危険な「ポカン口」は今すぐ治そう
こんにちは、洗濯しようと布団カバーを外すとき、必ずジッパーが探した方の反対側についているルーペちゃんです。
・・・ほんと小さいことですみません。
あ、でももう一つ言わせてください、自転車の鍵をとっさにポケットにしまったとき、後でポケットをまさぐると必ず最後にさぐるポケットに入っているルーペちゃんです。例えば上着の右→左→ズボンの右→左→あった!みたいな。
小さいことだけど、私って運ないんだなーとへこみます。マーフィの法則に加えてもらいたい。
●増えてる?ポカン口
先日、夫の友人で歯科医をしているS医師が家族で我が家に遊びに来ました。S家のお子さんは小1の女の子で、我が家の小2女子と年が近いこともあり、子育てトークに話が弾みました。
「病院に来る子供の、最近の特徴って何かあります?」
と聞いてみたところ、S医師は「それはもうポカン口ですね。」と即答でした。
ポカン口・・・「ぽかんろ」と読まないでくださいね。くち、ですよ。それは常にポカーンと開けっ放しの口のこと。ああそういえばあの子はそうだな、あの子も開いてる、と知り合いの子供の中でも何人か思い当たりますが、念のため今回娘の幼稚園の集合写真を調べてみました。
なんと27人中6人がポカン口!集合写真なのでニコッと笑っている子も多かったため、ボーっとしているときはポカン口の子がいることも考えると、10人以上はポカン口と言ってもいいのではないでしょうか。
そういえば以前小学校の保護者会でも担任の先生からこういう話がありました。
「授業中にポカーンと口を開けっ放しの子がとても多いです。」
わりと厳し目の先生だったので、さらに続けて「そういう子はたいてい姿勢が悪く、授業に集中できていないことが多いので、ご家庭でも注意してください。」と言っていました。あくまで先生の実感として、ですが。
●風船をふくらませられない子供
S医師によると、ポカン口の原因は口の周囲の筋力の低下。それは咀嚼回数の低下によるものです。
「弥生時代の人は一食で4000回以上咀嚼していたというデータがあります。しかしポカン口の子供の咀嚼回数は600回程度です。」とS医師。弥生時代に比べると咀嚼回数は約7分の1です。
さらに「口笛が吹けない、風船をふくらませられない、というのもポカン口の子の特徴」。やってみると分かりますが、どちらも口の周りをギュッとすぼめるので、1分もやっていると筋肉がビリビリして辛くなってきます。
●ポカン口のデメリット
ではポカン口のデメリットとは何でしょう。
「ポカン口が良くないのは、口呼吸になるからです。」とS医師。口呼吸が引き起こす主な問題としてS医師が挙げてくれたのは次の4つ。
(1)いびき
(2)虫歯、歯周病になりやすい
(3)風邪をひきやすい
(4)喘息になりやすい
口を開けて寝ていると、唾液が循環しないため口の中が乾燥して虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
「ポカン口の子はほぼ間違いなく虫歯だらけ。」とまで言い切るS医師ですが、実はS医師のお嬢さんも歯の矯正がきっかけで口を開けて寝るようになってしまったとのこと。
「寝るときにマウスピースをつけて、さらに唇に医療用テープを貼り、口が開かないようにしました。おかげでいびきもなくなり、あまり風邪をひかなくなりました。」とS医師。さらにこう警鐘を鳴らします。
「安静時でも口で呼吸をするのは人間だけです。喉は無防備にできているので、鼻を通して呼吸しないと喉への負担が大きすぎるのです。」
●ポカン口を治すには「あいうべー体操」
口の周りの筋肉を鍛えるのに効果的とS医師が薦めるのが「あいうベー体操」。
「あいう」ときたら「えお」と続けたいところですが、そこをぐっと我慢してべーと舌を出します。できるだけ顔を大きく動かして、身内以外に見せられない程度に顔を崩してやると効果的です。
「あさイチ」でおなじみ、イノッチ画伯風の絵を描いてみました☆
これを1日30回やると、1ヶ月ほどで効果が現れてくるとのこと。
ただ、小さなお子さんに「これを1日30回やりなさい!」と言ってもなかなかできるものではありません。そんなときはお父さんお母さんが一緒にやってあげましょう。テレビを見ながらでも、お風呂に入っているときでも、親が一緒にやると子供も喜んで一生懸命やります。
お父さんお母さんのモチベーションが上がるようなことを最後に付け加えますと、この「あいうベー体操」、ほうれい線やいびき、フェイスラインアップにも効果があるそうです。
さあ、レッツあいうべー!
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