Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ペコちゃん高齢者と過ごすコツを考える

遅ればせながら今年初登場、ペコちゃんです。
皆さま本年もどうぞよろしくお願いいたします。

いかがお過ごしでしょうか。ペコちゃんのお正月は、祖母がいるので父親や兄弟が家族で来てくれました。
お料理用意するのとか準備とかちょっと面倒だなぁと最近思っていたのですが、やはりみんなが来てわいわいするのって楽しいですね。
祖母も喜んでましたし、作ったものをもりもり食べてくれると嬉しいですし。おもてなし料理など増やして、集まる時間を大切にしたいなぁと改め て思った年始でした。

あと、箱根駅伝!ペコちゃんちコースのすぐ近くなので、お正月恒例行事で応援に行っています。こどもの頃は目の前をびゅんと駆け抜けていくかけっこの早いおじさんたちという目線が、格好いいお兄さんになり、ともに頑張ろうと思う同級生になり、応援する弟のようになり・・・・今では息子を見る感覚です。

なんとか無事にケガなく完走できるように、日ごろの練習の成果を出せるように祈るような気持ちで見ています。
もう少しすれば孫を見守るような感覚になるのでしょうか。あぁ時がたつのは早いですねぇ。

●高齢者と過ごすコツ

さてさて90歳の祖母と暮らす我が家ですが、やはりいろいろと悩むことがあります。
先日 お話した食事のこともそうですし、それぞれの価値観もあるのでこどもを大切にしながら祖母のことも尊重していくこ とがむずかしいときがあります。

まぁこちらが悩んでいれば、祖母も悩むこと多々あるでしょう。
ともに暮らす家族ですもの温和に過ごしていきたいと思ったペコちゃん、一緒に過ごすコツをケアマネさんや、人生の先輩方に聞き ました。
自分で思うこととまとめて、今日はお伝えしたいと思います。

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(1)聴こえていないと思って話す。

我が祖母もそうですが、耳が遠くなり会話が聞きづらくなる方が多いですね。
何で聞こえないのかなぁぷんぷんと思わず、やがて自分の通る道。
あせらず、怒らず、(なるべく)笑顔で聞こえていないと思っても、試すような事はせず、なるべくフォローしたいところです。

数人で話しているときなど、聞こえていないかな?と感じたら『おばあちゃんも沖縄行ったことあるって行ってたよね?』など会話になるべく入れるようすることも有効です。
そしてなるべく目を見て話すよう心がけるだけで、大分聞こえやすくな るようです。

(2)理解していないと思って話す。

聞き取れなかったことわからないことを、聞き返すことが苦手なようです。わかったふりをすることもしばしば。もし返事をしても、大切なことはもう一度確認します。
たとえば、『何時だって言ってたっけ?』など自分がわからないふりをして確かめるといいです。意外と聞こえた部分をつなぎ合わせ、間違った理解をしていることがあります。

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(3)生活の知恵を聞く。

何を話したらいいかな?と思うこともありますよね。
亀の甲より年の功とはよく言ったものです、長年の経験から若い人には得られない生活の知恵を持っていま す。料理や掃除、洗濯など家事のこと、子育てのこと、夫や妻の操縦法、人間関係のコツなどなど。
相手の得意そうな話題を選んで話を聞いてみるとためになります。
高齢者の方も若い人からの質問に答える嬉しさと責任感で生き生きと話してくれるはずです。

(4)昔の思い出を聞く。

年を重ねると現在のことよりも過去の出来事を鮮明に思い出す傾向があります。
そうした思い出を人に話すことは楽しいことですし、思い出すことで脳のトレーニングにも。戦争中の話などこちらにとっても知識として蓄積される話題もあります。

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ペコちゃんではないですよ。

(5)旅行や趣味の話を聞く。

お元気な高齢者の方で「旅行」を趣味としている人はたくさんいらっしゃいます。
祖母は今は脚が少し不自由になりなかなかいけませんが、元気なときは友人や祖父と毎月のように全国各地を旅行していました。
都道府県で考えると行っていないところはないそうで、そのことを聞くと目を輝かせていろいろ教えてくれます。不思議と、現在のことよりも過去のことをはっきりと覚えているのですよね。

(6)昔の遊びを教えてもらう。

我が家ではこどもと祖母が手遊びを教えてもらって、コミュニケーションをとっています。
昔のものなので、その歌外で歌わない方がいいねぇと思うものもありますが、大切なツールなのでそこは黙認。
あやとりや折り紙などもいいと思います。会話のネタにもなりますし、やってみるとけっこう楽しい。

(7)お礼や感謝の気持ちを伝える。

我が家は一緒に暮らしていることもあり、なかなかお礼を伝えることも気恥ずかしかったりしますが。
洗いものをふいてくれたとか、こどもにご飯を食べさせてあげてくれたときなどかなり持ち上げてありがとうを伝えます。
祖母もにやりと嬉しそうですし、自分が役に立っているという自信にも繋がるのではないかなと。

(8)イヤミを真に受けない。

生活の作業をお世話になっているという引け目があり卑屈になったり、価値観の違いで思うことがあるけどはっきり口にすると角がたつと思うのか、時々イヤミの出るときがあります。
以前はひとつひとつ反応して反論、イヤミで返してたりしましたけど、どちらも気分良くない。
今は暖簾に腕押しのように、ある意味真に受けてそうなのそうなのと流すようにしたら、イヤミが通じてないのか?分かってないなと諦めた様子、言わないようになりました。
近しい立場でないとないことだと思いますが、万が一のことを考え頭の片隅に置いておくとこちらの精神衛生上良いです。

(9)好きな食べ物を用意する。

長年の食べ物の好みがあるでしょうが、自分で買いに行けないと遠慮して、欲しいことを言い出せないときがあります。
会話の中で聞いたりして情報を集め、ことあるごとに用意すると喜びますし、自分のことを尊重してくれたと気持ちが落ち着くようです。

●最後に・・・

ペコちゃん今までの人生数年を除けば常に高齢者(祖父母、大叔母)と一緒に暮らしてきました。
長年一緒にいながら(からこそ?)うまく接することのできないことがあったり、日々悩んだりします。

ただ・・・・祖母にもしものことがあったとき後悔だけはしたくないと思うのです。
祖母のことを尊重し、こどもやもちろん自分のことも大切にして生きていくには、いろいろとコツが必要。
今回お伝えしたことはどれも当たり前のことですが、誰かに相談して聞いて改めて納得のできることでした。

お話を伺った方がおっしゃっていたこと、『年の功はすばらしく勘が働くから誠実さが大切。』
しみじみ実感する今日この頃なのでした。

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