Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ペコちゃん おとしよりの食事を考える

こんにちは。
先日横浜の田園風景の残る公園で開催された収穫祭にうきうき出かけたのですが、あまりにも大盛況で、焼き芋、つきたてお餅、豚汁の購入に各30分くらい待ち時間があり、ちょっとげっそりしちゃったペコちゃんです。

友達家族と繰り出したので、手分けしたのですがね。そして、そんなに欲張らなくてよかったのでは、と反省もあるのですがね。その公園内で収穫されたもので作られたと聞けば、つい食べたくなるではありませんか・・

でも食事が終われば、竹をつかった鳥の鳴き声のする笛つくり、葉っぱで魚たちを描くハッパアート、お米の脱穀作業など普段なかなかできない体験ができて、見事な紅葉の中収穫祭大満喫したのでした。

ちなみに、行った公園は舞岡公園です。落ち葉かきや、落花生の収穫などペコちゃん心惹かれるイベントが盛りだくさんで、ぜひまた行きたいところにな りました。
(12月には公園内にある古民家の障子貼りイベントもありました。・・・ペコちゃん、まずは自分ちの貼り替えないとな。)

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●なるほどたしかに

さて先日のルーペちゃんの記事を興味深く読みました。医学博士の近藤正二先生の著書「日本の長寿村・短命村」(サンロード出版)について書かれたもの。
我が祖母は90歳なので長寿の中に入ると思うのですが、以前より粗食で野菜が好きさまざまな要因があると思いますが、かぼちゃ、大豆大好き・・・まさしく。

●おとしよりの食事についてとコツ!

そんな90歳の祖母と4、6歳そしてアラフォーが共に暮らす我が家ですが、時に困ることが食事つくり。
祖母は好き嫌いも多く洋食を好まないので、品数多く作れないときは祖母の好み優先の食事になります。

今まで、作ったものを一口も食べてくれなかったことも多々あり。
せっかく作ったのに、好みを合わせたのに・・・とペコちゃん少なからず凹んでいたのですが、聞けばおとしよりと同居する多くの家庭の悩みであるようですね。

悩み事相談に、『義母にどんな食事が良いか聞くのですが、何でも良いよとの答え。でも食べるものは結局塩気の多い漬け物と大根の煮物なんで す。どうしたらいいのでしょうか。』
というものがあり、うちも一緒!とびっくりしました。

ただ、年を重ねることによる身体の変化、味覚の変化によって、今まで普通に食べていたものが食べにくくなることがあります。そして、それを家族に伝えることに遠慮があり、我慢をしてしまうことも多いそうなのです。
「合わせた」つもりでも、全然合っていない。
祖母の通うデイケアの食事担当の方からもお話を伺い、ペコちゃんの経験をふまえておとしよりの方に食事を楽しんでもらうコツをご紹介し ます。

(お肉)
○お肉には片栗粉をまぶしてから調理すると、柔らかくなり食べやすい。
○牛肉は玉ねぎに30分ほど漬けると、柔らかくなる。
○ひき肉は水分(牛乳や水)を多めに加えてよくこねると柔らかくなる。

(お魚)
○お刺身は小さく切ってしょうゆやみりんに漬けるとのどごしがよくなる。
○いかやたこなどは表面に格子状の切込をいれてから、小さめに切ると食べやすい。
○煮魚は水分がしみて柔らかく食べやすい。
○魚は骨を取る(骨があると敬遠することが多い)
○魚はたたいてすり身(アジやいわし)にしても食べやすい。
○ムニエルやフライにする場合、3枚におろしてからそぎ切りにすると食べやすい。

(野菜)
○きゅうりの皮が食べづらいときは皮をむいたり、蛇腹切りにする。
○大根には隠し包丁。
○ごぼうはささがき。
○根菜類は下茹ですることによって、味付けの濃さを軽減。食べやすい。
○キャベツや白菜などは茹でてから細切りすると食べやすい。
○寒天、ゼラチン、片栗粉をつかいとろみをつけてのどごし良くする。

●おすすめのレシピ

おいしいものを食べること大好きなペコちゃん、食事って大切だと思うのです。食卓を囲み、いろんな話をしながら過ごすことは幸せなことだなぁと。なので、こどもから祖母までが一緒に食べられるものをと考え、おすすめのレシピを数点今日はご紹介します。

