Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

沖縄でこの世のものとは思えない天空の庭に出会う

こんにちは、夕飯を食べているとき娘が「きんぴらごぼうにマヨネーズつけたらどんな味するかな」と言うのでからかう調子で「あなたもしかして、マヨラーですか?」と聞いたら真面目な顔で「いいえ、チャレンジャーです」と切り返されてぐうの音も出なかったルーペちゃんです。

●沖縄に移住した友人に案内してもらう

前回前々回とお届けしてきた沖縄シリーズも今回で完結です。
ですが、とっても沖縄が気に入ってしまったので、たぶんこれから何度も訪れることになるのではと思います。
今回沖縄を訪れるきっかけを作ってくれた移住した友人は、ご主人の定年が近くなったことから夫婦でゆったり過ごせる終の棲家を探し始めました。
何年かかけて探し求めた結果、沖縄南部の海が見える場所をそこと決め、3年ほど前に居を移しました。

長い仮住まいの末、そろそろ家も完成するという話だったのですが、私たちが行ってみたら「まだ未完成」。
3年かかって家一軒建たないとは、沖縄の人どんだけのんびりなの~とびっくりします。
オリンピック需要で建築資材や人手が不足していること、沖縄では台風対策のため木造建築ではなく鉄骨コンクリート造りにすること、店舗も兼ねた作りであることなども影響しているとのことですが、やはり一番の原因は沖縄人の「島時間」だそうです。

●山の茶屋・楽水

世界遺産の「斎場御嶽」、知念岬に連れて行ってもらった後、ランチを予約してくれたこちらのカフェを訪れました。

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沖縄の絶景カフェの代表格、「山の茶屋・浜辺の茶屋」のひとつ「山の茶屋・楽水」。
どちらも同じオーナーさんによる経営で、浜辺の茶屋は文字通り海ギリギリの土地に突き出すように作られたカフェ。そして山の茶屋は山の中腹に沿うように建てられたカフェ。
この、山を登っていくアプローチからもう期待感があふれます。

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上る道々、見たこともない珍しい植物があちらこちらに顔をのぞかせていて、そのたびに足を止められてしまうのでなかなかお店にたどり着きません。

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大きな窓に付けられたカウンターの前に腰を下ろすと、そこは山から海を見下ろす絶景!

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ちょうど大潮の時期で、あらわになったサンゴ礁がずっと遠くまで見渡せます。
この日は曇りだったこともあり、友人は「晴れた日の海の色を見せたかった!」と嘆いていましたが、こんなに遠くまで広がるサンゴ礁を見たことがなかったので、これはこれで絶景でした。
このお店でもうひとつ有名なのが、山肌をそのまま使った壁。

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壁一面、ごつごつと傾斜した岩が迫ってくるような大迫力。
ですがやはり、気づくと窓の外の眺めに目を奪われてしまうのです。
一日中ここで気持ちのよい風に吹かれながらぼーっと海を眺めていられたら、どんなに幸せだろう・・・。

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お店のスタッフさんたちが忙しそうに上り下りする階段で、猫が我が物顔に寝そべっておりました。
スタッフさんたちはいつものこと、という感じで何事も無くひょいっとまたいで行き来し、猫の方も我関せずという顔でまたがれていました。アンタと代わりたいよ。

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食事は1600円のさちばる定食。
ジーマミー豆腐や海ぶどう、昆布の煮物など沖縄らしいほっとする味です。
娘は自家製釜で焼いたピッツアをいただきましたが、こちらもとっても美味しかったです。

●沖縄のターシャ・テューダー?さちばるの庭

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山の茶屋のある場所から上は「さちばるの庭」という庭園になっています。
庭園だけの利用は300円かかりますが、カフェで食事をすると入園券をもらえます。

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もともとこの山に自生していた沖縄固有の植物や、先人の築いた石積みをうまく利用して築庭しているそうですが、それらはほんの一部で、ほとんどはオーナーさんが長い時間をかけて手を入れた庭です。

登っても登っても、いつまでもいつまでも続く庭。しまいにはこちらが疲れてしまって、頂上まで上ることをあきらめました。頂上には「天空の茶屋」というカフェがさらにまたあるそうです。おみそれしました。

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これだけの広さの庭、しかも山の斜面を、これほど美しい状態に保つにはどれだけの労力が必要なのでしょう。
私も田舎育ちの人間ですから、手入れされた山とそうでない山はすぐにわかります。
ナチュラルガーデンで有名なターシャ・テューダーの庭は、自然に任せているように見えて実は緻密な計算と日々の手入れによるものです。
この「さちばるの庭」も、一切人工的な匂いは感じさせずに居心地のよい自然な雰囲気を保っているところがよく似ています。庭は「作っていないように見せて作りこむ」ことが一番難しいんです。

●ワタシ的ニライカナイ

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私が小学校にあがるかあがらないかというくらいの歳の頃。
「死んだ後ってどうなるの?どこに行くの?死ぬってどんな感じ?」みたいなことをず~~~っと考えていた時期がありました。小さい子にはよくあることみたいですけれども。
夜、布団に入って常夜灯のオレンジ色の灯りを眺めながら、そんなことばかり考えていたので眠れなくて夜中の2時3時に泣きながら両親の寝室に行くなんてこともしょっちゅうでした。
今回とても驚いたのが、小さい私が夜中に一生懸命想像していた「天国」に、この「さちばるの庭」がそっくりだということ。

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ぽかぽかと暖かく明るくて、鳥がさえずり、眼下には海が広がり、心地の良い緑に包まれた山。
まさに私がイメージしていた通りの天国なのです。
大きな「がじゅまるの木」がデーンと中央にそびえていたり、ブーゲンビリアのアーチがあったり、という細かいディテールまでそっくり。
この庭を作り始めたのが20年ほど前ということですから、小さい私がこの庭をどこかで見たはずはありません。本当に不思議な感覚でした。
この土地には縁もゆかりもありませんけれど、私たぶん死んだらここに来ちゃうな。(あ、ご迷惑はかけませんから!)

山の茶屋・楽水(Googleのインドアビューで店内の様子が詳しく見られます。)

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