1個175円
餅は持ち上げると崩れそうに柔らかく、関東の豆大福のしっかり感とは違います。甘さが極々控えめな一方、えんどう豆の塩気がびっくりするくらい効いているので、和菓子というよりお惣菜のような。
豆と餅の水分の多さゆえか、日持ちは一切考慮されていないのでおみやげには向きません。
ただ、私のように欲張って多めに買ってしまった場合は、ラップに包んで少し平べったく潰して冷凍します。食べたいときには凍ったままフライパンかオーブントースターで焼けば梅ケ枝餅のようになって美味しいです。
●おがわの蕎麦
控えめに佇む店構えからは何のお店か全く分かりません。店の前に並んでいなかったので油断していたら、店の前に停めたタクシーの中で待つ人や後から合流する人もいて、結局30分ほど待ちました。ご夫婦だけで営んでいるようで、奥様はくるくると忙しそうに立ち働いていました。
ざる1000円
到着したお蕎麦は翡翠がかった薄緑、粗挽きで極めて細い。つゆはほとんど甘さを感じず、かといって塩気が尖ってもおらず、蕎麦の香りと歯ごたえを邪魔しない絶妙のバランス。
清々しい食後感で店を後にすると、品切れですと並んでいる人たちに頭を下げる奥様。ここでもギリギリだったようです。
店を出てから「ミシュランの☆」を取った店であることを聞き、「さすが」「やっぱり」よりも最初に思ったのは「よくこんなとこまで調査しに来たな」ということ。調査員すごい。
●井傳の折り詰め
折り詰め1500円
「帰る日の夕飯にしてね」と友人が事前に予約しておいてくれたのがこちらの折り詰め。帰る直前、友人がわざわざお店まで取りに行ってくれました。
今回思ったのが「京都の食事は甘くない」ということ。関東でお弁当というと甘辛味のついたおかずばかりで、まあそれはそれで好きですけども。お醤油のせいなのでしょうが「京都って塩味だな」と思うのでした。ボキャ貧ですみません。
野菜はそれぞれ別々の味付けがされており、見た目も傷ひとつなく美しいです。なお普通のお弁当よりもだいぶ水分が多いので、持ち帰る際は温度管理に注意が必要です。(私はこのためにクーラーバッグ持参)
本来はビール1缶とともに新幹線に乗り込み、この絶品弁当と車窓の眺めをつまみにゆっくり旅の余韻に浸るのが正しい食べ方。が、何を間違ったかわたくし往復飛行機を選択。
阪急電車とモノレールを乗継ぎ、1時間足らずのフライトではもちろん弁当を広げる余裕はなし。結局ヘトヘトになって家にたどり着いてからいただきました。
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