<水餃子スープ>
餃子のツルンとしたのどごしが食べやすく、野菜も多く摂れます。野菜の彩りが食欲をそそります。

【材料】
餃子(市販のものでも。焼いていないもの。) 適量
水 400ml
鶏ガラスープの素 小さじ1
塩・こしょう 各少々
お好みの野菜(白菜、にんじん、ニラ、ほうれん草、ネギ、もやしなど)

【作り方】
1.鍋に水と鶏ガラスープの素をいれて火にかける。
2.火の通りにくい野菜から1に加えて、3~4分ほど煮る。
3.餃子を加えて6~7分煮る。味をみて、塩こしょうで整える。

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<大根の柔らか煮>

いつもの大根煮を少しアレンジ。とろみがつき食べやすくなります。夏は冬瓜がおすすめ、片栗粉をゼラチンに変え冷蔵庫で冷やします。冷たくとろみがつき、夏バテ気味のときでも食べやすいです。

【材料】
大根 200g
水溶き片栗粉 大さじ1
A(水 400g、コンソメ 小さじ1、塩・こしょう各少々)
カニカマ
おくら

【作り方】
1.大根は食べやすい大きさに切り、鍋にいれて下茹で。
2.竹串がすっと通るようになったら、ザルにあげる。
3.鍋にAをいれて火にかけ、おくらを加えて煮る。
4.沸騰したら中火にして10分ほど煮る。
5.水溶き片栗粉を加えて混ぜ、カニカマも加える。

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<さつまいものつきあげ>

さつまいものお団子です。長崎の郷土料理とか。炒りピーナッツとレーズンはお好みで。ピーナッツ入れるときは食べやすいように細かくくだきます。揚げたてはもちろん冷めてもおいしいですよ。

【材料】
さつまいも 500g
塩 小さじ1/2
砂糖 大さじ2
炒りピーナッツ 20g
レーズン 10g
小麦粉 10g
油 適量

【作り方】
1.さつまいもの皮をむき角切りにする。
2.水に5分ほどつけてアク抜き。
3.蒸し器で10分ほど蒸す。
4.熱いうちに塩を加え、潰してマッシュにする。
5.冷めたら、炒りピーナツ、レーズン、砂糖、小麦粉を混ぜ合わせる。
6.適当な大きさに丸めて、フライパンに多めの油をいれて両面よく焼く。

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●最後に

こちらを読んでくださっているみなさまの中に、おとしよりと一緒に生活されている方はいらっしゃるのかな??と思いながらも、最近のペコちゃんの関心事なので、お伝えしちゃいました。
いつかご祖父母様、ご両親と一緒に暮らすときがくるかも。そのときにコツを思い出してもらえたら、生活がちょっぴりしやすくなるかもしれません。

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「日本の長寿村・短命村」に学ぶこと

こんにちは、ひとりのお昼ご飯では、インスタントラーメンを小鍋で作ってそのまま食べるルーペちゃんです。
買ってきたパンの紙袋を裂いて広げてそのままお皿にしたり、冷凍ご飯を温めたらその容器のままおかずをご飯の上に乗っけたり。
自分だけのために作るのはまだいいとして、洗い物まで増やす気はなーい、というお母ちゃんあるある。

●今だからこそ、読みたい

2014年、ルーペちゃんが選ぶ「この本がすごい」第一位の本を今日はご紹介します。何というか、今読んでも、というか今だからこそ新鮮に感じる本です。
年末年始の暴飲暴食に向かっていよいよアップを始めた様子のみなさんにも今ぜひ読んでほしい。

その本は東北大学名誉教授・医学博士の近藤正二先生の著書「日本の長寿村・短命村」(サンロード出版)。

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表紙の写真は近藤先生ご自身

初版は1972年の超ロングセラー。当時と食生活が大きく異なる今、なぜ私はこの本を薦めるのでしょう。

●長寿と短命の違いが生まれるわけ

近藤先生は長生きか短命かを決めるのに平均寿命ではなく、70歳以上の長寿者率が重要と考えました。その長寿者率の高いところを「長寿村」低いところを「短命村」と定義して、何がその違いを生むのか、全国を調べて周りました。

