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ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

【93歳の祖母を介護する】(1)訪問入浴

こんにちは、ペコちゃんです。関東また雪予報ですね。皆さん足元にはお気を付けて。

●祖母、訪問入浴を始めました

同居している93歳の祖母(大正13年生まれ)。普段週3回デイケアを利用しているのですが、先月末に体調を崩してから自宅で寝込んでおり、デイケアをお休みしていました。

そこで困るのが入浴。数年前に自宅の浴室で転倒し骨折してからトラウマになり、入浴はデイケアでのみ、スタッフの方々にサポートしていただいているのです。体調がなかなか良くならずしばらくデイケアに行けそうにないので、ケアマネさんに相談し、訪問入浴をお願いすることになりました。

●訪問入浴とは

自宅で入浴介助をしていただくもので、介護保険給付サービスのひとつです。自力での入浴がむずかしかったり、祖母のように自宅の浴室を利用できなくなった高齢者が主に利用しています。最近では利用者が増えていてサービスを行う事業所も増加、巡回入浴車のバンもよく見かけます。ケアマネさんのおすすめする近くの事業所を紹介してもらいました。

●利用するには

まず事業所との契約が必要です(デイケアサービスを利用する際と同じ)。自宅に来ていただき、説明を受け、契約。その際、浴室や部屋の様子も細かく確認していました。

浴槽は200cm×75cm×50cm。その他スタッフの方が動くスペースも必要です。祖母の部屋は6畳で、介護ベッド、タンスなどが置いてありますが、広さは大丈夫でした。

自宅の浴室からホースを繋ぎ給水するので、シャワーヘッドも確認。ヘッドを取り外しますが、数種類のコネクタを用意しているそうですよ。我が家の場合はシャワーからでしたが、種類によってはキッチンの蛇口を利用することもあります。

当日のスタッフは、メインとなる介護職員、運転や移動式の浴槽を運ぶなど補助的な仕事を担当する男性の介護職員、入浴前後に祖母の健康状態をチェックする看護師の3名です。

なるべく女性の方をお願いしたいことを伝えましたが、浴槽などを運ぶため(21kgあります)少なくとも男性スタッフが一人入る、利用者の増加で手が足りないこともあり男性が2人になることもあります(祖母に大丈夫か聞いたのですが、全然大丈夫とのこと)。

そしてかかりつけの医師へ確認と許可が必要でした。入浴は身体に負担をかけることもあります。今の状態で入浴が可能か確認、そして入浴中にもし体調の変化があった場合には連絡をして診察していただくようお願いしました。

基本的に曜日を決めての利用となりますが、我が家は不定期に週1回お願いしています。

●訪問入浴スタート!

当日のスケジュールはこんな感じです。用意するものは、バスタオル、着替え、(そして祖母の場合、オムツ、保湿クリーム、外したオムツを入れるもの)。

1.スタッフ到着、浴槽や床が濡れないようにバスタブシートが運びこまれセッティング。そのあいだに看護師によるバイタルチェック(熱、脈拍、血圧の測定、 祖母や私に体調の話を聞く、観察)。体調によっては入浴できないこともあります。


2.脱衣させてくれます。この時男性スタッフは不在。首にひもをかけて身体も前側にタオルをかけます。

3. 祖母の場合寝ているベッドから浴槽まで2歩ですが、手を持って支えてくれ浴槽へ。ふちに腰掛けて、浴槽にセットされているネットに横になります。このネットを上下させて、つかったり、身体を洗ったり。

4.身体や髪を洗う。シャンプーやリンス、石けんは用意してくれますが(とてもいい匂いのものでした)、希望すれば自分のものも使ってもらえます。好みで入浴剤もいれてくれます。あぁ部屋が良い香りに包まれます・・・

5.入浴終わり身体を拭いてベッドへ移動。更衣の前に保湿クリームや軟膏を塗布してくれます。湿布もOK。

6.看護師による入浴後のバイタルチェック、体調に変化がないか確認します。その間、浴槽などの片付け。

トータル45分です。

●利用してみての感想

初回ペコちゃんずっと見学させていただきましたが、皆さん動きが素早く、あっという間に用意され、あっという間に片付けされ。なおかつ丁寧で、接し方が優しいです。もっとビジネスライクにさばさばしたものだと勝手なイメージを持っていたのですが、そう考えてしまっていたことを申し訳なく感じられるほど、温かい。

警戒心が強く、訪問入浴が初めての祖母は初回とてつもなく緊張していましたが、皆さんの優しさに安心して2回目からは心からリラックスしていました。

利用している事業所の約束事なのか皆さん帰り際祖母の近くに来て、両手をぎゅっと握って挨拶してくれてるんです。その時の祖母はとっても嬉しそう。孫の私、祖母の手をぎゅっとするときないです、照れくさいというか何というか。でも手を握るって、相手のことを気遣ったり、大切に思う気持ちを伝えられるものなんですね。

体調を崩し、しばらく入浴できなかった祖母は不快感があったと思いますし、私たち家族にとっても気になることでした。きれいにしていただき、長時間ではないもののお湯につかることで寝てばかりの身体がほぐれ、気持ちもリラックスできます。

私もスタッフさん到着からは何もすることがなく楽ちん、接し方に普段の自分を省みるきっかけをもらいました。そして改めてひとりで抱え込まずに頼っていく大切さを思うペコちゃんなのでした。

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