ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで手術する(2)

こんにちは、ルーペちゃんです。

昨年末、「ルーペちゃんの姪っ子、ニューヨークで入院する」という記事で、ニューヨークの病院事情をご紹介いたしました。
私としては姉からもらった情報を右から左へ流しただけの非常にらく〜な仕事(らく言うな)だったわけですが、これが意外にもなかなかのバズり方を見せまして。
”入院一泊400万円”の衝撃がみなさまの心を掴んだのでしょうか。
ほんとにねえ。。。日本では考えられない料金ですよ。
そんなことではおちおち病気にもなれないはずなのに、多くのアメリカ人の生活習慣を見るに、そんなに健康に気を遣っているようには思えないのがまた不思議です。
国民皆保険の日本人の方がよっぽど食生活や運動に気を遣って過ごしているような。。。国民性の違い?

さて姪の病状ですが、前回緊急手術の後、幸い何事もなくすぐに日常生活に戻れました。
しかし、あれはあくまで膿を取るだけの緊急手術
膿んだ病巣の炎症がおさまったところで、年明けに病巣そのものを摘出する手術を行い、無事終了しました。
現在は普通に学校に通って元気にしておりますのでご安心を。

今回の手術に関して、姉がまたレポートを送ってくれました。
緊急で何もかもあたふただった前回に比べると、今回は予定が分かっていただけに落ち着いて色々観察できたようです。
(前回も写真なんか撮ってる場合じゃなかったでしょうに。。。ありがとね>姉)

姉のレポートを元にルーペちゃんが再構成して記事にしましたが、
一人称は姉のままなのでそのつもりでお読みください。
では、「滅多に見られないニューヨークでの手術・入院事情パート2」を、どうぞ!

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病院のロビー


突き当たりが受け付け。
ここで名前を言うと今日の手術の予定時間、場所、保険会社の登録場所を教えてくれる。
お見舞いに来た人はここでビジターの名札を作ってもらう。
入った時間や場所、お見舞いする人の情報などバーコードで管理。
24時間オープンしている。
病院内は至る所に監視カメラがあるし、道案内のボランティア?の人達もいる。


お土産屋?さん。
お見舞いの品はバルーンやカードが一般的。
(ルーペ註:お見舞にお花が禁止されているのは多くの日本の病院も同じですね(衛生面から)。にしても病室にバルーンを持っていくというのはいかにもアメリカっぽい感じ。でも退院するとき荷物にならないからバルーン、いいかも。)

前日から病院より3回ほど電話あり。
時間、場所、0時以降は何も口にしないなどの注意事項の確認。
その他アレルギーや、飲んでいるサプリや薬の確認、過去の疾病歴、現在の健康状態、お通じ状態からタバコ、妊娠まで、事細かく聞かれる。
喫煙、妊娠を聞かれだ時は『??娘はまだ15歳なんだけど』もしかして歳勘違いしてるのかと思って聞いたら、笑いながら『うん、うん、わかってるんだけど、念のためね!』と。
アメリカは未成年の飲酒、喫煙、妊娠が多いからですね(苦笑)

この病院には娘の病状に対応できる小児外科医がいなかったらしく、他の病院から手術医を呼んでいる。
その先生の病院からも確認の電話が二回ほど。
アメリカ人は時間にルーズだけど、よっぽど確認しないとなんだなあと実感。
逆に言うと、日本人時間守り過ぎの稀な人種

今回も手術前思いっきり反抗的な娘。
ナースに無駄な抵抗を次々に繰り広げる。検尿を『でない』と拒否。手術着に着替えない。
時間が迫る中ナースさんドクターに怒られちゃう💦と焦り出す。
娘は涙を流して拒否る。その後天使のナースさん登場し・・・以下以前の記事ご参照ください。


前回と同じ待合室。
今回はいっぱいで、入った時席が見つからなかった。
1人のおじさんが、すくっと立って席を詰めてくれた。
『どうぞ!君の為に席を温めておいたよ〜』と笑顔。
言う事がセンスいいし、こういう心配で余裕のない状態でもユーモアを忘れないのは尊敬。
『暖かくて心地いいわ、ありがと』と返事。


今回は日帰り手術で入院はしなかったけど、待ってる間ナースがまた食事を勧めてくれた。
やっぱり我々日本人は少食だから、無料だけど(治療費バカ高いけど)こんなもんで。
ステーキとかもあるけど。