食生活以外の要因、たとえば酒をよく飲むとか、労働が厳しいとか、気候が厳しいとか、そういったものも合わせて調べましたが決め手にはならなかったそうです。酒をよく飲むという共通点があっても、長寿村もあれば短命村もある。また隣り合った近隣の村であっても長寿と短命の違いが生まれる。
何が違うかといえば、食べているものが違うのです。

●栄養素についての解説はひとこともない

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近藤先生は昭和2年からこの研究を始め、交通の不便な戦前の時代から36年かけて、全国津々浦々990町村を歩き回り、「こういう食生活の人たちにはこういう結果が起きています」ということを我々に教えてくださっています。

にんじんやかぼちゃを多食している、海藻が毎日食卓に上る、といった事実に基づく観察の記述はあるけれども、「にんじんかぼちゃに含まれるカロテンが長生きに効く!」「海藻に含まれるヨウ素や食物繊維が体に良い!」といった類推は一切ありません

「◯◯を食べれば」「◯◯をすれば」という単純で短絡的な健康情報を見慣れた私たちには、非常に誠実で清廉な姿勢に思えます。近藤先生の、人間の体や食材に対する畏敬の念を強く感じるのです。
人間があれがいいこれがいいと単純に決め付けていいものではない、我々が計り知れない様々な要因が絡み合ってその現象が起こっているのだ、という謙虚さは昨今の流れては消える健康情報に振り回される私たちに何事かを考えさせてくれるものです。

●「物事は机上で考えて、結論を出してはなりません」

この本にはひとつの学説も登場しません。書いてあることはすべて近藤先生が実際に現地に行って見聞きしたことだけです。事実はどんな机上の学説よりも強い主張です。疑う余地はありません。
上の見出しの言葉はこの本の最後の方で近藤先生が言っておられますが、これだけ徹底的に調べ尽くした人だからこそ、言える言葉です。

口述形式で書かれているので読みやすいなぁと思っていたら、お弟子さんが近藤先生のお話を聞き書きしてまとめたものなのだそうです。それまで近藤先生は研究の内容を一切印刷物にすることはなかったんだとか。

●米を多食する村は短命村

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一升メシを伝統とする村は短命村」とバッサリ断言されています。分かっていてもこうまではっきり言われるともう逃げ場がありません。白米を大食することに無上の喜びを感じるルーペちゃんも、もう知らぬふりはできません。何しろこういう食事をしている村は「みんな40歳頃から脳溢血で倒れ」るそうですから。

米どころであっても「米は売るために作っている。普段は食べない」という村は長寿村です。特に鳥取県の高麗村のエピソードは興味深く読みました。

そこは昔からの米どころであるのに米は決まった日にしか食べないという長寿村で、なぜそうなっているかは「昔からの決まりだから」としかわからなかったそう。近藤先生が「きっとそういうことを決めた指導者がいるはずだ」と言って調べてみるとたしかに、明治の頃の村長が『麦と芋を主食にし、米は1年の決まった日にしか食べてはならない』と規則で定めたことがわかりました。米を食べてもいい日は1年に10日ほどしかなく、その規則によって村民の長寿が守られたのだろうと近藤先生はおっしゃっています。

米を食べてもいい日が1年に10日!正月三が日に餅を食べるとすると、ほぼ2ヶ月に1回。他の日にパンやパスタを食べていいってわけじゃないですしね。おやつやケーキもダメですしね。
・・・考えると頭をかきむしって叫びだしたくなるので、とりあえず先に進みましょう。

●野菜(特に大豆・にんじん・かぼちゃ)を多食する村は長寿村

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田んぼばかりで畑を作らない村は短命村だそうです。特ににんじんとかぼちゃが重要とのこと。

ちなみに「果物は野菜の代わりにはならない」そうです。津軽のりんごの産地では「りんごをたくさん食べているから野菜は食べなくてもいい」という食生活で、みな短命村だったそうです。

