Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

とびら開けすぎないで・食中毒対策【その3】

こんにちは、先日不思議な出来事があったルーペちゃんです。
屋根のないルーフバルコニーにタオルを干していた日。ソファでごろごろと本を読んでいたら、窓のすぐ外で「アァ」とカラスが鳴いたんです。すごく控えめな、まるで「ねえ」って言っているような声で。カラスが来てるんだ、フンとかしなきゃいいけどなーと思っていたらまた、「アァ」と同じ声で鳴くんです。
ベランダの植木にいたずらされたらたまらんと追い払うつもりで勢いよく窓を開けたら、目の前の手すりにとまっていたカラスと目が合いました。あわてる様子もなく、ゆっくりとカラスは羽ばたいていきました。そのとき初めて気づいたのです、雨が降り出していたことに。教えてくれてたんか・・・リアルごんぎつね。今度お礼しなきゃ。

では食中毒対策特集最終回、調理・保管篇です。

●冷蔵庫の中は清潔に

肉・魚を保管するチルド室は、ドリップ(体液や血)が出たらすぐに拭いて塩素やアルコールで除菌しましょう。保管するときはビニールに入れたままにしておくと他のものにドリップがつきません。
忘れがちなのが野菜室。野菜についた土には細菌がたくさんついていますから、泥が落ちないように保管するとともに、定期的に掃除するようにしましょう。

●冷蔵庫の開閉を減らす

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家族が多い家庭は特に、一日に何度も開け閉めするので冷蔵庫の温度が下がりがちです。設定温度が適切かどうか今一度確認するとともに、あまり開け閉めしないような工夫をしてみましょう。

・冷蔵庫の中身をメモに書いておく(買い物レシートを貼っておくだけでもOK)
・飲み物は保冷ポットに入れて外に出しておく

などは簡単で効果的です。

●信頼できる店で買う

どこで買えば100%安心、ということはありませんが、少しでもリスクを減らすためには普段から信頼しているお店で購入する方がよいでしょう。個人的には「鮮魚精肉担当の人が声がでかくて身だしなみがいい店はOK!」と思っています。

●ナマモノは最後に買う

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それほど長居しなければ大丈夫だとは思いますが、生ものはなるべく最後に買いましょう。

・買ったらすぐ帰宅すること
・保冷バッグを使うこと
・無料でもらえる氷を入れること

も心がけると安心です。保冷バッグは最近では1000円未満でもいいものがたくさんあるのでこの機会にぜひひとつ。以前ご紹介したとおりこんな使い方もできます
→「まだまだ暑いので保温調理器を作ってみた

●肉は最後まで火を通す

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生肉は鮮度に関係なくカンピロバクターやO157などが付着しています。「新鮮だから大丈夫」ということはありません。調理するときは赤いところがないように完全に火を通しましょう。この時期は卵の生食もおすすめできません。特に殻にヒビが入っているものは、食べないほうが安心です。

●魚は洗う

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魚介類についている腸炎ビブリオは真水に弱いので、調理前によく洗うことをおすすめします。腸炎ビブリオは刺身にも当然ついているのですが、刺身を洗う勇気のある方は少ないと思うので、買ってきたらできるだけ早くお召し上がりください。

●捨てる勇気

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「食べられるものを捨てるな」「残すな」「もったいない」が体に染み付いている私たちは、食品を捨てることに良心の呵責を覚えずにはいられません。
が、「コレを食べて食中毒になる苦しみと、コレを捨てることの心の痛みと、どっちが耐えられるか」と自問してみてください。ムダを出さないのは尊いことですが、自分にはどうしようもない領域に入ってしまったものに関してはあきらめる勇気が必要です。

買い物はいつもより控えめに
食べきれる量だけ調理する

ことでムダの量を減らすことができます。

●食中毒情報リンク集

厚生労働省「家庭でできる食中毒予防6つのポイント」
代表的な食中毒の原因と症状(ライオン・「キレイキレイ」のサイト)
東京都福祉保健局「たべもの安全情報館・食中毒を予防する」
東京都福祉保健局「たべもの安全情報館・食中毒を起こす微生物」

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