手術直前まで娘と一緒にいられた。
執刀医の先生、麻酔医、ナースなど次々に挨拶してくれる。
ここでもユーモアたっぷりの話に和む。
娘からやっと笑顔も出てきた。
娘のブランケットを温めたブランケットに変えてくれたり、細やかな気遣いにも感謝。
娘がぐずってまたスタート時間遅らせた上に、予定より手術が長引き心配したけど、無事成功し終了。
先生から手術の詳しい説明を聞いて処方箋もらい4時間後、その日のうちに帰宅
車椅子を呼んでもらい、車まで送ってもらってバイバイでした。
薬はドラッグストアなどに自分で買いに行く。


術後4日後から学校に行けるという事だったが、あまりすぐに回復とは行かず結局もう一週間休む。
さすがにお腹を手術したので、重たいバックパックを担いで授業毎に教室の移動はとても無理。

痛みがひどく痛み止めをのんでもあまり効かず。
もらった薬の名前をネットで調べたら、モルヒネの成分が入っていて驚いた
日本では認可されていないので、余ったからと日本に持って帰ると大変な事になるらしい
そんな強い薬が効かないって、よっぽど、、、

お花は娘の友達とお母さん達が持って来てくれた。フルーツなども。
クラスの子達が手紙を書いてくれたらしい。

ここに来たばかりの時は誰も知ってる人がいなくて心細かったのに、今は娘を心配してくれる人たちがこんなにいることに感無量。
この皆さんの心遣いに感謝。


一週間後、状態をチェックしに、執刀医の先生の病院に行く。
廊下には色んな絵が掛かっていて、なんだかいい匂い。
『ホテルみたい』と娘。

カーテンで仕切っているのではなく、一つずつ完全個室。
傷口を見ると本当に綺麗で、小さい。
名刺を頂いていたので、先生の名前を調べてみたら、大学で教えたりもする、有名な大先生でした。
喋り方もソフトで分かりやすく、知的で人格者の雰囲気がダダ漏れの方
いい先生に当たって本当によかった。
先生によって手術の値段もピンキリらしいので、さぞかしお高、、、ゲホッゲホッ。

まだ痛みはあるものの、一週間もすれば大丈夫だろうと、OKを頂き終了。
最後にドクタールーペのブログ用に写真を撮ってもらった。

執刀医の先生の病院の外観。他にも違う病院や子供の塾などが入っている。


敷地内にあるプレイグラウンド。小児科だから??


エレベーターホール。


エントランスホール。

今回思ったのは医療従事者のレベルが非常に高いこと
もちろん、場所にもよるので、比較的レベルの高い地区にある病院とそうじゃない地区では全然違うと思うけど。
渡米する前、日本のお医者さんにアメリカに行く事を話したら、留学経験がある先生で、
『アメリカの医者は日本とは比べものにならない程べらぼうに給料が高いんだよねー』と言っていたのを思い出した。

やっぱり明らかに給料の安い場所では、よいサービスは全く望めないし、ホテルやお店も高い給料が払われていそうな所はすこぶる対応がよい。
当然だけどやっぱりお金が高い所にはよい人材が集まるんだなあと。
アメリカは見てわかりやすい。
日本はいくら安いお店でもどこでも一般的にサービスが良いから、あんまり思わないけど。

(ルーペ註:
昨年アメリカに行ったとき、スーパーやフードコートのレジの人たちのあまりの態度の悪さにびっくりしました。
仲間とぺちゃくちゃしゃべりながらレジ打ちをし、ハローもサンキューもないしお客さんと目を合わせることもしない。
すると姉は「安い賃金で働いている人たちは『こんな安い賃金で働いてやってる』っていう意識なんだよ。スマイルはエクストラチャージを取って当然って思っているんだよ。」とこともなげに言っていました。
確かに日本では安い賃金でも高い賃金でも比較的均一なサービス(主にホスピタリティという点)を提供してくれるので、賃金が安いから態度が悪い、高いから態度が良い、という意識を持ったことはありません。
まれにお釣りを放り投げるような店員がいたとしても、すぐにツイッターで晒されるような社会ですし。
アメリカの場合は賃金に差がありすぎるために不公平感が増し、自分の境遇に不満を持つ人が多いのかもしれませんが、やはりいくらなんでも、という気はします。)

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以上、姪のニューヨークでの手術入院は無事に済みました。
海外で見ず知らずの看護師さんやお医者さんたちに大変お世話になり、姪の今後の人生にとっても貴重な経験になったことと思います。
こういう経験をしながら、知らない街が「自分のホームタウン」になっていくのでしょう。
私もまたニューヨークに行きたくなってきました!

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