●海藻を多食する村は長寿村

長野県に大豆の産地で有名な地域があり、そこは新潟の海藻と大豆を物々交換しているのだそうです。大豆と海藻を多食するので当然ながら長寿村なのでした。

●近藤先生ご自身は何を食べていたか

遠くに調査に出かけるときでも三食手弁当で過ごされていたそうです。また研究室では手料理を作られていたとか。メニューは毎日同じ。

・パン1枚を2分しマーガリンを塗ってチーズを挟む
・にんじんおろし、かぼちゃの煮つけ、煮豆、缶詰サバ水煮1切れ、銀だら煮付1切れ、青い野菜の天ぷら、牛乳1本(手に入れば豆乳)
・とろろ昆布の吸い物

にんじんおろしはその場で手製なさるので、調査で遠征される場合は必ずリュックにおろし金が入っていたとのこと。

近藤先生ご自身は昭和52年に85歳で急逝されたそうで、急逝というからにはおそらく死の直前までお元気でいらしたのでしょう。納得の食生活です。

●現代の私たちが考えるべきこと

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何しろ昔のことですから、「肉」「乳製品」「油」「砂糖」を多食する人はこの本には出てきません。おそらく「肥満」と分類される人もほとんどいなかったことでしょう。それでも、改めるべき食生活はあったわけです。
そうなると 飽食の時代の私たちはどうしたらよいか。

コストコで座布団のようなピザを買い、1ダースのクロワッサンを買い、キロ単位で売っているチョコレートを買うルーペちゃんをはじめとする現代の日本人の食生活を、近藤先生は予想もされていなかったことと思います。

この本を読んで「よし、にんじんとかぼちゃ食べてれば大丈夫!」と考える人はいないとは思いますが、私たちはむしろ「何を摂るべきか」に腐心するよりも、「何を摂らざるべきか」を注意する必要があるのではないでしょうか。

「摂らざるべき、でも美味しいもの」に囲まれている現代の我々は、それらが存在しなかった昔の人よりも、より困難な時代に生きているのかもしれません。

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ペコちゃん 入谷の古民家カフェに行く。

こんにちは。数年ぶりに傘を新調して、雨の日が待ち遠しいペコちゃんです。
ちょこちょこと家のダンシャリをしているのですが物の多さに辟易とし、これから買うものは慎重に選ぼうと思う今日この頃。
今回の傘も二ヶ月ほど吟味してみました。カジュアルにもシックな装いのとき(あるの?)にも合わせやすく、大満足です。

あ、ショート丈のレインシューズ(長靴)も探し中。持っているのは膝丈で気に入ってるのですが、細身で脚がむくむと脱げなくなるという短所あり。先日は事務所で脱ぐのに10分ほど格闘し、帰りはヒラコ社長の靴を借りたので(サイズが同じ)早く探さないと。。

●入谷の古民家カフェ

さてさて、ランチに事務所界隈のいろいろなお店へ行くのを楽しみにしているペコちゃんですが、先日ステキなカフェを見つけたのでご紹介します。

イリヤプラスカフェ (iriya plus cafe)です。入谷駅から徒歩1分、事務所からは5、6分のところにあります。

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築50年ほどの一軒家で、1階がカフェ(夜も営業されていてアルコールもあります)、2階ではヨガなどの教室も開かれています。以前は1階がお店、2階にご家族が住んでいらっしゃったとのこと。

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他でランチをいただいた後でしたので今回はお茶をしましたが、ランチ美味しそう・・・
料理は化学調味料無添加の素材が使われています。手作りパンケーキ、生天然酵母のパン生パスタなど・・・どの言葉にもそそられちゃいます。

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このお家の良さをできるだけ多く残すようリフォームされたそうで、昔ながらの木枠のガラス窓や、天井、障子などあたたかい雰囲気。まるで昔からのお友達宅に遊びに来たかのようになごみます。
照明も柔らかくて落ち着きます。

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かわいくてどこか懐かしさを感じる雑貨やたくさんの本や雑誌の並ぶ壁棚。
お店満席でしたので写真を撮れなかったのですが、テーブルも椅子もすべて違うものが置かれています。どこに座ろうかペコちゃんけっこう迷いました。

●心も身体もあたたまる。

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寒かったこの日、選んだのはこちらのホットはちみつジンジャー。しょうがのすりおろしがしっかりと入っていて、身体ぽかぽか。落ち着いた空間でのんびりといただいて、心もぽかぽか。

オリジナルのココアもあり、スタンダード、ミント、マンゴー、ジンジャー、スパイシーなどなど。こちらも気になりました。今度ココアにしてみよう。

お客さんの中には外国の方もいらっしゃいました。近くにtoco.さんというゲストハウスがあって、そちらに宿泊されているそうで。

スカイツリーや浅草などの観光地に近い入谷ですが、下町情緒に溢れ、お店の方など出会う人たちもお話し好きであたたかくて、旅で滞在するにもステキなところ。昔ながらの喫茶店、おせんべいやさん、洋食屋なども並び風情があります。

●2号店もあります。

2年前に同じく入谷にオープンした2号店もあるそうです、イリヤプラスカフェ カスタム倉庫
こちらは2階建ての木造の倉庫を改装し天井が高いのだとか。広々とした空間を生かしてライブトークショー(医師から料理家の方など幅広い!)も開催されています。

テレビをあまり見ないペコちゃんですが、以前偶然見たトーク番組の場所がいいなぁと記憶に残っていまして。何とこちらがロケ地だったようボクらの時代という番組で、ラーメンズ の小林賢太郎さんやバカリズムさんが出演)。1号店、2号店と雰囲気が少し違いますが、どちらもいい感じです。

お店のブログを拝見すると、まかないの紹介もあり。写真と説明を見ていると、目が?お腹がくーーになってきます。
今度はぜひランチに行こうともくろむペコちゃんなのでした。

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自転車に乗って無料で高速道路のパーキングエリアに千葉の物産を買いに行く(後編)

こんにちは、寒くなってきてそろそろ世間話にも出せないレベルで外に出なくなってきたルーペちゃんです。

私が「外に出ない」って言ったらほんとに出ないですからね。
以前ママ友との会話で「久しぶりに外出たな~」「どれくらいぶり?」「先週の火曜以来(その日は木曜日)」と言って盛大に引かれたことがあるので、それからはうかつに本当のことを言わないようにしています。
さて前回民放のバラエティ番組のように引っ張ってしまった「千葉でおすすめできる加工品」の話の続きです。

●「千葉っつったら醤油だべ」

千葉は醤油生産量全国1位です。どの程度の1位かというと、割合では34%。2位の兵庫県は15%なのでダブルスコアの1位。さらに兵庫が生産しているのは主にうすくち醤油なので、こいくち醤油を使うみなさんはほぼ千葉県にお世話になっていると言っても過言ではありません!(いや過言だと思うよ。。。)
しょうゆ情報センターのデータより

野田と銚子という2大醤油生産地を擁する千葉県。いずれも利根川と江戸川というロジスティクスに恵まれた立地を生かし、しょうゆ業を発展させてきました。

突然ですが、千葉県民なら即答できるしょうゆクイズ。
キッコーマン、ヒゲタ、ヤマサの創業地はそれぞれどこでしょうか?

【答え】キッコーマン=野田、ヒゲタ・ヤマサ=銚子
(ヤマサのCMキャラクターを長年務めている麻生久美子さんは銚子に近い千葉県山武郡出身なのです。豆知識。)

●下総醤油がスゴイ

そんな大手メーカーの醤油ももちろん美味しいのですが、お刺身を食べるときや、お餅を磯辺巻きにするとき、ちょっといいお醤油を使いたくなるものです。

そんなときにお勧めしたいのが、「ちば醤油株式会社」というストレートな社名の会社が作っている
下総醤油」。

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このお醤油の美味しさは感動的です。色はごくごく薄いのに旨味が濃くて、塩辛くない。舐めるとアミノ酸の旨味で舌の脇がキュッと縮むのです。
醤油とは塩味を足すのではなく、旨味を足すための調味料なのだということを思い出させてくれます。
ほうれん草のおひたしでも、何なら白飯でも、垂らすだけで他は何もいりません。ごちそうです。

製法や実績はホームページをご覧いただくとして、この下総醤油、私が自信をもってお勧めできる千葉土産としてご提案します。

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720ml:1,188円。290ml(薄紙に包まれているもの):464円。
ラベルの意匠もいいですよね。

ネットショップもありますが、購入できるお店はこちらの一覧からどうぞ。
伊勢丹や高島屋、ディーンアンドデルーカなど都心でもあちこちで取り扱いがあります。

イオンでも買えるのになぜルーペちゃんはわざわざPASARまで来たかというと、大きい720ml瓶が買える一番近い場所だったからです。(都内の伊勢丹で720ml売ってるのに県内のイオンで290mlしか売ってないって・・・がんばれ。)

●「千葉っつったら落花生だべ」

醤油について熱く語ったところで、忘れちゃいいけないやっぱりコレも外せないよねの「落花生」も。

今の時期、落花生は新豆が出回り始め、一年のうちでも一番美味しい季節です。そんな落花生、おみやげにするにはかさばるという難点があります。
そこでオススメしたいのが、「ピーナッツペースト」

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こちらはルーペちゃんが買い置きしているもの。

豆の風味といい香りといい、いわゆる「ピーナッツバター」とは別物と思ってください。
舌にまとわりつく落花生油はもはや官能的。他の油脂を加えていないので、市販のピーナッツバターに時折感じる嫌な後味が全くありません。ただ、それは落花生100%の製品に限ります。

ピーナッツペーストは人気のおみやげなのでたくさんのメーカーが様々な製品を作っています。その中でも「千葉県産落花生100%」「原材料は落花生のみ」を選んでおけば間違いありません。

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上の写真の商品の原材料表示。落花生のみ!ピュア落花生。

「加糖」「無糖」「粒入り」などのバリエーションもありますが、私はいつも「無糖粒なし」を購入します。ごまペーストの代わりに、和え物やたれなど料理にも使えるからです。
パンに塗るときははちみつを重ね塗りすればOK。

(残念ながらPASAR幕張で売っているのは油脂や香料も入った加糖のものでした。地元のスーパーや道の駅などでも100%落花生のものが売っているので探してみてください。)

●もののついでに下り線も覗いてみた

720mlの醤油を2本も買ったので重いしかさばるし、早く帰りたかったのですが、ここまで来たのでせっかくだから下り線のPAもちょっとだけ行ってみようと奮い立ち、出発しました。
自転車なら5分もかからない距離なのに、とっても行きたくない気持ち・・・昼間でも女性ひとりで通るのはなかなか勇気がいる道なのです。

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自転車を飛ばして3分で下り線PAに着きました。おっなんだか明るくて開けた印象。

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下り線は「東京方面から千葉に帰る人たち」を想定しているらしく、東京土産が並ぶラインナップ。上りよりもっとデパ地下的です。

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榮太樓とか

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泉屋のクッキーも

あ~なんか興奮してきた~。東京以外の人間にとってはこっちの方が楽しいぞ~。

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フジバンビの「黒糖ドーナツ棒」が売ってて嬉しい!

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結局下り線でも色々と買い込んでしまいました。
だって舟和の芋ようかん、「新芋」って書いてあったら抗えない!

●最後に誰も知りたくなかった情報を

そんなわけで生まれて初めて「車に乗らないでPAに入ってみた」わけですが、我が家からそこそこ距離はあるので、また醤油を買いに来るかと言われれば「微妙」。

でも散歩やサイクリングの途中で立ち寄れる楽しみが増えるので、こうした一般利用可能なPA・SAはどんどん増やしていただけると嬉しいです。

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自転車なら渋滞を気にせず行けるけれども・・・

実は「微妙」という理由がもうひとつありまして、PASAR幕張を挟む武石ICと幕張IC間の通行料金はそもそも無料だった、という誰も知りたくなかった事実。
なので、自転車に乗らなくてもPASAR幕張には無料で行けるのです!
次はたぶん車で行きます!ごめんなさい!

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自転車に乗って無料で高速道路のパーキングエリアに千葉の物産を買いに行く(前編)

こんにちは、ルーペちゃんです。
のっけから謎の多い題名でだいぶみなさんを戸惑わせていることと思いますが、まずは何も聞かずについてきてください。

●見えているのに遠い道のり

ある晴れた日、ルーペちゃんは愛用のママチャリに乗って出かけました。そこには車で行ったことは何度かありますが、自転車で行くのは初めてです。
10分ほど自転車を走らせると密集した住宅地に入りました。そして線路沿いの細い道をずんずん進むと、大きな跨線橋がアーチを描いています。これを自転車で登るのです。

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「うへえ・・・」

結構な傾斜を登ってアーチの頂点まで来ました。総武線、総武快速線、京成線が下を通ります。

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跨線橋を降りてしばらく走ると、崖の上の開けた高台に来ました。

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崖の下に降りれば目的地は近いようなのに、自転車で下りる道が見つかりません。やっと見つけた道は階段です。
「いや、意地でも自転車で行かなくては」と、ルーペちゃんは今来た道を戻って、大回りしてなんとか崖下まで来ました。

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「その施設」をぐるっと取り囲む銀色の壁に沿って進みます。周囲は畑や中間処理施設など、ひと気がなく昼間でもさみしい場所です。心細くなってきたところでようやく目の前が明るくなる看板発見!

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駐車場へゆるやかな坂を登り、やっと待ちに待った入り口が!

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裏口ですよ

はい、どうでもいい道のりでここまで引っ張って申し訳ありませんでした。

京葉道路のパーキングエリア、「PASAR(パサール)幕張に自転車で行った、という話です。

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●一般利用できる道ナカ

「Pasar」とはNEXCO東日本が高速道路のパーキングエリア・サービスエリアに展開する商業施設のことで、「エキナカ」にちなんで「道ナカ」と呼ばれたりします。

そもそもPAとSAの違いは現在あいまいになっており、この「Pasar幕張」も区分としてはパーキングエリアだそうですが、「Pasar」の名前の由来はPAとSAをくっつけたものからです

地元の物産や近くで手に入らない珍しい物産など、デパ地下的な商品が豊富に揃った施設を地元の人が使えないなんて!という声が上がったかどうかは知りませんが、このPasar幕張は上り線下り線とも、外からの出入りが自由で、数は少ないですが外部利用専用の駐車場もあります。

こういう施設は数を増やしているようです。NEXCO中日本では「ぷらっとパーク」、NEXCO西日本では「ウェルカムゲートという名前をつけて外部からの利用ができるPA・SAを展開しています。
NEXCO東日本では名前はつけていませんが、「一般道からの出入口があるSA」で一覧を検索できます。

PA・SAに寄ることは旅の楽しみとなってきたように、その施設の充実ぶりは言うまでもありません。ルーペちゃんがいる間にも、複数の「ご近所奥様グループ」と思しき方々が外部利用口から続々と入って来ていました。高速道路という「非日常感」が旅行気分を味わえて、単なるランチ会とは違うアトラクションになりますね。

●Pasar幕張上り線の物産

上り線は「千葉に遊びに行って東京方面へ戻るお客さん」を想定していて、品揃えは「千葉の特産・物産」が中心。

千葉っ子には馴染み深い落花生各種や

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あって当然のみそピーも

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変わり種ドリンクとか

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といった千葉ならではの品が並んでおります。

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ところでこの「福錦」というピーナツせんべい、千葉ではたいていのスーパーに売っているポピュラーなものです。でもよそでは見ませんねー(笑)。
甘くて硬いクッキー生地に丸ごとのピーナツが練り込んであるルーペちゃんの大好きなお菓子。子供の頃祖父母の家に行くと必ずこれが出てきた、思い出の味です。

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ネタになるかもと「醤油サイダー」を買ってみました。
ひとくちぐびっ。・・・コーラ?
もうひとくちぐびっ。・・・ジンジャーエール?
さんくち目ぐびっ。・・・やっぱジンジャーエールだ。

食べ物を食べ物でたとえるという禁じ手を使っておりますが、他に言いようがないのでご了承ください。醤油の個性はまったく感じられず、最初から最後までジンジャーエールとしか思えませんでした。
だったらジンジャーエール飲むよ・・・。

常々思いますが、千葉は素材は豊富にあるものの、加工品については弱いと言わざるをえません。
千葉に遊びに来た友人親戚に「おみやげ何買って帰ったらいいかな」と聞かれるたびに「うーん・・・ぴーなつ?」と乾いた笑いでお茶を濁していたルーペちゃんですが、今は違います。
Pasar幕張で買える、熱烈にお勧めできる加工品のおみやげがあるのです!それは!

長くなったので次回をお楽しみに~。(つづく)

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フードコートで「長田本庄軒のぼっかけ焼きそば(並)」を食べながらの醤油サイダー。相性はいまいち。

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